22/04/29 九章のアレコレ(※致命的ネタバレあり

 GWの休みは、確保した。

 完全には休めない。

 だって、月末月初の報告書作りとか、色々アレコレあるからね。

 GW明け納期の仕事とか……ね。


 まぁ、それでも今までではありえないほど長い休みなので、心おきなく趣味に時間が使えるってモンです!

 楽しみィー!


 で、まずはネタ探しですよね。

 前回までも色々考えていましたが、やっぱり、ネットで色々ネタを拾ってくるに限るね。いやぁ、理不尽って本当に身近にゴロゴロしとるわ。ホント。


 あ、先に言っておくと。

 私は小説で世直ししたいとか、全然思っていません。

 世直しできる、とも思っていません。

 所詮娯楽です。

 私がこの作品に込めているのは、必殺仕事人とかと同じような感じ。あの人たちも、決して自分達を『正義』だとは思っていません。

 ただ、世の中で理不尽に踏みつけられる人達の、鬱憤を晴らしてあげているだけですよね。それと同じです。


 水戸のご老公も、私は正義だとは思っていません。あの人たちは、問題を解決してるんじゃなくって、権力を笠に着て権力で黙らせているだけですし。

 あの展開自体は好きですが、やってる事──事件の締め方は好きじゃないです。

 そういう話、結構多いなって思うんですよね。

 あまり、好きじゃない。

 それって、権力の前に膝をついているだけで、本質的に反省したりしてるワケじゃないから。


 だから私は、あまり作中では、主人公に権力を振るわせない。

 だってそもそも。

 権力は主人公の力じゃないからね。

 とある漫画広告でも見た。

 でも、その主人公がイジメてきた相手をやり返す時に使ってる力が「権力」で、別にその子が凄いワケじゃない。あくまでその爵位、つまり、生まれ、そして主人公の父親が怖いってだけ。


 私はザマァは、基本、そういうのにしたくないんですわ。

 ま、無理な事もあるけどね。


 正義を気取るつもりもない。

 世直ししてるつもりもない。

 ただ、目の前にある『理不尽』に楯突いているだけ。

 ただ、それだけ。

 狭い世界の話でいいんです。

 身近にある、見えてるけどみんな見ないフリしている『理不尽』を書きたいんです。


 と、いうところで。

 九章についてです。


 先に言います。

 ハイ、離婚後の話になります。

 もうこれは決定しようと思っています。

 ここをいつまでもフワフワさせてると、先の展開に困るかもしれないからね。


 離婚してるって事は、主人公は基本、侯爵という権力を使えません。

 侯爵夫人ではなくなっていますから。

 一応それでも、伯爵令嬢であるという肩書がまだありますが、知らん地方の知らん貴族の名前出されてもって対応、されるよね。普通は。

 ま、どのみち、主人公は権力あんま使わないけど。


 で。

 ここしばらく散々悩んでいたザマァ内容についてですね。

 ザマァは基本、Twitterやネットで集めた『理不尽』に対する『怒り』の感情が元となっています。

 なので、今回もTwitterやネットで集めて来た情報を元にしようと思っています。

 さて、どれがいいかな。


 結構やり尽くした気がしてたけど、調べてみたらそんな事はなかった。


 忘れないウチにここに記載しておこうっと。


 ・ジャッジされる事への理不尽→通じない憤り感

 ・被害者は被害者らしく肩をすぼめて小さくしていろという風潮

 ・何かしてくれたなら丁寧に平伏してお礼を言わなければならないという風潮


 まずはここら辺かな。

 他も、見つけたらメモ代わりに書いておこうっと。


 でも、今回は孤児とかそういう社会的弱者の事を書きたい。

 既に作品でニコラの事は書いたけど、あれで満足してるかっていうと、そんな事はないんだよね。


 世の中には、家庭内暴力だけが見えない暴力じゃないし。

 それを、ちょびっと、入れたい。


 私がそういうのを書くのは、世直ししたいんじゃ本当にないんだよ。

 ただ、したいだけなんだ。

 章の終わりで大団円にならない事が多いのは、目的がしたいだけだから。解決する事は正直目的じゃない。

 解決できないから。こういう問題は、簡単には解決できないから。


 私が、この世界に魔法を持ち込まなかったのも、それが理由。

『魔法があれば、一発逆転万事解決』

 になる可能性があるんだけど、それって、ぶっちゃけリアリティないんだよね。


 勿論、娯楽作品なので、不要なリアリティは持ち込まないようにできるだけ頑張ってるんだけど。

 問題解決まで『魔法で解決☆』じゃさ、なんか、作品として面白くないし。


 私はドミノ倒し、見るのが好き。

 少しずつ蓄積されてったものが、最後の最後綺麗に順番に流れるように倒れて行って、結果を出すっていうのがね。好き。

 プログラムを作るのもね、少しずつ構築し、アレを作ってこっちを作って、最後、思った通りに綺麗に動作するのを見るのが好きなんだよ。


 そういう意味では、私はちゃんと自分の『好き』を仕事にできてるね。

 まぁ、あんまり、最近プログラム作る事、多くないけど……マニュアルや仕様書契約書を書いたり、サポートしたり調整したりばっかだけど……


 もし魔法を世界に持ち込むとしたら、簡単に発動なんかせず、クッソ面倒くさい条件を全部クリアして、やっと発動するドデカい魔法とかの話にするね。

 よく見る『生活魔法』とかは出さないな。

 だって、生活魔法って言われるそれらって、プログラムを設計しているとよく分かるんだけど、身近なものほど、利用条件が複雑で、様々な利用条件を全部クリアして一律の結果を出すって、無理なんだよ。


 しかも、そこ、考える必要がないのに、気になっちゃうんだよ。だってエンジニアだから。これは職業病だね。

 やっぱり、人には向き不向きがあるね、ウンウン。


 話しが逸れた!!


 満場一致で納得する解決なんてしなくていい。

 ただ、『そこに見えない理不尽があるんだよ、私たちの身近なところにもね』という事が、可視化でき、それをエンタメとして何か面白い事に昇華できたらって思いで、私はこの作品を書いてるんだよ。


 私はそういう作品が好きなんだけど、あまりそういう作品に出会った事がない。いや、もしかしたら一般文芸とか、そういう方にはあるかもしれないんだけど、

 私は中二病罹患りかん者。

 ラノベとか、そういう『圧倒的娯楽作品』で見たかった。

 なかったから自分で書いた。


 読者さんたちの反応を見る限り、おそらく需要はかなりあんじゃないのかなぁ。


 ……あ。

 そうそう。

 忘れないように記載しておきたい事が。

 悪役令嬢継母作品のオチについて。

 色々Twitterで情報を拾った結果。

『こうできるといいな』

 という方向ができました。


 致命的ネタバレになる可能性があるので、読むとき注意。





 いい?





 本当に??




 大丈夫???





 それでは。

 読者さんの期待は『夫と獅子伯、どっちと結ばれるのか』ですね。

 それは反応を見ているとよく分かる。


 しかし、私は。


 どっちともくっつかないENDを考えています。


 これには理由があって

 この作品は、散々『一個人としての主人公の生き様』を見せてきました。

 暗黙の了解や昔からの因習、バイアスや社会的圧力に、『自分の生きたいように生きる』と反骨精神丸出しにして、頑張ってきていました。


 なのにね。


 ここで、

『誰かと再婚してハッピーエンド』

 としたら。


 それって、昔からある『お姫様は王子様と結婚して、幸せに暮らしましたとさ』と、どう違うの? ってなるやん。

 誰かと結ばれる事を、結論としたくないんだよ。

 それは結論じゃなくて、生きる間の過程の一つだから。


 だってこれは、恋愛物語じゃないから。


 誰かと結ばれる事が、作品の目的じゃないんだよ。

 主人公が、生きたいように生きる事が、目的なんだよ。

 その目的の一つが『継子を幸せにする』だっただけで。


 そこに気づいてしまった。

 今までは、誰と添い遂げんのかなぁと、自分でも漠然と考えていたんだけど。

 それは作品のENDにはなりえない。

 それが目的ではないから。


 勇者の物語は、魔王を倒す事ではありませんね。

 世界を平和にする事です。

 世界が平和になるのであれば、魔王を倒さなくたっていいんです。


 あー、忘れてた忘れてた。

 すっかり暗示にかかってた。

 読者さんのせいにする気は毛頭ないけど、皆さんがそこを期待していたので、自然と自分でもそう考えてしまっていた。


 違うよ。

 これは、一人の女性の生き様の話であり、結婚・再婚・誰かと番う事がオチにはなりえない。

 何故なら。

 彼女が誰と番おうが、それは彼女の人生の一つの分岐点でしかなく、人生はそのまま続くから。

 大切なのは分岐点ではなく、『ああ、こういう風にこのまま生きていくんだろうな』と、読者さんに想像させる事だから。

 それが『結婚して幸せになりました』では、絶対にないと思う。


 ……反発くらいそーう。

 きっとね、読者さんは、夫と再婚すんのか、獅子伯と再婚すんのか、それを気にしていらっしゃるから。


 ごめんなさい。

 再婚するかもしれないけれど、それは作品中では語られないと思う。

 作品が終わった後に、『そうかもしれないね』レベルだね。


 これは、実は『不惑前にして~』でも、同じ終わり方なんだ。


 全てを忘れて一般人に戻る事もなく、かといって、じゃあ異能集団に所属する事もなく。男性登場人物たちとくっつく事もなく。

 言ってしまえば、とても中途半端な状態で終わったんだけど。


 でも、私は、こういうのが好きなんだよ。

 あんまりないけどね。


 ま、そんな感じで。

 エンドがボンヤリ見えました。

 恐らく、今のままでは読者さんたちは納得しない。

 だから、納得させられるものを、これからENDに向かって積み上げていかなければ。


 あ! 九章の事全然考えてないのに、この文字数になってしまった!

 続きは次回以降ね!


 今回はここまで!

 以上!!


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