23/05/06② 九章について脳内を整理する(※ネタバレ注意

 どうしたんだろう。

 物凄く軽快にプロットが進んでいく!


 やっぱり、ここ暫く足りなかったのは、じっくり腰を据えて考える時間だったんだなぁ。

 土日の休みじゃ足りないし、三日あっても足りない。

 最低でも四日以上ないとダメだったんだね。

 GWに休めて本当に良かったよ。


 ……あと、ゼルダの発売が5/12になったから。

 もしGW前に発売されていたら、私はGWの全ての時間をゼルダに費やしていただろう。

 ありがとう、任天堂様ッ!!


 あ、つまり、逆にいうと、5/12までに九章を再公開し始めないと、ゼルダやってしまってまた小説が止まるって事だ。

 早く再公開をし始めねば!!

 ゼルダは悪くない! ゼルダは悪くない!! 悪いのはゼルダが大好きな私!!!


 さて、続きをいきます。


 警ら隊を説得する方法は思いつけたけど、あんまり筋には関係なかった。

 筋の方だよ、筋。


 思考が途中でズレたけど、「敵伯爵の弟に会いにいくタイミングはいつか」、「主人公たちは、人身売買の元締めが敵伯爵だと知ってたのか」、を確認してたんだよね。


 まず、「知ってたのか」の方。

 結論は、知ってた。ディミトリの方が、暗黙の了解で知ってた。もしくは、人身売買の話を調べている間に、周りの匂わせ方で気づいた、って感じ。

 いや、どっちやねん。初動が変わるから、そこは決めておいた方がいい。

 多分、ディミトリが知ってた。でも、噂程度で証拠はない、って感じだったのかな。

 だから、確証が取れるかどうか、色々調べ回ってたんだろうな。


 しかし、調べれば調べるほど、敵伯爵につながる証拠がないって事を思い知らされる。しかもどうやら、ツァニスが味方になってくれるかも、と言っていた敵伯爵の弟も一枚噛んでる事が判明する。


 彼は、敵伯爵の蜥蜴の尻尾切りに利用されている事を、本当の意味で理解しているのか? 彼も、カザウェテス子爵のように洗脳されているのか。

 味方にできるのか、それとも邪魔になるから排除しておいた方がいいのか。


 それを見極めるために、会いに行ったのかもしれないなぁ。


 よし。

 ここで、筋を改めて確認しつつ、続くものを考えていこう。


・人身売買の場に乗り込んでいって、警ら隊が包囲する時間稼ぎを行い、人身売買組織とその参加者を一網打尽にする。


・本来であれば、もっと時間をかけて逃げられないように慎重を期するつもりだったけれど、スリの少女が攫われてしまった為、即動く事にした。


・警ら隊を説得する。


・子供たちのコロニーに対する一斉検挙が実施され、たまたま主人公の傍にいたスリの少女は免れたが、勘違いされて間に溝ができてしまう。


・ニコラとスリの少女、主人公とスリの少女の交流。


・暗殺者に狙われたところをスリの少女たちに匿ってもらい、一命を取り留める。また、スリの少女の現状を知る。


・敵伯爵の弟の屋敷に一人で来いと言われたので行ったら、弟はおらず、執事兼暗殺者だったヤツに襲われる。


・敵伯爵の弟の所へと行く。協力をお願いするが、なんだから知らんが足元めっちゃ見られて、ムカついて終わる。

 が、後日一人で来て欲しいと執事に耳打ちされる。


 ──ここまでは、前回流れを決めた。続きだ。


・調べれば調べるほど、「味方になってくれるかも」と言っていた敵伯爵の弟が、人身売買に積極的に関わっているように見えてくる。

 これは直接確認した方がいい、となった。


 ──待て待て待て。

 限りなく黒に近いグレーの状態で、直接会って確認したい、とか、頭大丈夫か? 相手の本拠地に乗り込んだら、いくら護衛として何人か連れて行ったとしたって、数の暴力にものを言わされてそのまま消されるぞ。

 アカンやん。


 足りない。まだ足りない。

 相手に直接会って、真意を確かめたい、という為には、まだ条件が足りない。

 黒かもしれない相手に、直接対峙する理由が、足りない。


 いきなり「初めまして」じゃないんだ。それまで多少の接触があったのかもしれない。

 相手の素性を知りたかったのは、お互い様だったのだろう。

 向こうからの探りも入られていたのかな。

 人の多い場所で初対面。お互いに牽制。そういうのがあったのかなぁ。


 ああでもぉ……

 今までの筋から想定される「敵伯爵の弟」は、横柄なんだよなぁ。

 自分から動く事はなくって、周りに全部お膳立てしてもらう事にドップリ浸かっちゃってるタイプ。そのくせ「自己責任論」を振りかざすから、主人公はおそらくこの人が大嫌いになるだろう。

 自分から動くのを厭うタイプは、自分からは会いに来ない。「どうぞ会ってください」と主人公側からお願いしない限り、会ってくれない。

 だからぁ……


 事前に接触があったのは、敵伯爵の弟の、執事か。実は暗殺者である人ね。


 執事と接触があったとして、どうして会う事にしたんだ?

 限りなく黒に近いグレーなら、勝機か逃亡の手立てがない限り、絶対に会わないだろう。

 うーーーーーーん……

 どうにかして、事前に多少の接触を持たせられないだろうか?

 そこで「直接タイマンで会っても大丈夫」と思わせられる事があったとしたら?

 ってか、その「大丈夫」と思わせるものってなんだろうか……


 ここら辺は慎重に考えて組み立てる必要があるよなぁ。

 全部自然な流れじゃないと、どこか一つでも「ご都合主義だなぁ」になると、萎える。


 ただ、じゃあどんな流れがいいかなんて、頭の中だけで考えられないので、ここにツラツラ書いて、また流れを整理するとしよう。もう、私、それしかできんし。


 そもそも。

 先方からの接触がある場合は、その場合に主人公が来ているんだという噂が立たないとダメだ。こっそり活動していたんでは、噂は立たない。


 こっそり活動するとすると、限りなく黒に近いグレーの状態で、相手のところに突入する事になる。虎穴に入らずんば虎児を得ず、の心意気で、突入する事もあるかもしれないけれど、その場合には事前準備を完璧にして、いざという場合の逃走ルートも確保した上で、乗り込む事になる。

 向こうからの事前接触はない。


 ここ、まだ悩んでるところなんだよね。


 今公開されている九章の導入部分では、こっそり活動としている。

 書き直したバージョンでは、逆に噂を撒き散らしながら活動してる。

 どっちがベターなのか、まだ判断がつけられていない。


 もし、こっそりしていない場合には、むしろ「侯爵の次は、伯爵の弟に目をつけた」という噂を撒き散らしながら活動する事となり、向こうにも、近くまで来ている事は知ってもらう事が可能。

 ただし、その場合には狙われている事も頭の中に入れながら、常に周囲に注意しながら活動する事になる。

 ……あ、でも?

 目立ちたい時には貴婦人の格好、こっそりしたい時は男装、と使い分けて活動する事が可能か。


 ってことは、やっぱりある程度目立ちながら活動する方がいいのか。


 あれ?

 でも、私、途中で「やっぱり目立つのダメかもなぁ」って、思ったんだよな。どうしてだっけ??

 ああ、悪い噂が、主人公の首を絞めるかな、と思ったんだよね。

 噂っていうのは、悪い噂って広がるのが早いしいつまでの残るけれど、良い評判や噂っていうのは、広がり難い。

 また、羨望の的となる立場にいると、有る事無い事噂に尾鰭が付けられ、それを挽回する事は、ほぼ不可能になる。

 これは史実だ。

 特に「悪女」と評された女性の評判が回復する事はほぼなく、現代に至るまで「悪女」のレッテルのまま、深く追求されることはない。


 例えば、悪女の代表とされる、マリー・アントワネット。

「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」と言ったとか言わないとか。彼女の本当の人となりは、フランス革命が起こってしまった現代では理解することはできない。革命が起きて処刑された──革命が成功したってことは、彼女を悪役にしないと、革命の正当性が担保されないからね。

 歴史は勝者が作るんだよ。勝者が作った歴史では、本質は捻じ曲げられるものだ。


 あとから挽回した女性の代表といえば、ジャンヌダルクだね。でも、彼女が実は無実の罪だったと示されたのは、彼女が処刑されてから25年後、聖女として祀られたのは、さらにその約500年後だ。

 ジャンヌダルクは例外中の例外、後から「実は良い人間だったのだ」とされた例は他には殆どない。

「歴史上の悪女」で検索すると、恐ろしいまでに沢山の悪女の情報が出てくるけれど、大概、そういう情報の元ネタは、後からの創作だったり、彼女らを処刑したりしている敵側が残した資料が殆ど。自分の正当性を示す為に、悪女のレッテルを貼るのは当たり前なことだ。

 これは当然、女性だけに当てはまる話じゃない。歴史に残る「暴君」と言われる人たちも、本当に暴君だったのかは甚だ疑問だよね。


 主人公がそうなる事は、私自身、あまり望んでない。いわば我が子だからな。

 でもぉ……主人公、気にしないと思うんだよね。むしろ、どれだけ自分が世界最悪の悪女と呼ばれようと気にせず、自分が大切にしてる人間が無事で生きられればそれでいいと思ってそうなんだよなぁ……

 そうなんだよなぁ……

 主人公は、自分の名誉ってものに、本当に無頓着なんだよなぁ。承認欲求持ってないのかって思えるほど。

 多分、不特定多数からの承認に興味がないんだと思う。自分と、自分が大切だと思ってる人たちにさえ認められていれば、それでいいんだろうな。


『他人に認められなくってもいい。自分の価値は自分で知ってる』


 っていうタイプ。

 これは、元々この作品を書こう思った時に参考の一つにしていた、エージェント・オブ・カーターに出てくる、カーターの言葉。

 まさにソレ、と衝撃を受けたのを覚えているよ。


 ──ああ。

 そうか。

 目立つ方でいいんだ。

 でも、わざわざ自分から「悪女でーす」って噂を立てる必要もないんだ。

 それは、主人公をやっかむ誰かが勝手に悪い尾ひれをつけて噂を流すだろう。

 自分が認めてしまうと、後から言い訳する事も難しくなるし、言い訳もしにくくなる。

 そうかそうか、なるほど。

 って事は、今書き直した分も更に修正しないとなぁ。


 ってところで!

 また4000文字に到着しちまったよ!

 どうしたんだ私! この三日間ぐらいで目茶苦茶かきまくってるぞ!

 でも、本編は1mmも進んでないけどな!


 よし、続きは次のエピソードにしよう。

 今回についてはここまで!


 以上!!

 それではね!!

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