24/08/01 続・十章の屋台骨を考える(※ネタバレ注意
うっかり8月になってもーた。
8月1日から連載再開させたいって言ってたのに、どこに消えたその願望。
仕方ない。
既にお盆の魔物との激闘は始まっている……
さて十章について。
主人公をピンチに陥らせたい。
読者さんから『主人公にあんま酷い事しないで』みたいに言われたが、逆境こそがのちのカタルシスに繋がると私は信じているので。
『うしおととら』とか『からくりサーカス』好きとしては、読者を怖がらせるだけ怖がらせて、とことん嫌な気持ちに叩き落とした後、それを打開してハッピー★ がいい。
って事で。
主人公に辛い思いさせたい。
どんなツライ思いがいいかなぁ。
コレがうまく行くと、面白いぐらいにヴィランにヘイトが溜まって、最後の最後、読者さんの心が一つとなって『ザマァ!!!』ってなったからなー。
……ここは、章のテーマにも関わる部分か。
十章は、旧来通りであろうとするジジイをギャフンと言わせる章だ。
でも、ソレそのままだと、七章と被るな。
うーん……
あ。
なんか、ヴィランがジジイだけじゃ、つまらんなぁ。
最近、主人公の回り、味方ばっかりになって面白くないし、作者的に。
敵、もう一人やっぱ欲しいなぁ。
九章で出て来たコスティをまた出そうとは思っていた。
ただぁ……
ヤツはヴィラン足りうるか?
なんか、違う気がするんだよなぁ。
うーん……
もう少し、ストーリーを考えてみたら、いけるかなぁ?
うーん……
主人公に膝をつかせたい。作者として。心をバッキバキにされて欲しい。
可愛い子には旅をさせたい。
主人公に膝をつかせる方法を考えよう。
五章の時は、アティとの間に溝を使った。
七章の時は、兎に角雁字搦めにして動けなくした。
八章は、兎に角『血の繋がり』というどうしようもない部分を責め立てられた。
……誰かとの間に、溝を作らせるか?
今パッと思い浮かんだのは、弟との溝だった。
超絶可愛がっていた弟から邪険に扱われる──まぁ、主人公、ショック受けそうだよなぁ。
なんで邪険にしたかっていうと、弟はジジイとかに言われてたんだ。これ以上セレーネが好き勝手するようなら、殺すしかない、とかなんとか。
そうされたくないのなら、お前が伯爵になれ、と言われ、弟は苦しみながらも姉を遠ざけようとする、的な?
うーん…。でも、その方向で上手く考えつかないんだよなぁ。
そこ、あんまり、考えなくても、いいかなぁ。
書いていけば、自然と生まれるかなぁ。
……いや、そんなに自分を過信しない方がいいよな。うん。
***
今、寝しなに悶々と考えてた。
ファンタスティックビースト見ながら。
ここからあの作品のネタバレ含むよ。
まだ見てない人はネタバレ気をつけてね。
大丈夫?
ちょうど、主人公であるニュートが、魔法議会に捕まり、無実の罪で死刑にされそうになったシーンがあった。
そこで天啓。
十章で、こっちの主人公も、無実の罪で死刑に処されそうになる、とか、どうかな。
ファンタビでもそうだったんだけど、ニュートを邪魔に思う長官が、独断でニュートとティナに一方的に死刑を宣告する。裁判なんかはない。
これは口封じなんだけど、十章でもそんな流れにしたらどうかな?
それが、ヤマだ。
ジジイに無実の罪を着せられ、色んな手間を省かれ、すぐに処刑されそうになる、的な。
なんか、いい流れな気がするんだけど、どうかな?
どんな無実の罪かなぁ?
ああ、それが、弟を誘拐して殺そうとした、とか。
ホントは助けようとしてたんだけれども、隙をつかれたか揚げ足を取られたか罠にハメられた、とかで。
流れが悪かってって感じでもいいかもな。
そん時。
主人公は窮地に陥る。
周りに散々な事を言われ責められても。
主人公は笑う。
「ここで私を殺しても、私が蒔いた種はなくならない。やがて芽吹いて、この世の流れは必ず変わる。女性が王位を継承し、選挙権を持ち、国家の首長になる時代が、必ず来る。
その流れは、私を殺したぐらいじゃ止まらない。
私一人を始末した所で、私と同じ願いを持つ人達が声を上げ続け、そしていつか必ず、成就する」
って。
カッコよくない?!
この言葉を引き出す為のジジイの言葉もなんとなく見えてくる。
「お前は世の中を壊そうとしている。今までうまく回ってきたものを、お前がグチャグチャにする」
的な事をジジイは言うのだろう。
そこまではいいとして。
沢山の人がいる中で、突然こんな事は、いくらジジイでも出来ない。
ファンタビでも、死刑宣告し速攻で執行しようとした長官も、事態を引き延ばさないように、密室で行い自分に意見できる人間を側に置かない状態でやろうとした。
こっちも、そんな感じがいいだろう。
ジジイにとって、主人公が離婚して侯爵夫人ではなくなった事が功を奏しただろうな。
侯爵夫人だと手が出せないが、自領の令嬢に戻ったので、好き勝手に処罰できる、と思っただろう。
侯爵たちは『知らなかったから無関係』で押し通し、この事件から締め出す事が出来るし、そうすれば領地間問題にも発展しないしな。
だから、そういう事をやろうとするとしたら、密室で、だ。
例えば──
捕まる場所はみんなの前とかでもいい。
連れていかれた先が密室で、死刑を宣告され、すぐさま執行されそうになる、的な。
処される時。
口では強気発言をする主人公だが、心の中は「これまでか」と諦めモード。
その時。
主人公の脳裏に声が蘇る。
『その中にはきっと、僕たちが探してる場所も、あるよ。
貴族とか嫡男とか、男とか女とか、身体が強いとか弱いとか、そんな事に縛られない国が──』
亡くなったセルギオスが見たいと言っていた世界。
今、その世界がもうすぐそこまで来ている実感がある。
それを、今、棄てるのか? 棄ててしまえるのか?
──否。
そう思い直し、主人公、大暴れ。
椅子に縛られた状態のまま。
いいね。
助けなんていらない。
本来の女性向け作品だと、ここに颯爽とイケメンが助けに現れ、助けられる流れだけれども。
この作品は、自分で自分を助く話なので、助けが来る前に自力で脱出だよ。
そして、みんながいる場所に帰るんだ。自力で。
そういう話だし。
いいね。
その流れ。
ヨシ。そこへもっていく為の形をもう少し作ろう。
今回はここまで!
以上!
それではね!!!
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