21/09/24 七章を考える⑦ ※致命的ネタバレ注意

※※こちら、公開どうしようか悩んで寝かせたので、タイムラグがありま~す※※



 うーん。

 言語化が必要。

 全部言語化して、並べ替えるの。

 だから、ここに全部記載してくよ。


 コレ、ホントに本当に、作品の方向性が変わる一番のネタバレになるから、作品で素直に反応したい人には本当に読んで欲しくないので、間を開けます。









 いい?









 ネタバレるよ?











 本当に? 覚悟できた?










 主人公にね、自分から旦那に離婚を言い出そうと思ってる。

 これには理由があるんだ。


 今の夫に対して『自分の夫だから』という言い訳を自分にしたくないから


 彼に対して、彼を個人として、人として、男性として、しっかり向き合う為の方法として、それを選択させようとしてる。


 今の状態だと、どうしても今の夫を『アティの父だから』『自分の夫だから』という大前提が来てしまい、彼個人を自分がどう思ってるかが二の次になっちゃうんだよね。


 でも、主人公としては彼をちゃんと個人として向き合いたい。


 だから『肩書きを外したい』、肩書きがない状態で彼としっかり向き合いたいと思ってる。


 でも、そうするとさ、アティの母じゃなくなっちゃうんだよ。

 今までのように義理の娘に対応出来なくなる。

 それもちょっと──って思ってる。


 結婚したままでも向き合えるだろって声が聞こえる。

 確かにそうなんだよ、主人公の頭の気持ち次第なので、別にそのままでも出来なくはない筈なんだけど。

 彼女は『向き合った結果、ダメである』可能性も考えてる。

 結論が出ない間は、主人公は夫と子作りしない。

 その間、夫に子供を待ってもらわなきゃならなくなる。

 いつまでかかるか分からないのに、その間待たせるのも酷なんじゃないか、と思ってる。


 夫の心変わりの可能性もある。

 心変わりした時、自分が妻の座に座り続けたら、夫は愛人を持つことになる。

 それも嫌なの。不倫は嫌いだから。

 自分もしないけど相手にもして欲しくない。

 不倫にならない為には、自分が妻の座から降りないといけない。


 だから、離婚を考えてる。


 でも、一番のネックは娘・アティの事。

 産みの親ではない彼女は、妻という座を退いたら、母という肩書きを失って、今まで通り娘に接せられなくなる。

 その資格がないから。

 主人公は今、マジで思ってると思うよ? 『なんで自分が産んでないんだ』って。


 娘を優先させるなら、夫と自分の気持ちを退けないといけない。

 夫と自分の気持ちを優先させるなら、娘への愛の示し方を変えなければならない。


 それでも『いや、夫を好きになる努力を』という声が聞こえてくるんだけど、


『夫を好きになる努力』の時点で、それはもう自分の自然の気持ちを肩書きによって無視することになるんだよ。

 無視すると、必ず歪みが出る。

 それが嫌なのですよ。

 好きになるなら自分から思いたいワケです。外部要因によるんじゃなくて。


 多分、読者さんにはここが受け入れにくい場所だなぁと、なんとなく感じてるよ。


『母親なら子供を優先させるべき』

 この考え方にも主人公は否定的。

 母親だから優先させなければならない、ではなく、その子が大切だから優先したい、としたいの。

 じゃあ母じゃなければその子を大事に思っちゃダメなの? と。

 自分以外の人間て、その人に『肩書きによる優先度を押し付ける』傾向にあるじゃん?


 ××ならそうすべき、〇〇ならそうしなければならない。

 でも、人ってさ、自分が納得してない事は出来ないんだよ。『人からやらされた』と思うだけで、そこに不満と理不尽を感じて反発心が生まれる。

 例え本人もそうした方がいいと思ってることでも、他人に言われると反発する。


 親に『宿題しなさい』と言われた瞬間に、子供のやる気がなくなるのと同じ。

 子供だって宿題やらなきゃと思ってるよ?

 でも自分のタイミングではない時に強要されると、途端にしたくなくなるじゃん。

 それと同じ。

 不思議な原理だね。

 コレ、親としても難しい事だけど。

 親としては、宿題をするタイミングを先送りにする弊害が見えてるから、サッサとやっちゃいなよって思うけど、それは親が大人で経験則でその事が分かってて、かつその先の自分の計画があるから、言いたくなっちゃう。

 子供はまだ経験が浅くて、先の計画を立てるのが苦手だから(見えないし)、先送りにしちゃう。


 この時、親がした方が良いのは、多分だけど、この先の自分と子供の予定を伝えて、今やるメリットを提示する事だね。

 そして、子供に自分でやる気スイッチを押す方法を模索する事。気分の切り替えのやり方、『ヨシ片付けちゃうぞ』と自分で思う為にどうするのかのやり方を、色々提案してみる事ぐらい。

 でも、それも押しつけになる可能性があるから、少しずつ、毎日、ちょっとずつ提案する必要がある。


 大人にだって実はそう。

 でも、他人はその人が大人だったらそんな事まで言わないししない。

 面倒くさいじゃん。そこまで手間をかけるメリットもないし。

 だから、色々吹っ飛ばして、義務だろ、やるべきだろ、押し付けてしまう。

 それが本当にそうすべき事だとしてもだよ。

 これが人間関係の難しいところだよね。


 あ。因みに、『主人公から言い出す』のもポイント。

 これ、夫側からにも勿論仕向けられるし、その方が楽なんだけど、絶対にそうはしない。この作品は『彼女が選択していく物語』だから。

 棚ぼた的に、夫から離婚を言われる、っていうのは、絶対に嫌なのです。

 ま、だから悩んでるし、読者の反発も気になるんだけどねェ。


 あ、ただこの離婚には私も一つ懸念事項があって。

 離婚した瞬間、タイトル詐欺に早変わり。

 継母じゃなくなるからね。

 それってどうなんだろう。

 ま、でも、そうなったらさ。

 多分この作品は終わるんだよ。


 で。

 それに持っていくまでに、この七章を構築したいの。

 その方向が自然になるように道筋を立てたい。

 当初は、この七章でそこまで持っていこうと思ってたけど、少し書いてみて、そして色々考えてて、思った。

 。たぶん、次の章。


 根底にソレがありつつ、この章単体でもシッカリ、ザマァとかを入れたいし、でもソレの為の下地にもしたい。


『妻としての義務』『貴族夫人の義務』『女としての義務』

 コレを、主人公は祖父と母に押し付けられるの。


 ああ、これも言語化しておこう。

 主人公の心を一番へし折りにかかる事を、起こすつもりだよ。


 主人公ね、本当は生まれた時に殺される筈だったんだ。


 双子だから。


 現実も結構最近までその傾向があったけど、双子って不吉の証だったの。

 だから、双子が生まれると、片方が殺されるか、すぐに養子に出されちゃうんだよね。


 主人公の家も、例外ではなかった。

 主人公の祖母がそこら辺を酷く気にする人で、祖母は主人公を殺そうって言い出した。

 それを止めたのは、祖父と母。

 利用価値があるから、と。

 祖父は比較的合理的に物事を判断できるタイプの人間で、母は自分と同じ立場となる女の子に同情したから。


 主人公はそれを知らなかったけれど。

 この七章で、本人にポロリと伝えられるようにしようと思ってる。


 読者さんが言ってた『夫と再婚できたから、子供達との縁ができたんだよ』という言葉。

 それに対してのアンチテーゼでもある。

 再婚云々より。

 祖父と母が主人公を生かそうって言ってくれたから、生きてるんだよ。だからアティに会えたんだよ、とね。


 主人公の根底を揺るがすよ。

『そもそも、お前殺されなかっただけでも、ありがたい事なんだから、これ以上我儘を言うな』

 そう、祖父に言われるだろう。


『そもそも、自分は生まれてはいけない人間だった』


 これを知ったら、主人公はどうするのかなぁ。


 主人公が実家に帰ったら、コレを入れたいんだよ。


 ……詰め込み過ぎかなぁ。

 でも、入れたいんだよねぇ。どっかに。


 その二つがある状態として。

 もう少し七章を見返してみよう、そうしよう。


 では、また次のエピソードに引っ張るよ。

 それではね!

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