22/04/13~15 八章の終わりを再考する。※ネタバレ注意

 実は、八章のストックはかなり少ない。

 本来であれば、八章全部書き終わってから公開したかったんだけど、そうなるとズルズル遅くなりそうだったから。


 なので早く書かなきゃと焦っている。

 九章の事も全然考えてなかったので、八章は無難な終わらせ方をしたかった。


 しかし。


 一晩経って冷静になると。


 この方が面白いんじゃね?

 と、悪魔が囁く。

 自分の首をギュウギュウに締めてるって分かるのに、その甘美な囁きが耳から離れない……


 でも! こんな流れにしたら、今後の自分が『どうすりゃいいんだ!』って、頭を抱えるのが目に見える!

 でも!

 ……面白いものが、書きたいし、読みたい。

 ああああ! もう! 大して力無いのに! なんでこんな時ばっかそんな勇気が出んねん!!


 ……落ち着け、冷静になれ。

 慌てるのは、その流れにした時に、その後自分でどう話を繋げればいいのか分からないからだ。


 だから、九章の流れをぼんやりとでもいいから、考えてみようぜ。


 まず。

 九章は、前エピソードで言った通り、敵伯爵家の伯爵の首をすげかえる為の人間との出会い。

 例えば、伯爵家の次男、とかな。

 そういえば、それらの年齢の人達って、大概殆ど敵ばっかだったから、ここで一つ味方として出すのはアリかもしれない。


 そいつを仲間にする話だ。

 で、じゃあどうやって味方につけるか、だけれども。


 よくある王道展開からヒントを頂いてこよう。

 伯爵弟は、兄に迫害されて立場を追われていた。ただ、なんとか廃嫡は免れていた。


 勿論、そんな人と偶然は出会わない。セレーネが、首をすげ替えさせる為に、わざわざ会いに行くんだよ。排斥されてる次男がいる事を知って。


 つまり。

 今回は旅先での物語だな。

 登場人物は、セレーネ。勿論。主人公ですから。それと、主人公の絶対的な味方のアレクと、ディミトリ(八章で間者だったヤツ)、そしてベネディクト。

 ベネディクトは、まぁ主人公たちの知らない暗部を知ってるからね。


 あ。

 子供いないじゃん!!

 やだ!! 子供いないと! ヤダ!!

 ベネディクトは幼児じゃないからダメ! ニコラ連れてく? ニコラは可愛いけど幼児じゃない!!

 子供がいないとヤダヤダヤダ!

 あ! 女性も少ない!! 主人公以外の女性欲しい!!

 好きなキャラでワチャワチャ出来ないのヤダー!!!


 ……すみません、テンパり過ぎて幼児化してしまいました……


 まぁいいや。登場キャラは、話に必要なメンバーを、決めた概要に合わせて登場させよう。


 恐らく。

 伯爵弟は、伯爵家にはいない。当然命が危ないからね。じゃあどこにいるか?

 歴史を見てみると、海外に逃亡するっていうのが定石だね。

 いや、先に、伯爵弟の事を考えておこうか。


 男系主義・直系主義・長子主義の敵伯爵の弟。

 伯爵弟は、薄々そんな兄(ひいてはその父)の考え方は違うのではないかと考えていた。

 なんでそんな事を思うかと言うと。

 弟は、父や兄のすぐそばで、失政を見ていて、それによる庶民たちの被害を見て心を痛めていた。


 でも、じゃあなんで立ち上がらないか、だな。

 立ち上がれない理由があるんだよ。

 今回のネタはそれか?


 あー。もう一つネタが欲しい。主人公がぶつかる壁だよ。


 ではここで、例の如く、過去の壁を思い出して考えようぜ。


 一章:vs夫、配偶者を所有物的に扱う事

 二章:vs姑・元夫、嫁としての態度と元妻への態度

 三章:vs老元子爵・あざと女、高齢男性・権力からの抑圧と押し付けられる『女らしさ』

 四章:vsDV野郎、昔からの風習とこうあるべきという圧力

 五章:vs執事、女を低く見積もる風潮と教育

 六章:vs失礼男爵・熊、被害者は被害者らしくを押し付ける風潮と自然

 七章:vs祖父、親族からの抑圧

 八章:vs間者・舅姑、血の繋がらない事


 ふむふむ。


 頑張ってんなぁ。自分なら簡単に折れるわ。

 で、それを踏まえて、まぁ既存の問題も綺麗に解決してるわけじゃないので盛り込んでヨシとして。

 他の問題を入れたいね。


 ふーーーむ?

 最近私がネットで調べてて気になったのは、『女と男で見えてる景色が違う』というところやな。まぁ、これは勿論性別だけの話じゃないんだけど。極論を言ってしまえば、個人個人で見えてる景色はみんな違うんだよ。

 でも、そこを踏まえても。

 男女で見えてる景色が全然違う、という事に、私はなんかモヤモヤした。


 あ、でも、これは今までも散々書いてきたなぁ。『これが今回の問題ですよ』と大きく取り扱ったワケじゃないけど。


 うーん、これは常に入れておくか。ただ、今回はちょっと『そういう事があるよ』と明示させたいな。


 他の問題は何かないだろうか……


 ……いや、今は、そこまで突っ込んで考える必要はないかも?

 九章は旅する話。場所が屋敷ではない事は確定したね。


 じゃあ、八章の衝撃の終わり方から、九章に向けてどう繋ぐか。


 九章の最初は、既に旅立っていて、その旅先の話にしたい。

 んで、夫との話は、思い出しながら語る、的な感じにしようかな。


 男装バレした後、侯爵は口をきいてくれなくなる。勿論、必要最低限の話はするけれど、それしかしない感じで。

 夫侯爵は、兎に角、嘘をつかれていた事・本当の事を隠されていた事にショックを受け、その後怒りを感じた。だから口をきかなくなった。時間が経てばたつほど怒りは大きくなる。愛してるけど信じられない。だから口を利かなくなった。口を開くと、主人公に怒りをぶつけてしまいそうだから。


 主人公は仕方ないと感じる。だから下手に媚びず、静観することに。

 自分が望んだ事だけど、離婚するなコレは、そして、もう再婚する事はないなって、感じるだろう。


 別に夫は、それで主人公が嫌いになったんじゃなくって。ただただショックだっただけ。

 多分、その時、誰が男装のことを知ってるか聞いただろう。んで、その人数が意外と多い事にショックを受ける。

 自分は、主人公にとってその程度の人間だったのか、ってね。


 で。問題は、口を利かなくなった夫に主人公がどう思うか、だな。

 もしかしたら、離れていってしまうかもしれない夫を目の前に、主人公はどうするんだろう。


 寂しさは、感じるだろうな。

 そして、夫に嘘をついていた事、そして夫の憧れを壊してしまった事への罪悪感。


 ……うん、やってやれない事はない気がしてきた。

 でも。

 うん。

 乙女ゲーム、どこいった。

 しかもさぁ。今回は『育児無双』からも離れちゃうよう。幼児のワチャワチャが書けないと、私もストレスMAXになるよう。

 もともと私はこの作品で、幼児たちを溺愛してワチャワチャやるのを書きたかったんだもん。

 なんか話シリアスに振り切りそうだし。

 コメディどこいったァ!!


 こんな長い話になるとはホント思わなかったァ……

 こんな世界が広がるとはマジ思わなかったァ……


 でも。だからといって、ナァナァで適当に進めたくない。折角なんだから、自分でも楽しく、書きたい事を書く。

 カッコいい女性を活躍させるぞ!


 ***


 というところまで書いて、放置していた。

 いやぁ、言った通り、ストックが少ないからさ。

 本編進めなきゃと思って。

 どうせ書いては消してを繰り返すから、なるはやで着手した方がいいなって思って。


 今は勢いで書いてる。後で手直しするだろう。

 だから、その手直し時間の為にも、サッサと本編終わらせたい。


 ああ、胃が痛い。本当に、スッゴイヤバイところで終わらせて、いいのだろうか?

 ああ、本当に、胃が痛い。

 この後、どうなるんだろうな……


 といったところで。

 本編の続きをサッサと終わらせたいので続きを書いてきます。

 頑張りますよ、頑張ります。

 頑張れ自分……大丈夫だ、みんなが応援してくださっている。頑張れるよ頑張れ。


 それでは次回!

 ああ怖い!!


 それでは!!!


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