20/11/02 敵について決めようぜ!

 どんなもんかなぁ。

 どしたもんかなぁ。


 前回の話で、『前半は敵に奪われた凄い力を取り返す話』で『後半は精神汚染の封印が解かれて大惨事』にする、と決めた。

 これでいいかどうかははなはだ自信がない。


 自信がないのだが、先に進みたいのだ!

 その場で足踏みはもう飽きた!

 行って戻ってを繰り返しても構わない!

 兎に角動きたァい!!


 さて。

 というワケで。

 考えるよ。


 話の前半と後半は当然関連させておきたい。

 だから、後半の話から展開を考えていった方がいいだろうねぇ。


 敵は、主人公が保護してた子供の身体に封印されてた精神汚染の力が欲しかった。


 ……ん?

 ソレを使って何がしたかったのかな?


 ソレを使って何がしたかったのかが目的になるよね。

 キングスマンでは、選ばれた人間以外を殺し合わせて人類の総人口を減らして、自然を守るという事が目的でした。


 こっちは……そうだなぁ。

 現代の話にする気がないので、人口を減らしたいからとかそういう話ではなかろう。


 では何か?


 精神汚染して殺し合わせるというのは、手法でしかない。なら、誰を殺し合わせたいのか?

 キングスマンでは一般市民。

 こっちは……多分違う。


 そう、例えば、魔法組織が使うなら蒸気科学組織。蒸気科学組織なら魔法組織。

 敵対組織を自滅に追い込みたい、という理由やな。


 どっちを敵にすべきか、と言われると困るなぁ。どっちも組織の存在自体は悪ではないし……


 例えば魔法組織が、ってなると、ハリポタやファンタビのように、魔法組織の復権とかが目的になる。

 王道だけど二番煎じって感じ。もう少し工夫が必要な気がする。


 例えば蒸気科学組織だとしたら?

 奇跡の力(に、見えるソレ)を使う魔法組織を、お互い殺し合わせて、一般市民に『ほーら。魔法なんて危険極まりない上に野蛮』と見せたいっていう感じ?


 私のイメージなんだけど、魔法って体質に依存する感じ。IQの高さや霊感のような。だけど持ってる人は特別感を持ちつつ、その人達が集まる組織の中にいると、どうしても選民思想に染められそう。

 だから鼻持ちならない人たちで。

 それを、ミスリードとして使えると嬉しいなぁ。


 じゃあ、蒸気科学組織の陰謀?

 ハリポタとか見てる人は自然と『魔法使いの賎民意識のせい』と考えるだろうから、それをどんでん返しに使いたいなぁ。

 でも、そう上手く見せる為にはどう構成したらいいだろうか??


 それに。


 なんでそこまでして、蒸気科学組織は魔法組織の壊滅を目論んだのかな?

 嫌悪感? も、あるかもね。いちいち『自分たちは特別だから』『お前たちとは違う』『下民』扱いする人たちに、良い気持ちなんて持つはずが無い。

 コンプレックスを抱いてんのかなぁ。

 確かに、使えたら便利だしね。凄い力だろうし。コンプレックスが高じて? でも、それだけだとは思えない。


 人は感情も勿論だけど、利害で動く。

 魔法組織壊滅で、得するんだな。

 どんな得だろうか?


 魔法は国力にも影響するだろう。

 だから、国が自国の力を削ぐような事はしない。

 いや、戦争のない平和な時代が長く続けば、『軍隊なんていらんやろ!』となるのと同じ感覚に陥る事はあるとは思うけど、多分この時代はそんな事はない。


 蒸気科学組織の、一部の人間の暴走なら、ありうるかもね。

 コンプレックスが一番の理由、にもなりうる。

 コンプレックスって、その人個人にとっては命すら微妙に脅かしかねない問題になる事もあるからね。


 おおう?

 もしかして、蒸気科学組織に属しておきながら、実は魔法がちょびっと使える人がコンプレックスを募らせたんか??


 かもね。


 よし。

 じゃあ、ソコを深く突っ込む前に、敵キャラについて考えてみようか。

 あと、ミスリードする為にはスケープゴートが必要だ。

 そっちも同時に考えようか。


 ……お?

 いや、なんか。

 そうか……


 子守ナニーが裏ボス、スケープゴートに憎々しいヤツを配置すればいいんじゃね??


 子守ナニーを裏ボスにするんなら、コンプレックスが理由じゃないよ。

 主人公がもともと所属していた魔法組織を復讐の為に壊滅させる事が目的、でいいじゃん。

 で、子守ナニーが自分の隠れ蓑にする為に、蒸気科学組織のコンプレックスの塊のような人間を釣り出して利用したって事にすればいいんじゃね?


 ……なんか、見た事ある流れだなぁ。

 王道だからかな!?

 過去書いた長編と同じオチとか言わないで!


 よし。

 じゃあ裏ボスは子守ナニーね。

 表ボスは蒸気科学組織の誰か。


 実はですね。

 子守ナニーの性格なんですが、私がよく書く弱腰男子にしようかと思ってまして。

 表の顔が弱腰。でも実は肚に復讐心を溜め込んでる、という。

 私がいつも書く弱腰男子には普通裏表はないんだけど、ここらで一回新境地を目指してみようかと。

 イケるかどうか分からんけどねっ!!


 さて。

 表ボスです。

 どうせなら、書いてて楽しいキャラがいいなぁ。そして、読者のヘイトを一身に受けて欲しい。最後、気持ちよくボコボコにする為に。


 えーと……主人公をナチュラルに見下してる方がいいので、男がいいかなぁ。

 女だから、母親だから、年増だからと見下してる感じ。

 んで『成功は自分のおかげ、失敗は他人のせい』という天然サイコパスな感じにもしたい。


 あー。

 ふと思ったぞ?

 ソイツには、コンプレックスを最大限刺激される相手がいるんだ。それが、男の魔法使いで──私が散々書きたい書きたい言ってた暑苦しい男。

 魔力強いし頭イイしイケメン。(※中身変態)

 表ボスは、コイツがだーいっきらい。


 で、表ボスに雇われてるキャラがいて、それがドS女子。

 でも、全面的に表ボスに仕えてるワケじゃなくて、完全に金の為。

 表ボスが最後頭オカシイ感じになって成功報酬支払われなさそうになると、あっさり手のひら返して裏切る。

『アンタ気持ち悪い』とか言い放って。

 最初は敵か味方か分からない感じて、主人公に絡んできて欲しいなぁ。

 前半で、主人公が事件が自分を子供から引き離す為の囮だったという事を隠す為に、子守ナニーとドS女子が結託してるの。

 だから主人公にバレない。


 うん、書きやすいキャラについては、立場さえ与えてしまえば勝手に動くからいいとして。

 表ボスだなぁ。まだあんまりイメージ出来てない。

 私が書きやすいキャラか……敵キャラで書きやすいヤツなんていたかな??


 ……いねぇなぁ……


 だからァ。これから新しく生む必要があるんやな。こりゃ大変だ……

 頑張ろう。


 コンプレックスとひがみ根性の塊にするか……いや、それよりも? 正義感満載な馬鹿がいいか?? 悪気がなくナチュラルに人を見下す感じ。コンプレックスがあるのに自分でソレを認められないから、コンプレックスが解消できないの。

 人を見下してるつもりがないからよりタチが悪い。自分の言う事は正道であり普通で普遍。ソレ以外は異質で認められないって感じにするか?

 立場から考えるか……


 子守ナニーそそのかされて、魔法組織壊滅を目論む。

 全ては、自分を認めなかった魔法組織を潰したいが為。そして、それにより蒸気科学組織で自分の地位を上げる為。

 自分を選ばなかった魔法組織は間違っている。自分を見出した蒸気科学組織が正しい。

 だからといって蒸気科学組織の為に何かすると言う感覚ではなく、あくまで全て自分の為。


 でも、それを屈託なくやるタイプ。

 変に下心を隠してるとかそういう事もなく。

 あくまでナチュラルに。

 つまり、ナチュラルに嫌なヤツ。

 根が歪んでるとかそういうのではなく、素直にゲス。そしてそれをゲスい事だと全く分かってない、協調性共感性皆無のタイプ。

 自分が何かを言った時、理解できないのは相手のせい、誰かに何かを言われた時、自分が理解できないのは相手のせい。


 うわぁ。書いてみたいけど難しそうだなぁ。

 ただ、そういう突き抜けた人物って面白いと思うんだよね。書くの。


 まだ具体的なイメージが出来てないから、外見のイメージも一緒にしときたいところだな。


 よし、次は表ボスの事をもう少し深掘りしてみようかな!


 それでは次回!!

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