2/7 魅力的なヴィランとは。



 脳味噌絞っても出てこないという事は……


 今はインプットの時期って事ですねっ!!

(ポジティブマインド


 と、いうワケで。

 とりあえず、『キングスマン』シリーズをレンタルしました。


 あ。

 タカナシさんの

【ローカル・キラーズ】(https://kakuyomu.jp/works/1177354054892546427 )

 読みました!

 星入れたけどレビューまだ!!

 推す時は慎重に言葉を選びますねー。

 だって、まだ読んでない人の興味をそそりたいじゃないですか。

 ホラーアクションなんですよ。

 登場キャラは誰もみんなそれぞれ好きなんですけど、ドニーさんが好きですね。動物好きに悪い人はいない!(※彼は殺人鬼です。

 あとは……別格はエリザベスさんです。

 エリザベスさんです。

 エリザベスさんです(※重要だから3回言った。


 エリザベスさんは、私の好きな『強い女性』です。でも、多分、対峙したら足がすくんで動けなくなって──っていうタイプ。

 笑顔が天使な美女なんだけどね。

 頭も抜群に良いし、行動力もユーモアもある。

 好きなんだけど……なんて言うか。『好き』という感情を向けるのがおこがましいというか……恐れ多いというか……

 雑にいうと怖いけど好き、的な。

 私がライオンやトラが好きだけど近寄れないのと同じ理由。

 私は猫科全般好きなのね?

 だから、漏れなくライオンもトラも好きなんだけどね?

 見たいとは思うけど、それは柵越しだから良いのであって、そばに寄るにはいささかハードルが高いというか……

 そんな感じ。

 読めば意味がわかるよ☆


 うーん……どの側面で押していくか。

 悩むな……創作用の脳味噌がカラッケツ(※)なので、上手い言葉が浮かんでこないってのもあるんやけどね……


 ところで。

 エピソードの端々には既存ホラー映画のネタが散りばめられております。

 それを探して応援コメント入れても面白いかも。あ、私も再度読んで指摘しようかなー。

『ここでアレかよっ!』とか、読んでて心の中で結構ツッコミ入れてた。


 あ! でも、読者選考期間過ぎてもーた!!

 ……今からでも……遅くない、かな……?



 さて。

 スランプですよー。

 スランプですー。

 なんにも書く気が起きないですよー。

 もうマジびっくりするぐらい何も浮かびません。


 暫く、人間ドラマ的漫画を貪り読んだんだけど、だからといって何も浮かんでこなかった。

 漫画は面白かった。


 何で突然尽きたのか分からんねー。

 ああ、もしかして、これが噂に聞く、燃え尽き症候群バーンアウトシンドローム


 ああ、そうか。

 だから仕事もしたくないよね。ははっ。

 ……仕事は前からずっとしたくないわ。


 なので。

 取り敢えず、書きたいと思っているジャンルの映画を貪り見る事に。


 なんで小説じゃないのかってーと。

 単純に映画が好きだから。

 あと、映画の濃さで起承転結が好きなので。

 2時間とか2時間半で完結する物語。

 いいよ、これ。規定長編小説1本分ぐらいの話でもあるしさ。(まぁ、物語の質にもよるけど)


 取り敢えず、前から見たかった『キングスマン』を借りたよ。


 面白かった……ッ!!

 悪趣味でスタイリッシュ。破天荒でポップ。グロいけどスプラッタではないから、人が死ぬの苦手な私でも見れた。

 ま、R15なんだけどね。

 ひたすらカッコイイ悪趣味さが、子供向けではないなぁと思ったヨ。

 言うなれば不謹慎。でも、ギリギリ許容できるレベルまで昇華してるって感じかな。それが凄い。


 何より。

 上品だけど弱そうなサラリーマンぽい中年英国紳士が、バッタバッタ敵を倒すのがカッコいい!!

 ゴリゴリの肉体美披露のアクション俳優がやるアクション映画も勿論好きなんだけど、こういう、一見『ホントに強いの?』と思われる人が実は強いっていう設定がツボだねー。

 しかも、中年ってのがポイント。

 あくまで英国紳士で、粋がるチンピラとかをブチ倒すのは爽快!!

 若い人が活躍するっていうのもまぁ別にいいんだけど、この映画で面白いのは『ギャップ』


 例えば、ヴィランをやってるのは、あのサミュエル・L・ジャクソンさんだよ!

 しかも、それなりの年齢で億万長者で頭も物凄く良いんだけど、ティーンがするような格好してて口調もどこか子供じみてる。それがなんとも狂気を演出しててねぇ。

 で。

 それを守るのは、両足義足のエキゾチックな美少女。鬼強い。義足が刃物になってて、鋭い足技で、文字通り人を一刀両断。

 でも可愛いの。ガゼルという役名なんだけど、嫌な感じは全くなくて、下品な感情なく人を殺すから、潔くて魅力全開。素晴らしいよ。サミュエルさんがやってるヴィランが結構狂気じみてて嫌な奴なので、そのバランスがとても良い。


 良い作品はヴィランが良いというのを、まざまざ感じさせられた。


 エキゾチックな美少女で、両足義足で、踊るように戦い、鬼強い。人を殺す事に躊躇なんて当然ないんだけど、付き人として結構マトモな事も言ってたり。まぁ人殺しまくるけどね。でも可愛くて魅力的。

 こんなヴィラン思いつくか普通……


 サミュエルさんがやってるヴィランも凄いけどね。サミュエルさんはアベンジャーズのフューリー長官役もやってるけど、全然違う人に見える!

 フューリー長官は、冷静に淡々と指揮している骨太なイメージなんだけど、こっちの役ではひ弱でまぁイカれてる。

 でも、イカれてるといっても話の通じない狂人ではなく……なんでいうのかなぁ。頭が良過ぎて金もあって色々やり尽くして、結果ソレに行き着いちゃったヤバイ人って感じかな。

 フィジカルは弱いし血も嫌い。だから汚れ仕事は全部ガゼルちゃんに任せてる。

 間接的に大量殺人を犯しても直接手を下していない事もあり、『自分は殺人をしている』『悪いことをしている』という感覚は全くなくて。

 普通の人がホウ酸団子でGを壊滅させるのと同じ感覚。

 自分に無関係な人間や敵が死んでも何とも思わないのに、自分の利益となる人間を仲間と呼んで、その人が死ぬと怒るの。

 自分はその何倍も間接的に人を殺してるのに。

(それをガゼルちゃんにツッコミ入れられてた)


 現代人を皮肉ってるんだろうなって思ったよ。


 でも、憎たらしいんだけど……何というか。凄いんだよね。サイコっぷりも振り切ってて嫌な人だし。でも……何て言うか、憎みきれないタイプかな。

 現代人にまぁまぁいるタイプだからかもしれない。妙なところリアルなんだよね。考え方とか。いるって、こういう言動する人。ちょっと誇張してるけどさ。

 まぁ嫌だね、こんな人そばにいたら。

 でも。

 だからこそヴィランとして最高。


 だから、映画が余計に映える。

 勿論、主人公と仲間もカッコいいよ!


 ……語ると長いからこれぐいにしよう(※充分長い)


 やっぱヴィランだね。

 お気に入りになるぐらいのヴィランを出して、その人を、如何に華々しく退場させるのかがキモだね。


 ここら辺、私が尊敬する藤田和日郎さんもそうなんだよね。

 ヴィランが凄くて、その退場も華々しいの。

 見せ場を用意してあげるって感じかな。

 例えヴィランでも魅力的で、使い捨てじゃない。


 ……そうだな。

 やっぱ、エンタメ極振り小説を書きたいなら、そこにもこだわるべきだなぁ。

 30コン作品は、一人を除いて他のヴィランのキャラが弱かった……


 うーん。

 そこが問題だよなぁ。

 一人称物語だと、その視点の持ち主とヴィランが接点を持たないと、そのキャラが掘り下げされない。

 でも、作中全ての出来事に主人公を関わらせるなんて無理な話。

 だとすると、三人称の話になるけど……正直三人称の物語って難しい。


 その点、やっぱ映画や漫画などの映像作品は有利だよなぁ……いいなぁ。

 一人称の方が書きやすいし、面白いって褒めてもらえる。

 正直、三人称の物語、私の作品だと『例え私が──ても』は三人称なんだけど、前に終盤を読み返してふと、『うーん、なんか……アッサリし過ぎてんなぁ』と思ったんだよね。

 いや、それは一人称と比較して、なのかもしれないけれど。

 重くせず三人称で小気味好こきみよい(※)文章を書くにはどうしたらいいかなぁ。

 いや、別に一人称で章毎に視点を変えてもいいんだよね。

 三人称だって場面転換したら、混乱しないように転換したって分かりやすくする為に、区切りを入れたり章を分けたりするしね。


 じゃあ問題は『小気味好こきみよい文章』か。


 ……ん?

 小気味好こきみよい文章って、どんな??


 すぐ思いつくのは『リズムがあって読み易くて肌に合う』文章だよなぁ。

 ただこの『肌に合う』は人それぞれだと思ってるけど。

 漫画でいえば絵柄ね。

 少女漫画の絵柄が苦手な人もいる。

 劇画タッチが苦手な人もいる。

 線画少ないのを好む人もいれば、

 紙が重く感じるほど書き込みが多いのを好む人もいる。

 どんな絵柄=文章でも書けるのが理想だけど、プロの漫画家でもそれが出来る人と出来ない人がいるんだから、取り敢えずはまず3年後の自分が読み易いものを書くのがいいよね。


 3年後の自分が読み易いっていうのは、私がプログラムの仕様書やソースそのものを書くときに常に心掛けてる事なんだけど。


 作ってる時は前提の全てが頭の中に入ってるから理解出来てるけど、それを忘れたり知らずに読んで理解出来るか? っていうのを常に頭の中にいれながら書いてるのね。

 じゃないと。

 困るのは自分だから。

(※仕様書を読み返すのは未来の自分)

 3年後だと勿論前提は忘れてるから。

 仕様を理解するのに別の資料読んだり、何処にも書かれていない背景を予想しながら、なんて。

 時間の無駄だしイライラするし。

 他人が書いた資料に苦労させられる事があったからさ。

 あと。

 その時の上司に言われたのさ。

『何も知らない俺が読んでも分かるレベルで書いて。それか、3年後の自分が読んでも分かるモノ』って。

 その時の上司は凄く良い人で(※仕事は漆黒)、仕様書は私が書いたモノをサラッと読んでOK出してくれちゃうのね。

 で、その仕様書持って会議出るんだけど(※私は派遣だから出れない)、仕様が不明瞭だったり分かりにくい部分があっても、全部上司自身が責任を取ってくれる人だったんさ。

 それについて絶対に私を怒らなかった。

 ただ『俺に分かるように書いてくれ。分かってれば取り繕えるし、それはやるから』って。


 いい人だった……(※生きてる


 それを、月に300時間労働しながら3年間続けたから、自然とその思考が身についた。

 出来てるとは言わない。

 でも、常に頭の中にある。


 それ。


 3年後の自分が読んだ時に『読み易いわー』って、思えるモノ。

 これをまず書けるように心がけよう。


 ぶっちゃけ、それが出来ていれば、人称変化視点変化は二の次だよね。

 人称変化や視点変化が嫌がられる理由って、『分かりにくくて混乱するから』だし。

『分かりにくくて混乱する』のは書き手の表現力の問題なのに、どうしてもソレの理由が『人称変化視点変化』にされて、忌避されちゃうのだと思う。


 うむ。

 難しい事は考えず、『3年後の自分が読んで楽しめるモノ』をまず目指そう。

 どうせ自分の好きなモノを書く=自分の為の物語、なのだし。


 3年後の自分が読んでも理解できるモノ。


 よし。

 まずはそれで。


 で、ヴィランを魅力的にする。


 コレでちょっと考えていこうっと。


 今日はここまでかな。

 以上!!



 ***


【からっけつ】

 漢字で書くと『空っ穴』。もともとは『空穴からけつ』という言葉でより強調する為に『っ』が入った感じ。

 読んで時の如く、空っぽの穴。なにもない。虚無かよ。

 もともとは、お金を持ってないとか、そういう意味で使われてたみたいだよー。


【小気味好い】

 こきみよい。『よい』が『良い』ではなく『好い』なのがポイントだね。

 痛快である、気持ちがいい、爽快である、という意味。あんまり悪い感情はない。

 これ、『小』があるかないかで意味が全然違ってくるのが面白い。

『気味がよい』、つまり『いい気味だ』。ザマァみろ、という意味になる。

 これには腹黒い感情が内包されてて、ネガティヴな言葉だよね。嫌いな人が悲惨な目に遭うのを見て「いい気味だ」なんて。嫌な感情……

 まぁ、小説でヴィランがヤラれるのを痛快に思うのと同じ感情だけれども。

 人の不幸を見て気持ちよくなるのが『気味がいい』

 そういうのがなくて、単純に痛快な気持ちになるのが『小気味好い』。


 そもそも『気味』には、『物事から受ける印象や感情』という意味があるそうな。

 この『気味』がつくいろんな言葉があるよ。

『気味が悪い』

『気味あい(おもむきがある、気持ちや気分という意味)』

『xx気味(xxなような感じがする、という意味。風邪気味、とか)』


 日本語の変異と転換と発展は本当に面白いなぁ。

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