8/1 鳥瞰図的に話を見直してみないと、なんか変な方向へとブレるよね。

 あー!!

 梅雨があけちまった! 8月になってる!!

 お盆がッ……魔のお盆ウィークが来てまう!!!

 出張もガッツリ入ってるよコンチキショウ!!

 8月の名古屋はどんな気候なんだい?!

 私は高温多湿だとすぐ傷むナマモノだよッ?!

 日本にゃ住めねぇ体質だよッ!!

 住んでるけどなッッッ!!!



 ……はい。


 ここまでダラダラづらづら設定書いててさ。

『ここまで盛り込む必要あんのかい?』

 なんて、私の心のBBAが尋ねてくるんですよ。


 私もね、若干そんな気がしてたんだ。

 もっと単純な話で良くね? って。

 でも『世界はそう単純じゃない』をコンセプトに選んだ時点でさ。

 単純にはなり得ないんだよね……


 失敗したかな……


 さてさて。

 ストーリーを最後から考えてってる最中ですが。

 色々考えてる時に、作品の『人称』について、とても気になってきてしまったので、先に愚痴ろうと思います。


 当初、この作品は主人公一人称で書こうかと考えてました。


 褒められたから。

 褒められたからッ!

 単純な人間でごめんなさいねェ?!


 ただ……


 この世界観を書ききるには、果たして一人称で大丈夫なのか?


 一人称だと、主人公の視点と思考からしか物事が描かれません。

 主人公が見えないものは見えないし、聞こえない事は聞こえないし、気づいた事しか描写されません。


 作品によっては、エピソードや章ごとに人称を語る人を変えて書くこともありますが。


 うーん。うーん。うーん。うーん……


 私は、書くのは三人称(憑依型?)が好きです。

 群像劇の方が好きだから。

 特殊なのは『数多の誰かの物語』。アレはストーリーテラーの一人称で進んでいきますが『物語の主人公』がストーリーテラーではありません。シャーロックホームズの、ワトソンさんみたいな立ち位置です。

 語ってるのが傍観者だからこそ、三人称を私の代理で『僕』が語ってくれてるだけって感じです。

『例え私が──ても』は、モノローグだけは一人称で書いてますが……あの手法が好きなんです。


 うーん。うーん。うーん……


 ま、まだいっか。ストーリー決まってないし……


 ……こうやって、重大な問題を後回しにして、後で自分の首がギュウギュウに絞まるんだよねっ!

 知ってる!!


 さて。

 積み残した問題を考えないと……


 最終バトル。

 変態男vsAさん組織、ではパワーバランスがおかしい、って話になりました。

 でも、表立って敵対組織のメンバーと戦うっていうのは、全面戦争を避けたい組織としてはやらないだろう。

 例え、実際に変態男の味方が敵対組織であっても、組織vs組織の形にはしないと思われる。


 それに。

 どうして、変態男は逃げ切らずに主人公と対決する事を選んだのか?


 私なら、盗むもの盗んだら追いかけてくる人達から逃げまくるかな。

 個人vs組織なら勝ち目はないし、もし自分に味方がいたとしても、逃げ切れればOKなのであれば逃げ切る事を選ぶよ。


 うーん。うーん。うーん……


 ここが、最終バトルが発生する『理由』になるね。

 どっちにも戦う理由があって初めて対決になるワケだし。


 そりゃ、日本に居る限りは逃げ切れないから、いっそ支局そのものを潰してしまえば──って思うのかもしれないけれど……

 変態男からすると、支局が取り潰しの危機に瀕した事なんて知る由も無いから、支局を潰したところでAさん組織の他の支局やメンバーから追われる事には変わらない。

 全部と戦うなんて事は非現実的だと解ってるはず。

 なら余計に勝ち目のない戦いからは逃げると思うんだけど……


 えーと。えーと。えーと……


 後半の接触は2回あって、1回目はまんまと逃げられ、2回目は逃げられないように策を講じられてしまった為、戦ったって感じかなぁ。


 しかも……


 変態男、主人公に殺気向けられる事に喜びを感じてそう……

 何故なら、変態だから。

 ええと。ちゃんと真面目に書くと。

 変態男は、周りが『あの家のサラブレッドで御曹司』として見る事に嫌気がさしてたのかも。

 顔もイイ設定だし。

 そんな中で、変態男の素性を知らない主人公が、普通に接してくれた事に感動した、とか?

 うーん。乙女ゲーとかにありがちな展開。

『あの子だけは周りと違って普通に接してくれるから』で惚れるとか、なんて病気??


 ……ああ、主人公に邪険に扱われて、目覚めちゃった感じ?

 惚れた理由が『普通に接してくれたから』じゃなくて『邪険にされたから』なのかも。

 ……私の作品にはM属性の男しか出てこんのか。

 いや、それは私がM属性だからかもしれない……私が病気か……


 もう、いいや。そこらへんは。キャラに任せよう。何か、私には理解し得ない萌えツボを突かれたのやもしれぬ……


 それより、変態男に味方する敵対組織についてだよ。


 敵対組織は、表立って『敵対組織ですッ!』とは登場しない。散々理由は書いたけど。

 でもまあ、支局長やドS女子は、敵対組織の差し金だと勘付く。

 もしかしたら、表立って宣言されてないだけで、組織同士としては暗黙の何かがあったのかもなぁ。


 それはいいとして。

 何故、敵対組織は、変態男に手を貸したか。

 何故変態男は、敵対組織の手を借りたのか。


 変態男の方については前にも色々考えてみたね。

 しっくりきたのは『両親を裏切りたかったから』かな。

 30男が何を今更って思うけど、親の力が絶大であればあるほど、その呪縛から抜けるのは大変。一生抜けられない人間も多い。

 継承してくれないAさんとの確執もあり、その狭間の歪みでブチ切れたのかな。


 ……ああでもね。

 今更なんだけど、変態男にAさんを殺して欲しくないんだよね……

 そもそも、この能力自体、殺したからといって奪えるものじゃないって考えてきたじゃん?

 そうすると矛盾すんだよ。

 ……だから、アレかな。

 敵対組織がAさんに致命傷を与えて息絶え絶えの時に、何食わぬ顔で変態男が現れて、能力消滅の危機と引き換えて無理矢理継承しようと企んだのか。


 ま、その思惑が外れちゃったんだけどね。


 ……うーん。

 さらにちょっと考えるよ。ええと……


 変態男は、敵対組織からリクルートされてた。

 敵対組織は、Aさんの能力が欲しかった。そして、危うい存在である変態男を見つけて誘惑した。

 でも……

 敵対組織のどの立ち位置の人間がそんな事を?

 考えたのは誰だ? 実行犯は?

 ……。この作品に続編がない事を前提に書くとすると、ちゃんとここの問題も片付けておきたいなぁ。

 変態男を誘ったのは、敵対組織上層部から『上に上がりたけりゃAさん能力取ってこい』って言われた人。で、実行犯はその手先?

 ……キャラから考えよう。ヘイトキャラがいいなぁ。

 そうだなー。女は? すっごい男に媚びる女。変態男に擦り寄って誘惑すんの。女に嫌われる女。恐らく、能力者としてはそんなでもないけど、手練手管で上に登ろうとしてる野心家。主人公に殴られちまえと、読者みんなが願うような女。

 ……私の作品に出てくる女はみんな強いなァ……いろんなタイプの強い女が出てくるよ。

 ハーレムものにするつもりないのになんでじゃろ??


 で。こういう女は絶対、自分の下僕みたいな男を連れてる。

 操りやすい、あんまり頭の良くない男を。


 ええと、ちょっと待ってよ。

 こういう人間がいる事を前提に、全体を見直してみよう。


 表立った対決はしない。

 だから、変態男のリクルートも、Aさん能力の奪取も、変態男以外には正体を隠して行われていた筈だ。

 敵対組織上層部は、変態男自体は別に欲してなかった。能力さえ手に入れられれば。

 上層部はAさんごとリクルートしてた筈だ。

 これそのものは、Appleの社員をMicrosoftが引き抜こうとしていたのと同じ事。Aさんが自分の意思で所属を変えるのであれば、それは組織としては問題ないから。


 しかし。Aさんはなびかない。そこに、貪欲に上を目指すヘイト女が来たので、方法について選ばない上層部の一部の人間が『奪ってくれば上へ繋いでやるかも』みたいな事を言ったのかな。

 ヘイト女は、自分が利用されてるって事は重々承知してる。ただ、敵対組織はコネと才能がモノを言う組織だから、突出した能力がないヘイト女にとっては、組織上層部に恩が売れるチャンスに飛びついた。もし、Aさん能力を取ってきたのに評価されなければ、自分を利用してきた人間を脅せばいいとでも思ってたかもな。


 で。ヘイト女はAさんから能力を奪う算段を立てた。

 しかし、自分の能力では無理だと分かってる。だから、実行部隊となる仲間の男と、変態男を利用する事を考えた。


 しかし。

 ここでヘイト女の想定外が起きた。

①主人公が継承してしまった

 →仕方ないので、仲間の男と自分を囮に目立たせることによって、変態男に継承し直すように動いた。


 ここは多分、軌道修正出来た。

 やり方を少し変えれば良かっただけだから。

 その後何かあった筈なんだよな……多分。

 じゃなければ問題がこじれなかった筈。


 ああ。そうか。

②変態男が敵対組織に入る事を渋った。


 ヘイト女は能力を継承した変態男を上層部への手土産にするつもりだったのに、変態男自体は敵対組織に入るのではなく、独立、もしくは野良になる事を選ぼうとしていた。

 ヘイト女にしたら、変態男が敵対組織の庇護下に入れば組織の力を借りられたのに、それが出来なくなってしまった。

 自分の能力には限界があり、ヘイト女はそれを分かってる。


 そうだったとしたら、ヘイト女はどう動く?


 殺して奪える能力ではない。

 だから、まずは変態男を宥めすかして誘惑して勧誘するだろう。

 なかなかなびかない変態男に、ヘイト女は理由を考える。

 恵まれた容姿に強力なコネと能力。組織上部に食い込めるチャンスがあるのに、そのチャンスを利用しようとしない理由は何なのか。


 ──恵まれているからこそ、ゴミのようなモノに異様に固執してしまっているのではないか?

 ではそのゴミとは?

 ピコーン! 主人公だっ!!

 美人でもない金もないスタイルも別に良くない30過ぎの腐りかけ主人公に固執してるからではないか?

 敵対してる組織には入りたくないとか思ってるんじゃ?

 馬鹿な男ね。裏切った時点でもうダメなのに。

 まぁ馬鹿なお坊っちゃんは甘ちゃんだからね。

 仕方ない、主人公を消してあげる。

 そうすりゃ何のワダカマリもなく組織に入れるわよね? ──


 とか、考えてる?

 んなアホな。

 浅慮過ぎるわ。そんな風に考えるかな?


 まぁ、例えばそう考えたとしたら。

 ヘイト女は執拗に主人公を殺しにかかるだろうなぁ。継承した力を失った主人公レベルなら、自分でも勝てると思ってるし。ま、でも手足のようにコキ使う下僕を使いそうだけれどもね。


 ……ちょっと待って。

 もっと鳥瞰図的に作品を見よう。

 木を見て森を見ずだと、細かい事に引っ張られて書いてるうちに破綻する。

 なんか、既に引っ張られてるし!!


 一人称で書こうが書くまいが、今回のこの作品は、主人公に寄りに展開される。

 じゃないと、16万字で収まらないし、話があっちこっち飛んで、ただでさえ分かりにくい私の文章が更に分かりにくくなる。


 と、いう事を前提として。

 今決まってる雑あらすじは──


・とある日の夜中、人通りのない道端を歩いていた主人公。Aさんとヘイト女&下僕が戦ってるところに出くわしてしまい巻き込まれる。

 主人公をAさんが庇い致命傷を負ってしまう。


・ヘイト女&下僕は撤退。主人公が救急車を呼ぶ。救急車が来るまでの間にAさんは主人公に能力のコアを引き継ぎ息をひきとる。


・主人公が能力に振り回されたり、ドS女子、変態男、M男との出会い、支局長と組織を紹介されたり、記憶改竄女子とのイベントなどなど。


・キャラたちとの掛け合いや仲良くなるようなイベントがここら辺に入る。

 戦ったりして欲しい。

 Aさんの葬式の話とかもここら辺かな?

 主要キャラは全てここら辺までに出す。


・変態男に能力を引き継ぐイベント

 裏切り発覚。バトルに発展?


・支局長が上層部に詰められて、能力を取り戻さないと支局が取り潰しになる事が発覚。

 取り戻す事を支局のメンバーで話し合う。

 能力を強制的に吸い出す方法をここら辺で主人公が聞く。


・勿論変態男の住所は割れてるのでそこへ行く。しかし、引き払われていた事が発覚。変態男の会社へ行ってアポを取ろうとするが出来ず。出待ちで監視する?

 何とかして捕まえるけど、逃げられてしまう。


・派手に戦えなし警察来ちゃうし。なかなか思うように戦えないし。

 どうやって捕まえようか? 戦わざるを得ない状況をここで作り出すには?


・変態男が敵対組織に入らない話、ヘイト女がそれにより計略を巡らせる話などがここら辺に入る。


・戦わざるを得ない状況に引き込んで、変態男、ヘイト女、下僕との戦い。

 下僕、ヘイト女を先に倒す。

 最後の戦いとして、変態男と仲間たちの総力戦。


・能力を強制的に吸い出して相討ち。


・後日談、記憶を失った変態男との出会い、記憶改竄した時の話など。


・M男に能力を引き継ぎ、終了。


 って感じかな。

 ……16万字で収まる気がしないのは気のせいか。


 Aさんのお葬式は、エンドに持ってきても良いかもしれない。

 その方がより叙情的になるかな。

 Aさんが死んだ事を大々的にしたくなかった組織が、お通夜と火葬まではすぐに秘密裏に済ましてしまいそう。

 無事能力が本来の後継者であるM男に渡ったから、葬式が出せたって事で。如何か。


 この流れで、必要な事以外は削ろう。

 じゃないとサバコンの悪夢が蘇る。

 最終的に18万字になってしまい、徹夜で2万字削った悪夢が……


 いつもだと、キャラ同士の漫才的会話は本来キャラたちが勝手気ままに話すのをそのまま記載してるけど、今回は漫才の中にも重要なヒントとか説明を入れとこう。

『至高の一遍』の時にやった手法。


 あとは、必要な事だけを詰めていこう。

 ……かなりまだ残ってるしね。


 と、言うわけで。

 だんだん、エピソードの文字数が限界突破してきたけど……軽く読めない長さになってきちゃってすんません。


 続く!!!

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