21/11/24 八章について考える②(※ネタバレ注意
さて。
本当にまっさらな状態からプロットを練らねばね。
七章が重苦しかったから、あくまで子供中心のライトタッチにしたいね。
問題自体は重いんだけど、子供たちが雑に絡んでどうしてもシリアスにならない、的な感じで。出来ればだけれどね。
さて。
じゃあどんな事件を起こし、どんな解決をさせるか、だな。
この作品を好む人たちは、最後のザマァを期待している。水戸黄門スタイルね。ただ、理不尽なザマァはダメで、ちゃんと『やられたからやり返す!』じゃないとね。
……第六章、第七章はそこらへん「スッキリィ!」ってならなかったから、ちょっと読者の方々もストレスが溜まっていらっしゃると思うんだよね。
スッキリざまぁしたいね。
だから、ヴィランにはヘイトを一気に背負って頂きたい。
さて。だとすると?
ヘイトを貯めるには、主人公たちとの絡みが必要なんだよなぁ。
今回、どんなヘイトを貯めたいかによって敵のタイプも変わるねぇ。
七章は、昔のやり方等に固執する人間たちがヴィランだった。
今回は?
ふと思うのは。
『肩書き』に固執するタイプだなぁ。
例えばアティの母の実家からの人間だとしたら、アティとの血の繋がりを主張するタイプ。
血の繋がり自体は、私自身は否定しないし家族や親族は好きなタイプなんだけど、世の中そうじゃない人もおるしね。
普段無関係を装ってるクセに、いざという時にその肩書きや繋がりをぶん回すタイプ。
それは嫌やなぁ。
あと、肩書きに固執っていうと、またやっぱり老害系になっちゃうんだよなぁ。
どっかの会社の元社長、とかさ。
お前の過去の栄光なんか知らんがな、っていう、よく見るタイプの嫌なヤツ。
でも、そんなんばっかになってもなぁ。
分かりやすいヴィランっていうのも、エンタメとしたらとても良いし扱いやすいんだけど。
うーん。それじゃあつまらないんだよね。書いてる私が。読者を良い意味で振り回したいんだ。
細かくチクチクと『ん?』と思わせるような出来事を積み重ね、結果ヴィランとなる、みたいなのがいい。
でも、それをバトルに発展させるとなると……?
え、やだ、ムズくね??
うーーーーーん……
単純に思いつくのは、肩書きや繋がりばかり主張して、結果『口だけ』タイプだなぁ。
いざって時に頼りにならないってヤツ。
という事は。敵は2つか。
腕力でブッ倒す敵と、精神的ザマァする敵。
それを上手く両立させるための設定と流れってどんなのだろう??
うーん、難産……
舞台から考えていくか。
場所はメルクーリ別荘地。
春の紫の花の群生を見に来た。表向きは。
裏では、獅子伯とアンドレウ公爵とカラマンリス侯爵の密談が行われる。
うん。さっそく気づいた。
主人公と敵対する事になる敵がいない。
前、夏の別荘に行った時はニコラの両親だった。
今回は……
うん。
そうだな。
カラマンリス侯爵の味方として現れる、アティの母の実家の誰かや。
その人たちが、主人公に対して「継母」としてキツくあたるんだ。
夫の味方でいて欲しいから、主人公は自分を雑に扱うその家の人たちに強く出れない。
あー。ダブスタでいてもらえると、ヘイトが溜まりやすいね。
その人たちは、主人公に対して「血も繋がっていない分際で」って言う割には「母親になったのだから」とダブスタを押し付けてくるの。
これってイラっとしそうじゃない?
よし。早速継母・継父が言われて嫌だった事をネットで調べて来ようっと。
……調べて来ました。
いやはや……大変やな……
自分も、ステップファミリー(再婚家庭)にそうやって無意識の刃の言葉を向けてないかどうか心配になりましたよ……
一番ダメージがデカイ言葉は
「子供が可哀そう」
これ、実親でも言われたらドキュンと胸に風穴あくレベルですが、継親が言われると致死レベル。
ま、継母作品の応援コメントでもよく見られる言葉ですけれど。
継親は、突然できた子供との距離を測りながら、試行錯誤して努力しまくっていますね。血の繋がりという物凄い強力な属性を持っていないので、本人が意識し努力してその溝を埋めようとしています。
でも、そんなに簡単に上手くいかないのが子育てなんですよね、きっと。それは実親でも一緒。
(継母作品の場合は、そこは省略しています。アティはすぐに継母に懐きますわ)
そんな努力している人たちの心臓を一突きする言葉ですね。
……私には子供がいないのだけれど、犬の介護をしていた時に辛さを愚痴ったら「犬が可哀そう」って言われたね。
2か月間2時間連続して寝る事ができなかった当時の私に、まぁ突き刺さったね。あの言葉は。マジで誰にも何も言わずに逃避行しそうになったよ。
思いとどまったけれど。
当時は、まず逃避行する気力はなかったし、介護でお金もなかった。
あったらしてたか? ……分からない。たぶん、してたね。
「親はすべからく、子供に対して自分の全てを喜びの中捧げなければならない」
こんな現実不可能な事が、まことしやかに市井の中に常識として溢れているからでしょうね。
怖い怖い。
生きてる人間なんだから、無理っすよ。
継母作品の主人公は、母性溢れまくった人間として描いていますが、「全ての母は子供に全てを捧げなければならない」とは思っていないです。
たまたま、この主人公が、子供大好きだからってだけです。
自分の子供だから可愛いってワケでもないでしょう。たぶん彼女は子供なら誰に対しても比較的簡単に脳内麻薬出せるタイプなんだと思います。言ってしまえば体質です。
女性だからでもないです。
主人公のただの体質です。例えこれが男だったとしても、恐らく私はそういう母性本能丸出しの男性にしたでしょう。
だって、そういう男性、いるしね。
私は子供好きなんですが、それ以上に猫を愛でる気持ちと同じ感じに書いています。私は猫というだけで、懐かなくてもいい。噛まれても引っかかれても平気。前のお嬢は死ぬまで抱っこできなかった。撫でたら牙で手に穴開けられたよ。顎の下なんて撫でられないよ。指もってかれるよ。死ぬまでの半年間毎日点滴しに病院通ったけど、都度都度大変でしたよ。粗相したりとかゲロ吐きまくられたりとか、色々あったけど。
でも好きでした。真性の猫下僕体質です、ハイ。
でも、結構世間ではそうではない人が多いね。
「親ならば」と不可能な理想を押し付けてるように見える。
一度自分で鏡を見てきたらどうかって思うね。そんなにキラキラした理想的な親でした? ご自分、って。
子供がレースカーテン(買いたて)をビリッビリに破いても、賃貸の壁に致命的落書きをしても、自分の仕事用PCやswitchをぶっ壊されても、「元気が一番♡」とか笑えた?
授乳の時1時間置きに起きながら「ああまた授乳ね。幸せ♡」って思えた? つか、そういう苦労してきた?? ちゃんと泣いた時起きた? 毎日毎回?
私はそういう経験してきてないけれど、想像して「フフっ。無理(真顔」ってなるよ。
よし。
そういう「理想の親」像をぶつけまくってくる奴らをヴィランにしよう。
これは、表側の敵ね。口だけの奴らって事。
主人公に敵意満載だし。目の敵にしてると思う。大切なアティを勝手にアレコレするいけ好かない女、それが主人公。
いいね。分かりやすいけど決定的に敵対できないヴィランだよ。
そのくせ、いざって時に動けない、頼りにならない、役に立たない、むしろ足を引っ張るってキャラにしたいね★
ヘイトをガンガンに稼いでいただきまっしょい!!
そいつは別荘地で子供達とキャッキャウフフした後にご登場頂くよ。
さて。
その後の腕力解決の敵についてだね。
分かりやすい敵ではないね。軍隊とかそういうのではない。
メルクーリ領に分かりやすい軍隊を差し向ける筈ないもん。
だとしたら、暗殺者とかそういうのか。
ただ、ここで夫の敵の正体の証拠を掴みたい。カラマンリス領の伯爵が狙ってきているよという確固たる証拠。
うーん。無理じゃね?
暗殺者的な人たちだとしたら、そんな尻尾は絶対出さないし。
どうしたもんか。
ああ、あと。
その伯爵家と夫はどういう方向で決着をつけるのかも考えておかないとな。
その役に立つような解決方法がいい。
単純に思いつくのは、その伯爵が行った不正などを暴露して、社会的に引き摺り下ろす事だよな。
でも、そいつが社会的犯罪を犯しているかどうかは微妙だな。ゆっくりとした乗っ取りを計画するぐらいだから、不要な犯罪は犯さないだろう。
うーーーーーん……
今まで手を汚していたのは子爵家だ。
その傀儡がいなくなったら、自分達が動くしかない。
……ふと考えた。
目的が看過され、侯爵自身が気づいてしまったとしたら、敵意は隠さないだろう。直接侯爵に暗殺者を差し向けるかもしれない。
あ。それを守るのが主人公か。
そして男装バレか?
それもいいかもしれない。
もう少し小さな「これやりたい」を集めたいな。
そして、それを繋ぐストーリーの流れを考えよう。
結構な文字数いってしまったので、続きは次エピソードね。
いやはや、まだまだ全然だな……ちゃんと間に合うのかな……
それでは次回!
以上!!
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