20/10/19 子持ちの主人公って、どうかな??
さて。
主人公の過去を今考えてたね。
旦那とか彼氏はおらずフリー。
でも、子供とかそういう制約があると面白いと考えていたけど……
なんでこう考えたかというと。
私の好きな海外ドラマで『コバートアフェア』という作品があって、その主人公・アニーも女性なのね。まだ20代で若いんだけど、語学が堪能でアクティブで機転が効く。そんな才能を見込まれてCISに入るんだけど。
彼女は家族にCISである事は隠してる。
暫くお姉ちゃんの家に間借りして暮らすんだけど、その時にお姉ちゃんの子供たち──可愛い甥っ子姪っ子の面倒を見るのね。
勿論、事情を知らないお姉ちゃん一家との生活と、CISの活動の板挟みにあったりする。
アニーにとっては、当然仕事も大事なんだけど、お姉ちゃん家族との生活も大事なの。
その葛藤が見てて面白いんだよね。
そういえば。
ラノベ 界隈は、邪魔な設定は徹底的に排除するよね。当たり前だけど。
現代系ラノベ の場合、親がいないor親が長期海外出張、学生で一人暮らし──云々。
社会人ものでも、家族の話は大体一切出てこない。
そりゃ、話に直接関わらなきゃバッサリカットすべきなんだけど。
異世界旅行記的なものでない限り、主人公の周りに主人公のすべき事に直接関わりのない、でも主人公にとっては切れない関係性の人間っていうのが、いるのが当たり前な筈なんだけど。
出てこないよね。
勿論、エンタメにそういう世知辛いリアリズムを持ち込んで何が面白いのかって話になるんだけど、むしろ『仕事と生活の両立の難しさ』的なあるあるを入れると、読者はより主人公を身近に感じたりしないだろうか??
私の読者さんは、社会的に立場を持ってる人が多いと思われる。いや、例え学生だって、家族がいて学校に通ってるんだから、それも立派な立場であり、簡単に「やーめた」なんて出来ない筈。
自分のやりたい事、やらなければならない事と、生活や他の人との大事な繋がり、そのバランスの難しさを、私の読者さんたちは日々痛感している事だろう。
ガチガチにリアルにし過ぎて『笑えない……』にならないように、入れるバランスは調整するとしても。
私がブラックITあるあるで笑えるのと同じレベルになるように、気を使って。
どうかな?
それって面白い?
それとも邪魔かな??
じゃあ、そういうのを入れるとして。
主人公にはどんな制約があるのか??
子供が面白そうなんだよなぁ……
だって、制約相手が大人だとソイツにヘイトが集まって
でも、これが子供だと、まだ感情の制御も出来ず、突然体調を崩したりする事もある。
現実の子供だと、本当に途方に暮れる程困る事もあると思うけど、そこはまぁ創作である程度制御する事も出来るし助け舟も出せる。
ちなみに、『介護』っていうのも考えたけど、こっちは流石にキツすぎだろ笑えんわ、と思ってヤメた。
主人公が産んだワケじゃないけど大切な子供──うーん。
漫画で、金田一蓮十郎さんの『ニコイチ』というのがあるんだけど、この主人公は自分が産んでない子供を母親として育ててるんだよね。
産めないし。だって男だから。
主人公は、子供の為に女装して生活してる。詳しくは漫画読んで欲しいんだけど(ラブコメだよ。作者買いした)。
主人公が育ててる男の子は、昔付き合っていた女性の息子なの。その彼女が突然の事故で死んだ時に、主人公は子供を自分の子供として育てる事を決心する。
勿論、家族のサポートもアリなんだけどね。
そういうのでもいいのかも??
私、結構この手の話が好きでねぇ。
ちょっと昔に流行った『魔女集会であいましょう』のタグ、楽しんで読ませていただいた。
このエッセイで既に書いた気がするけど。
そのタグのついた作品の中には『成長した子供と恋愛に発展』という地雷がそこここに埋まってて大爆死する事も多かったけど……ちゃんと求めてた設定もあって楽しかった。
血の繋がりはないけれど、そこには確かに絆がある(※非恋愛)が好きなのだ。
だから、こっちの主人公もそんな感じで。
誰の子供だよって感じだけど……誰のかな。
コバートアフェアのように甥っ子姪っ子なのか、それともニコイチのように昔付き合ってた人の子供なのか、それとも全然別か。
その子供が、主人公を裏稼業から引退させた要因だとして──昔結婚の約束をした男の子供、でもいいけど、それだと、その男の事も考えないといけないしなぁ……その昔の男を今の主人公がどう思ってるかまで考えないと。
めんどくさ……
そうだなぁ……主人公はその子供を溺愛してる。目に入れても痛くない。実際には、あやしてて手が目にぶつかって、そのあまりの痛さにのたうち回った事もあるだろうけど。
何故溺愛してるのか?
「昔愛した男の子供だったから」っていうのは、その子供自身じゃなく、その男の方を大事に思ってたからってなりそうで嫌だなぁ。
もっと、ちゃんと「個」に向き合う主人公でいて欲しい。
昔、裏稼業の仕事をした時に、主人公のせいで家族を失ってしまった子供だから、とか? その子の純真無垢さに救われたら、とか??
うーん……
恩師の子供、ある時出会った孤児、友達の子供……うーん。
そこ、ぼやかしちゃダメかな。
それか、ちょっと置いておく、とか。
未来の自分への丸投げ、とも言う。
しかし、そこを詳しく突っ込んで書くより、『子供がいる設定で、作品構成を考える』をしてみたい。
考えてる最中に、また変わるかもしれないし。
『やっぱナシ!!』とか、私ならやりかねない。
主人公には、自分で産んだワケじゃないけど、溺愛する子供がいる。
その子の為に裏稼業から足を洗い、今は普通で地味な生活をしてる。
ヨシ。
コレ、仮決定ね。
で、それを踏まえると。
主人公の目標は『その子を真っ当に育てる』だ。
それだけだと、そのうち
いや、ならないか。
だって、女手一つで子供を育てるって事は、何より金がツライだろうし。そうなるとガムシャラに働かざるを得ない──
あ、だから。
裏稼業から足を洗ったといっても、実はまだ少し裏稼業の仕事してるのかも。
主に、金の為に。
だから、昔馴染みとは縁が切れてない。
なるほど。それで、今回なんか大変な事件に巻き込まれる、と。ははぁ。
でも、それにしたって、一人じゃ大変だから、誰かの手を借りたいよなぁ。
誰がいいかなぁ。
そうだなぁ。
親戚や近所の人でもいいけど……ああ、
……その
それはやり過ぎ??
ちょっとイメージしてみよう。
子供を育てながら、普通に暮らす主人公。でも、生活費の為に、軽い裏稼業もやって金を稼いでいた。
ある日、そんな『軽い仕事』だった筈の事がキッカケに、大きな事件に巻き込まれる。
『軽い仕事』を終わらせて暫くした時に、家を襲撃される。
──画像が浮かんだ。
夜寝ていたら侵入者が。勿論戦い、ドスンバタンと大きな音が。
子供が起きてきて、二階から『ママどうしたの?』と聞いてくる。
主人公は危険だと思わせたくなくて『ネズミがね! 出たの! 退治するから待ってて! あ! 降りてきちゃダメだよ! デッカイネズミだから!!』とか、闘いながら言い訳したりして。
『えー?! デッカイねずみ見たい!』
『ダメ! 噛まれたら指
とか、子供が来そうな気配に、主人公は慌ててつつなんとか侵入者を撃退。
子供が我慢できず一階に降りてきて『ネズミどこ?!』って言うのを、部屋の死角に気絶した侵入者を足で蹴り入れながら『追い出したからもういないよ?』と、言い訳。
『えー。見たかったのにー』ってぶちぶち言いながら戻る子供の背中を見ながらホッとする主人公──
とか。スパイコメディ的な感じで、どうな?! どうかな?!
ごめん、出てくる前に他のイメージが浮かんじゃって……
いやでも、子供アリな設定、結構面白い気がしてきたんだけど、どうかな? どうかな??
よし。
次はもう少し主人公周りを膨らまして考えてみよう!
それでは次回!!
***
【
子供が自立して自分の元から居なくなった時に、生き甲斐等をなくす事で抑うつ状態になる事。一過性の事も、それにより鬱になる事もある。誰かを熱心に養育していたら、誰でもそうなる可能性はあるよ。
肩の荷が降りたという安堵と、もう自分を必要としてくれないという寂しさ。
人の精神成長過程の一つだね。
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