20/10/16② 中二病を発病させる世界とは?

『中二病を発病させる世界とは?』


 私が中二病を発症させたのは……いつだったか。

 スタートは分からない。

 でも少なくとも、スレイヤーズを読んだ時は完全に発症してたね。


 そういう、中二病発症の契機になるような(呪いの)作品になるようなものを書いてみたい。


 そういえば。

 あんまり難しい言葉は使わない方がいいってTwitterで読んだ。

 でも私は、できるだけ小難しい言葉を使っていきたい。

 解説を末尾に入れてでも。

 何故なら。


 中二病罹患りかん者だから!


 大人ぶって難しい言葉を理解して世界を知った気になっている!

 そんな痛い大人に、私はなりたい!!

 いや、もうなってる!

 是非是非、若い人たちもそうなって欲しい!

 何故なら!

 中二病ってとっても楽しいから!!

 語彙ごい力もつくしね!

 まぁ、他の人と喋ってる時に「え?」って聞き返される事も多くなるけど、逆に「同族」を見つけるのも容易たやすくなるよっ!


 さて。

 そんな呪いの話はどうでも良くて。


 ハマれるほどの世界観を作りたい。

 その世界ってどんなじゃ? って話。


 魔法とスチームパンクを混ぜた世界を作りたいとか言っていたけど、それが今回のテーマ『二面性』を表現するの適しているか否かってところが問題だ。


 タカナシさんに、「魔法科高校の劣等生」を例に出してもらったんですが、されはSFっぽい世界観みたいですな。

 ご都合主義等も徹底排除され、物理学をもとに「魔法」というより「超能力」をベースとしたものって感じだとか(by Wiki


 ふむ。

 私はどんな世界観で構築したいのか??


 スチームパンクであれば、大体1890年代から1930代ぐらいのイメージかな。

 ただ、本当の歴史を踏襲とうしゅうする気はなく、でもかといってガッツリ異世界かというとそういうワケでもなく……


 でも。

 タカナシさんもおっしゃっていたんだけれど、魔法というエネルギーがある場合、実在のエネルギー──例えば、石炭、石油、ガス等──を利用したモノの発達に影響を及ぼすだろう。文化や人の生活に影響がないワケない。

「魔法科高校の劣等生」のwikiを読んだ限りだと、そこら辺を解決する為に1995年から分岐したパラレル世界っていう感じにしてるっぽいんだよね。


 ふむ。

 私ならどうする??


 私は「万能なもの」というものを信じていない。

 そんなものは存在しない。

 だから「魔法」とは便利な力ではないんだ。

 石油、石炭、ガスのように、何かからエネルギーとして変換して、化学式のような体系だったものを組んで利用するもの。

 鋼の錬金術師のような感じ。

 ただし、あっちは魔法陣を書いて発動させるタイプだったけど、私は「詠唱」をさせたいので、言霊信仰のように「意味のある言葉を組む事で、エネルギーを引き出し形を変えて構築し、発動するもの」っていう感じにしたいねぇ。


 じゃあ、人の声が録音できれば勝手に発動できるのかというと、そういう事でもなく……うーん。

 じゃあ、その式を文字として書いたらどうなるんだろうか?

 いや、ただ文字として書いただけなら影響はないかも。

 ただそれを、力のある文字に置き換えて記載した時に、また力を持ったりするのかな??

 それが魔法陣的な事なのかな……


 まぁそっちは後々突っ込んで考えよう。

 そもそも何からどんな力を引き出しているのか?

 アニミズム的に、万物に宿る霊的力を利用してるって感じ?

 例えば火に宿る精霊、水に宿る精霊、的な……うーん……いや……聖剣伝説的なマナ、スターウォーズ的なフォース、日本的に言うと気、そういう世界に満ちて循環する見えない力……とか。

 それがもとに風がふいて海が波立ち溶岩が脈動する……力を象徴する「妖精」のような存在もある。聖剣伝説みたい。好き。

 それらの見えない力を利用するのが魔法。


 そうではなく、石油や石炭を燃やす事によってエンジン等の原動機を動かすのが科学。


 こってり言霊的にするのではなく、例えば火の精霊はセージのハーブが好きで、利用する時はセージを一緒に燃やす必要がある、とか、水の精霊を寄せ付けない為に石灰を撒いておく、とか。

 それで、魔法を使う為には、例えばそのフォースの力を感じ取れる体質である必要がある、とか、火の精霊に好かれやすい体質、とか、精霊が見える、とか、そういう資質が必要だったり──


 ヤバイ、考えると超、沼。楽しいけど。

 設定を深堀するんじゃない。

 文化・体系的に、魔法がどう世界の一部になっているかを考えるんだよ。

 テーマの『二面性』を含むような、ね。


 ぶっちゃけ、テーマを表現できれば、詳しい「仕組み」なんて二の次なんだよ!!

 だからまだなんだよ! そこを考えるのは!

 ハイすみません!!


 だって、先に設定を考えてしまったら、そっちの設定が邪魔になって、本来見せたい「エンタメェェェ!!」が霞むかもしれないじゃん。

 だから、設定は後回し。

 魔法が、どういう風に、世界の一部になっているか。

 テーマの「二面性」とどうかかわっているのか。

 主人公とどうかかわるのか。

 それを考えるんだよ! 先にな!! そっから都合のよいように設定を組んでいくんだよ!!


 はーい……


 そうだなぁ。

 スチームパンクな世界だから、産業革命が起こって過渡期の時代感。

 で……実際の時代背景と同じで、電気が発達しはじめた事により、世界の闇の部分が減り始め、魔法──とか、呪術とかがオワコンになってきた時代って感じはどうかな?

 魔法は使える人が少ないのと、魔法技術の伝達が徒弟とてい制度(※)とか師弟関係の一子相伝的なやり方だったから、段々使える人が減ってきてるって感じ。


 確かに魔法は便利だけど、そもそもが結構特権階級専用の閉じた技術っていう側面が強くて、誰しもが使えるものではないから、誰もが使える科学技術の方が隆盛してきてるって感じ??

 それでも、魔法を使える人は科学技術を「野蛮な技」として見下していて、余計に孤立していっている──とか??

 世の中の人達は魔法の存在は、遠い昔の古い技術であり時代遅れ、それに特権意識をもつ人間たちは化石であり害悪、これからは科学技術だって思っている、とか??

 現代にも、昔ながらの儀式的風習を「意味ないし。非科学的」ってやらなくなる事があるやん? そんな感じ。


 お互いがお互いを見下しあってるって感じがいいなぁ。

 まぁ、中には信心深かったり、古いものを大切にする人もいるから、完全に真っ二つに分かれてるって事ではないだろうけれど……


 うーん。

 でも、それでも何かが足りない気がする……

 私が作りたい作品に、その世界観が合っていない気がする、というか……


 ここまでゴリゴリ考えたけど、無駄だったかもなぁ……

「なんか違う」って感じてる。

 でも、「全然違う」って感じてるワケじゃないんだよなぁ。

 方向性が違う、というか……なんかズレてる、というか……


 っていうか、この魔法と技術の関係のところ、前にも同じ事考えてたよね。

 だから、やっぱりなんか違うんだ。間違ってないけどズレてる。


 何がズレてるのかな??


 主人公は強いの。魔法も使える。

 でも、それを隠してる。それに、影から町を守ったとしても、それを表沙汰にしたいとは思ってない。

 利用される事に疲れたのか、それとも周りの私利私欲に振り回される事が嫌になったのか。

 るろうに剣心のように、目の前にいる人をせめて自分の剣術で助けたいと思ったのか。


 そうか。

 主人公の目的。

 なぜ、隠居生活してるのか。

 それが見えないから、まわりを形作ってるものがブレるんだ。

 だから、まずは主人公の目的を考えなきゃ。

 詳しい世界観はそっからだ。


 ……せっかくここまで色々考えたのに、またそれをちょっとワキに置いておくんかーい。


 まぁ、ホント、三歩進んで二歩下がるってカンジぃー。

 それに付き合わされる、エッセイ読んでる人の方がキツイか……すみません。


 では次こそは!!


 主人公の目的を考えるぞっ!!


 では今回はここまで!

 以上!!



 ***

徒弟とてい制度】

 職人職業訓練の制度の1つで、若い人を雇って現場にブチ込み「見て覚えろ」「技を盗め」と、教育を施すのではなく、叩き上げで使えるようにする見習い制度の事。

 修行に近いね。子供が多い時代だったら、それでついて来れない人が脱落していっても候補はいくらでもいたからいいんだろうけど、少子化時代にはこのやり方だとあっという間にその業界はすたれるよ……

 精鋭化する利点もあるけどね。時代に合わせて、徒弟制度の良い面を抽出してカスタマイズしていけるといいよねぇ。

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