20/09/16 ひたすら主人公がカッコイイ場面を考える。

 問題は「シチュ萌え」ではないかと、寝ながら思った。


 私はあまり「シチュ萌え」をするタイプではないので、それが作品に込められていないのではないかと、そう思ったからだ。寝ながら。


 例えば、30コンのように、「等身大だけどカッコイイ女主人公の活躍」を表現したいと思っていても、それは読者に伝わりにくいのだ。と、寝ながら思った。


 だから、もし「等身大だけどカッコイイ女主人公の活躍」を描きたいと思ったら、もっと、矛盾やご都合主義なんか気にせず、カッコイイに振り切った描き方をした方が良かったのではないかと気づいた。寝ながら。


 問題は「等身大」とか「現実に即さない」という部分を、自分としてどう納得して目を瞑るのか、という事なのではないか? あとシチュ萌え。と、寝ながら思った。


 思っただけで、解決策まではまだ見えていない。

 なんせ、寝ながら考えてた事だからね。

 半分ぐらい忘れたし。


 と、いうワケで。


 オチとは別に、「これを表現したいんじゃオラァ!」を1つ、見つけるべきだと思い至った。


 そうだよねぇ。

 普通、小説を書く人って、「このシチュを書きたいんだ!」「これを表現したいんだ!」っていうのが先にあって、それで書き始めるよね。

 私はただ文字を書きたいだけなんだよね。

 動機としては弱いなぁ……まったくもう。


 よし。

 じゃあまず「こんなシチュを書きたいんじゃオラァ!」と見つけよう。

 ……本来、それを寝ながら見つけようと思ってたんだけど、見つける前に落ちたよね。


 前エピソードでは「ロボットとの友愛」も好きなんだけど、これをメインに据えるのは違うと感じたと書いた。

 サバコンでやってしまったしね。

 入れるとしても、スパイスレベルやな。

 ……いや、入れたらまた「綺麗にまとまってるけど何が一番書きたいのか分からない」とか言われるのかなぁ。

「お前の料理、全体的に薄味なんじゃ」って言われてるようなモンなんだよね。

 切ないなぁ……

 まぁいいや。


 私が小説で描きたいものってなんだろう?


 主人公が血反吐吐きながら、膝を折りながらも頑張る姿を書くのは好きだなぁ。

 でも、多分、んだよね。


 ……そうだなぁ。

 味方キャラの『絶大なカッコよさ』は書きたいね。

 サバコンで一番人気だったのは、私がカッコよさにこだわりまくった「胡桃クルミ京子キョウコ」婆さんだった。

 アレは、私が「格好よく書きたい!」が読み手に伝わった好例だよね。


 よし、そうしよう。

 キャラの見せ場を作ろう。複数。味方キャラのカッコよさを全面押ししよう。

 意識して「カッコイイ場面」を複数作ろう、そうしよう。


 それでいいよね。あんまりアレコレってやると、また「全体的に何が言いたいのか(以下略」って言われるし。(※心の傷になってる


 そういえば確か、映画『ミッションインポッシブル』は、トムのカッコイイアクションが先にあって、それを繋ぐように作品が組まれている、いわば「流れ」の方が後付けの映画だよね。

 前例がないワケじゃないから、イケるね!!!


 じゃあ。

 女主人公のカッコイイ場面から先に考えようぜッ!!

 スチームパンク&魔法ドーンの世界で、女主人公がカッコイイ場面って、どんなかな???

 どんなかな??

 どんな……かな……?


 そんな簡単に思いついたら苦労しねぇよ……


 いや! 思いつくよ!!

 魔法ドーンの世界でカッコイイって言ったら、やっぱり、スッゴイ魔法をドーン!!! っていうのがカッコイイでしょ!?

 それを主人公がやるんだよ!

 ……あれ? 主人公って魔道具エンジニアとかって言ってなかったっけ??

 なのに、魔法撃てるの?

 う……撃てるって事で……ダメかな……?


 いいじゃん!!

 もう主人公設定モリモリにするって決めたじゃん!

 チート主人公の何が悪い! WEB小説を見渡せばチート主人公だらけじゃッ!!!


 あー。でもなぁ。なんでもかんでも魔法ドーンは嫌だなぁ。

 カッコよく演出したーい。

 分かった!!

 主人公、魔法は使えるけどきっとそんなに強くない!

 それを、魔道具をサポーターとして、最後の最後にドデカイ一発を放つっていうのは!? しかも、その魔道具、主人公がカスタマイズしてたっていう感じで!

 ホラ! なんか良い気がしてきた!! (※気のせい


 そうだよ。

「そういう場面を書きたい」から設定を後付けしていけばいいんだ。

 ミッションインポッシブルみたいに。


 えーと。

 だから……それを倒す相手が必要だね。

 物凄い魔法で最後ドーン、だから、強大な敵って感じ?

 スチームパンクな世界で強大な敵ってなんだろう??

 魔王とか絶対悪は嫌だからァ……


 あー。今、なんかイメージが沸いた。

 藤田和日郎さんの短編集「からくりの君」のラスボスだ。

 せっかくのスチームパンクだから、そういうヤツがいいな。機械と人間の混合的な、パワードスーツ着たみたいな。

 おーおー。

 イメージが次々に沸いてくるぞー。凄ーい。


 何、私、明日死ぬの?


 次に沸いたイメージはねぇ。アベンジャーズ・エンドゲームのラストだね。

 エンドゲームのラストとは少し違うけど──

 悪いヤツが複数の魔道具を全部身にまとって、物凄く強大な力を得たけど、そのうち1つの魔道具は、主人公が直したヤツなの。

 主人公は、その魔道具にハッキング用のバックドアみたいのをつけていて、それを利用して最後に物凄い一撃を食らわせる!


 どや!?

 良くない??? 良くない?? よく……ない?


 どうだろう……アドレナリンが沸いてはすぐ消えるを繰り返していて、なんだかとっても情緒不安定だよ……


 よし。

 最後の「主人公がカッコイイ」場面はこんな感じでいいかな?

 あとは、どんな「主人公がカッコイイ」場面を作ろうか?


 主人公が啖呵タンカを切るシーンも欲しいねぇ。

 あと、主人公が体術で敵をシバき倒してるシーンも欲しい。

 魔道具を工夫して使って敵を倒すシーンも欲しい。

 魔道具を改造して物凄い威力を放つシーンも欲しい。


 あー。

 でも、主人公だけが活躍するんじゃなくて、『オーシャンズ8』みたいに、その道のプロたちが協力するのいいなー。だから、その協力キャラたちのカッコイイシーンも欲しい。


 例えば、主人公絶対絶命の時に、颯爽さっそうとカッコイイババアが助けに来て欲しい。これは譲れない。


 ──今更なんだけどさ。

 普通にナチュラルにバトルものを選択してるけど……いいよね?

 やっぱりエンタメはバトルだよねっ!!


 よし、続きを考えよう。


 あと、私が好きなドS可愛いキャラだ。

 その子は……そうだなぁ。姿とかの格好良さより、不二子ちゃん的は「最後の最後に味方になってくれる」っていうのがいいなぁ。

 って事は、ドS可愛い子は、敵か裏切り者って事? いいんじゃね?

 だって、最後の最後に、敵ボスに命令されて

「えー。ヤダ」

 とか、あっさりボスを裏切って欲しい!!

 そこも、なんかカッコ可愛く演出したーい!!!


 小悪魔的な部分も演出したいなー。

 それに、強いの。強さも見せたい。可愛いのに強い、というギャップを見せたい。


 そういえば、「暑苦しい執事orメイド」の事を考えてなかったなぁ。

「執事」「メイド」と職業を固定化せず「とりあえず愛情が暑苦しい」キャラとして考えてみようか。

 ソイツの……カッコイイ場面? なんだろう。

 そういう、暑苦しくてヤバイ人間でも、やるときゃやるって感じかな?

 どうしても「暑苦しいキャラ」って考えると、男なんだよなぁ。

 ソイツがいざって時にカッコいい?

 ……うーん、まぁ、そうなんでしょう。

 あんまテンション高く考えられないしィー。

 ソコは後で考えようかなぁ。


 まずは主人公のカッコいい所を深掘りしてった方が、ストーリーができるような気がする。

 そこに色々入れたいモノをぶち込んでいけばいいんだよきっと!! (※無理矢理自分を奮い立たせるタイプ


 さっき、主人公が啖呵タンカを切るカッコいい場面を入れたいと言ったよね。

 よし、ここをもう少し掘り下げよう!


 どんな啖呵タンカを誰に切るのかな?

 あー、やっぱり、ボスに対してがいいなぁ。

 だとしたら、啖呵タンカっていうより、決め台詞?


 鋼の錬金術師にもあったよね。

 最初と最後に出てきた決め台詞が!

『降りてこいよド三流! 格の違いを見せてやる!』

 ってね!!

 そういうのがいいねッ!


 思いつかないけどねっ!!


 何だろう……

 決め台詞って、どうやったら降ってくるの?

 ええと……

 うーんと……


『地面舐めながらアタシを見上げさせてやるわ』

 とか……


 まってやっぱ今のナシ!!

 こういうのってどうやって思いつくものなん?!

 全然思いつかないけど?!


 でと、コレ、多分大切。

 ちゃんと考えてみようではないかっ!!


 そろそろ文字数も多くなってきたし、続きはまた次回ね!


 また寝ながら考えるよ!

 それではねっ!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る