20/12/13 キャラから少しずつ固めていこうか。

『実は最初から側にいた』


 ストーリーのキーが最初から側にあったパターン。

 ずぅーっと前に考えついたこのネタが、持って来れそうな予感がヒシヒシしてる。


 ヘタレ男の妹ね。まぁら弟でも両親でも誰でもいいんだけど。彼の大切な人なら。

 死んだその人の魂がね。

 人形とか何かに仮で宿っててね。それが主人公とヘタレ男の側に最初からあるの。

『自分はここにいるよ!』

『お兄ちゃんを助けて!』

 って、実はメッチャ訴えてたんだけど、言葉が喋れないし字も書けないから、うまく意思疎通出来なくて。

 それでもずっと側にいて。

 時々何かの助けになってくれたりすんの。


 で、作品の最後、成仏すんの。

 その瞬間、うっすら妹の姿が見えるの。

 笑顔で成仏していく姿が見えるの。

 ヘタレ男号泣。


 ドヤァ!!!


 ほらほらほらほら!!

 前に考えた事って無駄にならないじゃん!!

 そう持っていくにはどうしたらいいか分からんけどなっ!!!


 でもさ!

 そしたらさ。

 ヘタレ男にはメチャクチャ懐いてるのに、主人公には塩対応すんの。

『お兄ちゃんに近寄らないで女狐!!』ぐらいの敵対心丸出しで。

 でもヘタレ男がダメな方に突っ走ってしまった時は、主人公に協力してくれるの。


 そういうの面白くない?!


 私は結構、喋らないけどシッカリキャラ付けされた人形とか動物とか好きでさ。

『至高の一遍』のトリとかね。

 面白いと思うんだよね?

 どうかな。


 まぁそこはいいとして。

 問題は。


「本当の敵」とヘタレ男が起こす事件に、主人公やそれ以外の2人がどう関わってくるのかって事だよね。


 その為には、もう少し『「本当の敵」とヘタレ男が起こす事件』について深く考えてみようか。


 ヘタレ男の妹を生き返らせる。

 それは表の目的で、裏には違う目的が含まれてる。

 まぁ普通はそうだよね。


 例えばよ?

 ヘタレ男には「妹を生き返らせる」と言いつつ、妹の身体を依代として、昔のヤバイ人を召喚したかったとか、古代の神を下ろすとかだとかはどうよ?

 実際に昔話に出てきた酒呑童子とか魔物とか、菅原道真とか鬼神になった人とかさ。

 そこにチラリと童話的な要素を入れるの。


 ほらほらほらほらァ!!

 前に調べたら考えてた事は無駄にならなァいッ!!!


 ホントの敵は、それで何かを起こそうとしてたんだよ!

 例えば、本当の敵は織田信長の大ファンで、織田信長を召喚して彼が出来なかった天下統一を実現させようとしていたとかさっ!!


 もう、平清盛でも菅原道真でも六条御息所でもいい。

 昔、悪鬼と恐れられた人なら誰でもいい!

 でも、出来れば封印された逸話がある人間がいい。

 こういうのは、伝承を調べればいくらでも出てくるハズ。

 だから、何か似合うものがあればそれでいいんだけれども。

 注意しないといけないのは。


『織田信長を召喚できるのに、なんで妹のは出来ないねん』

 という所だな。


 何かが必要なんだな。

 で、妹の方は絶対的にそれが足りなくて出来ないんだ。でもヘタレ男は騙されて生き返られられると思ってる。

 なんでか主人公はそれを知ってて、ヘタレ男を止めようとするんだろうな。

 なんで知ってるんだろう。

 いや、主人公じゃなく、ドS女子、もしくは変態男が知ってたのかも。


 ああ違う。

 そもそも、狙った人を召喚出来るようなモンじゃないんだ。

 本当の敵もそこを勘違いしてて、どの道無理なんだ。

 それで『邪法』とされてた。

 人の手に余る事態を引き起こすから。


 うん、いいね。

 ソレ。

 ヘタレ男が妹を生き返らせようとしたとしても、

 本当の敵が織田信長を召喚しようとしたとしても、

 どのみち上手くいかず、より大変な事を引き起こしちゃう。

 それを知ってて、主人公は止めようとしたのかもしれないね。


 そういえば。

 より大変な事ってなんだろう。

『死人返し』的な事をしたらぁ……ゾンビ的にそういうのが増殖していって大変な事になるとか?

 多分、死者の体に自然霊が憑依しているような状態なんだろうな。

 で、その邪法は死者のから死者へ伝搬していく。時には生きてる人の体すら奪ってしまう強いモノなのかも。


 昔から、狐憑きやら生き霊や死霊に取り憑かれたりはよく聞く話だしね。

 人為的に行った、ソレの超強い版って思ってもらえれば。

 キョンシーみたいな、ね。……キョンシー、懐かしいな。


 過去、似たような事件が実際に起こってたら面白いのになぁ。

 で、主人公はその事件がその邪法によって引き起こされた事だと知ってたって感じ?

 うん、そんな感じだな。


 ……それ、どうやって止めんの?


 え、知らん。

 なんか方法あんじゃね?


 って! ソレはお前が考えるんだよ!!

 ハイ! ごめんなさい! ちゃんと考えます!!


 ソレを止める為に、ドS女子とか変態男の力を借りたりしたら面白いなぁ。

 あと、ドキドキハラハラ、ええどうなるの?! ああ危ない!! で最後はスッキリ爽快! がいいなぁ。


 ……それってどんなんだろうねぇ……


 昔話の中にヒントないかなぁ。

 あと、できれば主要キャラ4人の立ち位置をそれぞれ分けたいんだよね。

 違う立場だから、相容れない感覚もお互いに持ち合わせているっていう感じにしたい。

 学園ものにありがちな「同じ年代の同じような人間が同じ目的で集められた」という風にはしたくないのです。

 私自身、学校では浮いた存在だったし、「学校」は社会の中ではむしろ特殊な場所だしね。


 さて。

 こういうのは、キーとなるキャラから考えていった方がいいよね。

 だからぁ。

 主人公はちょっと置いといて、先に「ヘタレ男」だね。


 彼は普通の人間がいいなぁ。

 善良で無知な一般人。普段は弱腰な分際で、ちょっと頑固で「こう」と思った事には突っ走ってしまうダメな部分がある。

 フィジカルは……どうだろう。30コン作品では強い設定だったけど、今回は強い必要があれば強いけど実は隠してたって設定で、強くなければそれはそれでいいや。


 さて、次は主人公。

 なんだか不可思議な事に詳しいタイプの人間。

 霊的なものとか魔法とかスピリチュアル的な力でもあるんだろうか。あるんだろうな。

 でも、チート級に強いとかそういう事はない方がいい。それがいい。それが嬉しい。ただ、フィジカルは強いといいなと思っている。理想だけど。


 問題は、ドS女子と変態男の立ち位置だな。

 最初は敵か味方か分からない感じにしたい。

 あと、前に『人間ですらない』ってら考えていた事もあったなぁ。

 ただし、人間ですらない場合は、チートキャラにならないようにバランスを取るのがすごく難しい気がする。

 私が考えるドS女子さんなんか、性格も(ある意味)最強なので、マジでチートキャラになってまう。

 どうしたもんか。


 変態男の方も「強いのに残念キャラ」っていうイメージがあるので、能力や属性如何いかんで「もう、お前一人が居ればいいんじゃないかな」っていう事になりかねない。

 どうしたもんか。


 そうだなぁ。

 作品中、中心となる「事件」に合わせて、属性を考えるのが良いかもしれない。

 シリーズものであれば、そのシリーズ全体を通したストーリーに都合良く、伏線にもなりえる設定にするのがいいのだろうけれど。

 今回はシリーズものにするつもりはないけれど、可能であれば(※下心)スピンオフとか書けるぐらいの設定がいい。


 とすると??


 ……そんな簡単に思いつくかい。

 大体重厚な作品というものは、それを構築された時間というのが膨大にかかってるんだい。そんな「ポロっ」と出てくるもんじゃないやい。


 そろそろ、ピンポイントで考えるんじゃなくて、主人公とヘタレ男子を主軸に、少し視野を広げてその周りを見ていってみたらどうだろうか。


 今までは殆どしたことなかったんだけど、キャラを中心に周りを少しずつ固めていくっていう作品の作り方を、してみようかと。

 また上手くいかなければ、どっかでちゃぶ台返しするかもしれないけど。

 まぁ、その時はその時だな。


 さて。

 では主人公とヘタレ男子を中心に話を構築していくとしよう。

 ヘタレ男子は、死んでしまった妹を生き返らせたいと思っている。


 ……遺体、どうやって保管してんのかなぁ。

 永久凍土が都合よく近くにあればいいけど、永久凍土のある場所の近くを舞台にするって、なんてハードモード。

 いやそれはちょっと。

 だとすると。

 普通に考えると、冷蔵庫的なもので冷やして保管しているって感じだよな。

 そういえば、冷蔵庫っていつ頃出来上がったのかな?

 調べてみよう。


 調べてみた。

 大正十二年に輸入されたのが日本で冷蔵庫が登場した最初みたい。

 もしスチームパンク的な話にするとしても、時代背景的に無理はなさそう。


 ──って、そういえば、時代背景とかも、ちゃんと考え直した方がいいかもしれない。

 といっても。

 現代モノにする気は、今回は本当になくて。

 何故なら。

 スマホとかネットとか、簡単に連絡が取れる方法が身近にある、という状況が兎に角邪魔。盗聴も簡単にできるし、そこまで考慮して作品を考えるのがぶっちゃけ面倒くさい。あと、毎日出勤する必要がある仕事も邪魔。


 ある程度自由に世界観を構築したいから、やっぱり20世紀初頭ぐらいが理想だなぁ。

 ただなぁ。

 大正時代の日本となると、今流行りの鬼滅様と重複するんだよなぁ。

 でも、どっちかっていうと、20世紀初頭のロンドン的な雰囲気も欲しいんだよな。

 いかにも「ハイ日本!」じゃなくて。

『現実の20世紀初頭の日本に限りなく似てるけど違う世界』

 って感じ。


 ってさ。

 そうか。だって魔法とかスピリチュアル的なものを考えていたんだから、完全に「20世紀初頭の日本」ではないよな。

『似てるけど違う世界』

 で、いいね。

 うん。そうしよう。


 ──はっ?!

 そうこうしているうちに文字数がエライ事に!

 よし。

 ここまで考えた事をベースに、次回はもう少し掘り下げてってみようそうしよう。


 今回はこんな感じで。

 以上!!


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