20/10/06 テーマを決めよう。

 あれ? このところ毎日更新してない?

 なにどうしたの? 死ぬの??


 いえ。

 覚醒してから、なるべく一歩ずつ頭を整理するようになってからは、あんまりつまずいて「うーん……」と悩む事が少なくなったからです。

 あまり悩まないので手が止まりません。なので自然と更新できるんですねー。

 あ、あと、今はあんまりハマってるゲームがないからでもありますね(※ダメ社会人

 仕事からの現実逃避をしている時間帯が長くなった、とも言えるかもしれませんが(※ダメ社会人その2


 さて。

 前回は、『作品を書く』為にまず最初にやるべき事は何か、という事を振り返ってみた結果「主人公とテーマをまず決める事」からだ、と気づきました。

 そして、主人公については『20歳以上の女性』と仮決定しましたねー。


 では、次に。

 主人公とほぼ同時進行で決定するのは「テーマ」だね。


 サバコンでは『サイバーセキュリティというものを知らない人に、サイバーセキュリティについて興味を持ってもらう為のモノ』という事がテーマでした。

 30コンでは『世界はそんなに簡単じゃない』という事と『活躍するのは10代20代だけじゃない、30代だって頑張ってるんだ』っていう事でした。


 ……改めて見返すと、出来上がった作品がテーマを表しているかって言われると、はなはだ疑問ですねェ……


 ま、いいじゃないか。

 長編として書きあげられたんだから。


 では。

 じゃあ今回のテーマを考えよっかなぁ。


 うーん。

 エンタメだよね。

 何を置いておくとしても、ドキドキハラハラなエンターテインメントだよねっ!

 これは譲れない。

 つか。

 今私が一番書きたいのがソレだから。


 でも「ドキドキハラハラなエンターテインメント」だと幅が広すぎるゥー。

 もう少し具体的に考えないとね。

 あと「これは意識したい」っていうのは、映像化しても問題ない作品である事。

 コミック&アニメ化&実写化に耐えうるものって事ね。

 つまり、叙述トリックは使えない。使ってもいい。使ってもいいけど、一部にだけって感じね。


 ちなみに、京極夏彦さんの「姑獲鳥の夏」は、ある意味叙述トリックが使われているのね。

 正確に言うと違うんだけど、ストーリーテラーである関口くんが、実は「信用できない語り手」なのですよ。事件に巻き込まれる事によって、若干精神が参ってしまった関口くんは、無意識にですが、見たモノんですよね。

 自分の心を守る為に、んです。だから、一目瞭然な事件の真相に気づけなかった。

 姑獲鳥の夏は、そこらへんが上手い具合に映画化されているから、絶対無理って事はない。

 絶対無理って事はないけど、難しくはなる。


 うーん……叙述トリック好きなんだけどなぁ。「信用できない語り手」も。

 だって、結構反響良いのは「叙述トリック」使った時なんだもん。

 叙述トリックの内容が良かったのか、それとも、叙述トリックを使おうと意識しているから、記述の隅々にまで気を付けていて、結果それが良い結果をもたらしたからか。

 どっちだ??

 ……それは私からは分からない。いや、感想で「どんでん返しされた」って言ってくださっているって事は、叙述トリックが効果的に発揮されているという事だ。


 ここは難しいなぁ。

 叙述トリックは私自身、読む方としても好きで、どんでん返しされた後は、もう1回最初から読み直したりして、1粒で2度美味しいと思ってる。

 でも、長編でやるにはかなり大変だ。

 だから、例えば部分部分で、って感じかな。


 ……ああ、そういう細かいところは追って考えよう。

 今考えるべき部分ではない。


 どんなエンタメだ?

 私が作品で表現したい事ってなんやろな??


 ……前に、須──監視者兼保護者S様が面白いと言ってくださった「無意識の差別意識」とか?


 重くなーい??

 それって、とっても、重くなーい???


 重いよ……須──監視者兼保護者S様がおっしゃっていたように、純文学ならいざ知らず、エンタメにするとした時、重すぎるよ……

 端々で入れてもいいとは思うけど、テーマにしたらものすっごく重たいよ……

 やめよう……?

 うん、そうする……


 じゃあ他のテーマだね。

 何がいいかなあ。


 エンタメ…

 エンタメ…


 映像化可能、っていうのは、どっちかというとコンセプトだ。

『テーマ』とは主題。

 この小説で、私が訴えたい事……


 うーん。

 やっぱり、疲れた大人向けであり、大人がドキドキワクワクできるのがいいなぁ。

 思わずニヤリとしてしまうようなネタを織り混ぜつつ、時にはホロリとするような叙情的な表現も織り交ぜつつ、がいい。


 ……これじゃダメだ!

 だって、そんなのみんなが思う事じゃん。みんなが目指してる事じゃん。

 これじゃあ、テーマがボヤけてしまう気がする。

 それに、漠然としてる気がするなぁ。

 もう少し具体的な方がいいかも。


 どんな、ドキドキワクワクか?

 私の読者たちは、どんな作品を期待してる?


 うーん。

 褒め言葉で、『畳み掛けるような展開』というワードを使われた気がする。

 気のせいか?

 それは、会話の応酬? 起承転結の転からの怒涛の展開?

 その両方?


 それでいて技巧が凝らされていてどんでん返しがある──


 ああ、やっぱりまだ書ききれていない『世界はそんなに単純じゃない』の表現として、

 前半で単純な時間の解決、と、みせかけて、実はその全てが、もっと大きな事件の布石だった、的な感じ?

 その中でも、水戸黄門や大岡越前的な『お約束』展開を混ぜて──

 古き良き王道展開&どんでん返し×3、ぐらいな感じにしたいなぁ!!


 ……それ、テーマじゃなーい。

 構成の話ィー。


 主題だよ。

 主に、何を、伝えたいか、だ。


 愛、とか、怒り、とか、友情、努力、家族愛、夢、云々かんぬん──


 ふと思いついたぞ?

『二面性』

 表と裏、なんて単純な話ではなく……

 人は多面性を持ってる。

 私だってある。

 ITエンジニア、ゲームオタク、猫マニア、ユーザーサポート、引きこもり、云々かんぬん──

 例えば、ユーザーサポートで電話してくるユーザーさんは、私の事をいつでも明るくテンション高い笑い上戸だと思っている。それは事実だ。でも、私という人間の一側面でしかない。


 前に少し話した「属性を示すだけのキャラではなく、その人個人として描きたい」が、ふとここで繋がった気がする。


 登場人物たちの二面性を描きたい。

 それによって、『世界はそんなに単純じゃない』も表現できる気がする。


 どや?!


 なんか良い感じな気がするけど、これはただ単にアドレナリン出過ぎてるだけ?!

 ランナーズハイ?!


 まぁいいじゃないか!

 では、テーマは『二面性』で。

 これで大人女子主人公でストーリーを考えて行こうぜー!!


 それでは次回!


 ***


【テーマ】

 主題。主に芸術作品等で使用される言葉。

 その作品で主に表現したい内容の事。

「この彫刻は愛をテーマにしている」とかって使う。


【コンセプト】

 企画の屋台骨。枠組み。マーケティング用語。

 企画の中で一貫して使われる基本的な考え方、的な感じ。

「このお店は『忍者』をコンセプトにしてる」とかって使う。


 テーマとコンセプトは、似た概念を表してるんだけど少し違う。

「コンセプト」は「表現したい事」ではない。「表現したい事についての手法を選ぶ際に基本となるモノ」の事。「テーマを表現する為の手法の思考基本」って感じなのかなぁ。

「何かをやりたいな~」と思った時に、「コンセプトが『忍者』だとしたら……本じゃなくてここは巻物だろ。衣装は黒装束ね」などなど。


 例えば、私の作品『数多の誰かの物語』では、作品の中で一貫したテーマは「理不尽と傍観者」で、コンセプトはその章ごとに「石・誓い」「歌・機械」「氷・奇跡」となる。

 そんな違い。


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