11/19 改めて自分の内面を覗き込んでみる。
カクヨムコン5に参加する為の作品を考えるどころか──
全く書けなくなってしまった。
理由は分かっている。
精神衛生がとても悪いからなのです。
そんな状態で、自分の萌えツボがない「コンテストで求められている作品」を書こうなんて、なんて無謀! 無茶!! 無理難題!!!
なんとか捻りだそうと四苦八苦していたら。
いつの間にか。
『書きたいものってなんだっけ?』
状態に陥ってしまいましたねー。
今は、ひたすら「自分の好きなものってなんだっけ?」と思いだそうとしている最中です。
ただ、煮詰まった脳みそだと、笑えるぐらい何も浮かんでこないんですよねっ! びっくり!!
なので。
過去自分が書いた作品を振り返ってみました。
そしたら。
共通のテーマとなるものを見つけたんですよね。
それは『王道からズレた話』でした。
例えば30コン用作品【不惑前にして異能バトルに巻き込まれてしまったんですが。】
これは、典型的な巻き込まれ型の現代異能バトルもの。
でも、この作品は「いつの間にか」「自然とそうなった」的な流れは徹底的に排除しています。
主人公が周りで起こる怒涛の展開を振り返って、なんとか冷静に状況判断しようと頑張るんですよ。力がないなりに。
すっごい暴論を言うと、この作品は当初本当の意味での「主人公の味方」はいません。
そりゃそうだ。
なんで出会ったばっかの人間が、何の見返りもなく味方してくれんだって話だし。
人間同士の関係で利害がないものなんて存在しません。
つきつめればみんな利己的な行動原理で動いています。
その「たまたま利害が一致した」人達と一緒に行動する事になった──、そういう展開です。
普段、異世界転生もので、最初に出会った人が何故が絶対的な味方になってくれて、あまつさえその人から好意を寄せられる事があります。
その展開に、とてつもない違和感を感じていたんですよね。
だから、30コン作品はそこを「ズラした」。
それ以外の作品だと……
【一番になれないのなら。】は、ハーレム展開について『女って生き物を知らんのか』というアンチテーゼを叩きつけたし。
【伝説の勇者】は、RPGゲームでよくある『クリア可能なダンジョン』や『語り継がれてきた伝説』について、そもそも一体誰が何の目的で作ったんやねん、という疑問から書いた作品ですし。
【節分の御子】は、ラノベでよくある『ルールを逸脱しても何のリスクもなく成功して幸せになる』的な展開へのアンチテーゼ。私は昔からの伝統を理由も知らずないがしろにするのがあんまり……なので。(※理由を知っててやらないとか破るのは構わない)
【神の箱庭】は、乙女ゲームのよくある展開のその後を書く事により、乙女ゲームのありがちハッピーエンドについて「それ、本当にハッピーエンド? これからが大変なんちゃうん?」という気持ちをぶつけたし。
【例え私が──ても、】と【イプシロン】は、アンドロイド(ヒューマノイド、オートマトン)の限界とそれを超えられたら──って感じで書いた。
普通の人間のように思考して生活するアンドロイドなんて、何の葛藤もないものであれば、それアンドロイドである必要ないやんっ!! っていう気持ちを込めてますね。私、結構そこらへんに強いこだわりがあるからね。
【数多の誰かの物語】は、普通の人間からの視点で、理不尽な運命を見たものを書きたかった。だってほら、ほとんどの読者は特殊能力や特別な地位や権力を持ってない、普通の人間やん?
『自分の力ではどうにもできない物語』を表現したかったのですよ。
【異世界転生しても社畜は安らぎを得たい】なんて、「社畜を知らんのかボケェ!! 転生した瞬間元気になるなら、それはまだ社畜じゃねぇよ!!」というアンチテーゼでしたし。
(※本来の『社畜』の中には『限界まで疲れてる』とかいう意味は含まれていませんよ)
そんな感じで。
無料WEB小説サイト等でゴロゴロしている作品の中で、テンプレや王道、「当たり前の設定」「当たり前の流れ」として流されている部分について
『いや、ちょっと待てや』
という作品を書く事が多いですね。
多分、新作を書く時のモチベーションというか、きっかけなんだと思いますわ。
今回短編を書こうとした時の動機と全く違うんですよね。
どうやら、私の「小説を書きたい」欲求の根底には、自分の萌えを表現する事も勿論ですが、どうやら「これが普通の反応・展開ちゃうん!?」っていう、反骨精神的なものが一番エネルギーとしては強いみたいです。
雑に言うと『怒り』ですねっ!!
普段怒る事って本当に全然全くないんですが、それは創作の世界で発散させていたからかもしれないですねっ!!
と。
いう事にやっと気づいた時。
今、自分は何に対して理不尽を感じているのか?
何に対して怒っているのか?
それが新作を書く原動力になるハズなんですよ!
ただ。
疲れすぎてて、この『怒り』がまったく湧かない。
エネルギーが枯渇しすぎてるんですよね……
そもそも『怒る』って凄くエネルギー使うから。
今現状の私にはそんなものがない……ぐぅ。
でも、少しずつ、少しずつでもいいから、まずは自分の中にどんな感情が潜んでいるのか?
疲れて発現しないだけで、脳みその側面にこびりついた感情が何なのか?
それを見つけてみようと思います!
ここまで実は前置きッ!!
長ッ!!!
さて。
という事で、まずは自分の創作についての「怒りの対象」を探してみようぜっ!!
最近何について怒った?
……。
……。
……?
なんかあったかなぁ?
ああ……そういえば。
短編で悪役令嬢モノを書く為に、コミカライズされた悪役令嬢モノを読み漁ったなぁ……中には読み続けられなくて、1話の途中で離脱したものもあった。
ん? なんで途中で脱落したんだ?
自分の萌えツボが押されなかったっていうのもあったけど「これ参考にならない」って読むのをやめたんだよなぁ。
なんでだったかな……
……。
ああ、ストーリーの最初の設定に無理があるものが多すぎたのと、なんでか知らんがイケメンが主人公の女の子への好感度が既にMAXだったからかなぁ。
……それがダメなら、悪役令嬢ものの溺愛作品なんて書けるワケないじゃん。よく書こうと思って途中まで書いてみたよ……我ながらアホだなぁ。
まず、「ストーリーの最初の設定に無理がある」について。
これ、ツッコミ入れたらそもそもその作品が読めないんだよね。(まぁ、だから途中脱落したんだけれども)
その中で、特に顕著だったのが。
① 主人公が特定の立場・設定になる必要があるからか、その周りにいる人達が何故かその方向に誘導しがちだし、『冷静に考えたらあり得ない行動』をとってるから。
その設定や内容について、具体的な例は出さない。出したらすぐに分かっちゃうから。
これは、そもそもその作品の執筆動機が「その特殊な設定が書きたかったから」なんだよね。だから設定そのものが特殊で他にあんまりないタイプ。だから例を挙げると作品がすぐ分かっちゃう。だから挙げないでおくわ……
とにかく。
その特殊設定・特殊展開を書きたいが為、作者都合で序盤が展開されるんだよ。
苦手なんだよね、これ。『その設定を書きたい』が目的だから、主人公自身の目的もオチも見えない。
だから読み続けられなかった……
ただ、短編の場合は、多少作者都合であろうと、起承転結(三幕構成)でスピーディに盛り上げないといけないんだけどね。
うーん……向いてないのかな、私……
② 出会い頭に既にイケメンたちからの好感度MAX。なんでやねん。
これが自分には一番致命的かもしれない……
一般乙女読者たちは、ただひたすらイケメンに溺愛されたいのだ。
それまでの相手側の気持ちの盛り上がりなんて不要なんだよね。だって、過程があったらその間は溺愛されてないワケだし。
『溺愛』という萌えポイントを読みたいから過程は不要=スタートダッシュで既に愛されまくり
という事だよね。
これ、私には書くの無理や……
女性たちは、あやふやで危うい人間関係を重視するんちゃうの!?
恋愛の駆け引きとか、相手の気持ちが分からなくて不安になるとか、そういった心の揺れ動きが好きなんちゃうん!?
……ああ、だから主人公に『鈍感』属性がつくのか。
読者からはイケメンからの溺愛が見えてるけど、主人公には分からない。それがヤキモキしてキュンとするって事か。
そうかそうか。
やっぱり無理や……
うーん。
上記の怒りのもとを考えると、「ちゃんと説明がつく納得できる物語が書きたい」になるんだけど、それって短編には本当に向かない。
だって、1万字という少ない文字数の中で全てを説明しきれないとダメって事だから。
……本当に?
私、本当に一から十まで説明されてないとダメだっけ?
いや、そんな事はないなぁ。
例えば【夜の帳、闇の捕食者】について。
主人公2人の設定について、何の理由付けも説明もされていない。最初っから「そういうもの」で書いてる。まあ、4000文字以内にしないといけなかったってのもあるけど。
……なんだろう?
何が違うのかな?
説明・理由付けがないとダメなものと、OKなもの。
んー?
考えてみよう。
ええと?
例えば……
ああ、「オチの為の設定」ならOKとかかな。
【夜の帳、闇の捕食者】は、確かにあの設定はオチの為だ。
そうだよなぁ。
確かに。私は、あの作品はあの設定が書きたかったのではなく、あのオチが書きたかったんだ。その為の設定だった。(そもそも、『切り札はフクロウ』っていうオチが決定されていたし)
……ああ、やっぱり?
つまり、私は「オチ至上主義」って事か。
「設定があってのオチ」
ではなく
「オチの為の設定」
しか納得できないんだ。
なんて面倒くさい嗜好なんだ……
でも、30コン作品書いてた時は、設定から考えてった気がする。
よし、このエッセイを読み返してみよう!
(こういう時、自分の生の思考過程を残してると便利だね)
※※※ 読み返し中 ※※※
あ、ストーリー開始のキッカケと共に、ちゃんとオチまで思いついてら。
設定は、生んだり消したり四苦八苦して煮詰めていってるね。キャラは後付けだったなぁ。
やっぱり、そこだね。
怒りのエネルギーで設定と流れを考えて、同時にオチを見つける。
オチかー。
やっぱりオチだよなー。
自分の中で
うーん……
あ、今更言い訳すると。
悪役令嬢モノって結構好きなんですよ。水戸黄門とか遠山の金さんとか暴れん坊将軍のような、時代劇的ザマァだから。
多分、好きだから細かいところが気になるんだよね。
……ああ、そうか。
だから。
私が納得できる「時代劇的悪役令嬢モノザマァ」と書けばいいのか。
ああ、そうか。
なんか、すんなり
よし。
ちょっと、その方向で書いてみよう。
なんか、面白そう。
少しだけ、気持ちが浮上してきたぞ。
では、この気持ちが消えないうちにネタをネリネリしてこようと思います。
今日はここまで!
以上!!
カクヨムコン5開始まで、あと8日。
ヒィっ!!
***
【燻る】
くすぶる。
火が出ずに煙が出てる状態。いぶされている状態。または、煙の
つまり、不完全燃焼って事。
大人になったらこんなんばっか。
【昇華する】
しょうかする。
固体が液化をすっとばして気化すること。そこから転じて、ある状態から上位の状態へ変化する事。
綺麗な言葉だよね。だから日本語って好きだな。
心理学用語でもあって、心理学では雑に言うと欲求不満を別の行動によって解消するってこと。
例えば、性的欲求不満を神がかったエロ絵を描く事で解消する、とか。
よくあるのは、イライラを暴飲暴食で解消する、とかね。上手くいくと欲求不満は解消されるけど、大概は失敗して文字通り
あと暴飲暴食とかだと、身体を壊したり太ったりするしね。
一番は、根本の欲求を解消してあげることなんだけどねー。そういうワケにもいかないよね。
【肚】
はら。
おなかのこと。
なら普通に「腹」の方を使うべき。
なんでこっちを使うかって?
なんかカッコいいからっ!!!
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