第148話 幕間:戦士たちⅠ

 帝都騎士団・冒険者ギルド・義勇軍――対魔族共同戦線人員要項。


 氏名:

 年齢:

 性別:

 職業ジョブ

 武器:


 アタックアビリティ:(攻撃力)

 ファイティングアビリティ:(格闘戦能力)

 スピードアビリティ:(俊敏性・機動力)

 ディフェンスアビリティ:(防御力)

 マジックスキル:(魔力運用能力)

 マジックパワードアビリティ:(魔力量)

 ウエポンズアビリティ:(武器スペック)

 コンダクトアビリティ:(小隊・部隊指揮能力)


 数値解説:冒険者ランク“C”・帝都騎士団三群上位をオールレベル100として換算。


 各員の精神メンタルや戦況の要因等を度外視した目安数値であり、数値=強さでない。故に数値だけの比べ合いには意味がないという事をご留意されたし。



 氏名:アーク・グラディウス

 性別:男

 年齢:16

 職業ジョブ処刑者エクスキューショナー

 武器:処刑鎌デスサイズ


 アタックアビリティ:185

 ファイティングアビリティ:140

 スピードアビリティ:210

 ディフェンスアビリティ:110

 マジックスキル:135

 マジックパワードアビリティ:200

 ウエポンズアビリティ:190

 コンダクトアビリティ:80


 アビリティ合計:1250


 階級:冒険者ランクB・帝都騎士団一群


 高い俊敏性と攻撃力による一撃離脱を主戦術としている高速機動型の冒険者。特異職業ユニークジョブ・異質な魔力性質に加えて、グラディウス直系――それも、彼のユーリ・グラディウスの血を引いており、正しく異質分子イレギュラーの塊と言えるだろう。

 特に攻撃力・機動力・魔力量においては突出したものがあり、入手経路不明らしい武器もかなりの業物とされている。


 未だ新人冒険者と称せる彼が、これだけの戦闘能力を保持している事は驚嘆を通り越して異常に値するが、その反面、ルイン・アストリアスやジェノ・スクーロといった相手に対しては、奇襲で押し切れなければ彼自身の戦闘スタイルとも相まって、ジリ貧になりがちという弱点もある。

 圧倒的な地力によって、経験不足が露呈してしまうという所だろう。


 また、単騎特攻スタンドプレイに走りがちであり、連携・指揮等の能力はお世辞にも高いとは言えない一面も見受けられる。しかし、冷静な状態での特攻である為、実質的には未知数ともいえるかもしれない。


 上記の数値は、アーク・グラディウスが苦しんでいる魔力制御を成しえたと想定しての最低数値である為、現状の彼がここまでの数値を叩き出せるわけではない。

 だが、彼自身の特異性と未だ開花しきっていない潜在能力は凄まじい可能性を秘めており、伸びしろを多分に残していると期待してもいいだろう。



 ルイン・アストリアス

 性別:女

 年齢:17

 職業ジョブ:武帝

 武器:青龍偃月刀

 スリーサイズ:B10(採寸員の鮮血で塗り潰されている)


 アタックアビリティ:165

 ファイティングアビリティ:190

 スピードアビリティ:155

 ディフェンスアビリティ:160

 マジックスキル:150

 マジックパワードアビリティ:160

 ウエポンズアビリティ:155

 コンダクトアビリティ:125


 アビリティ合計:1260


 階級:冒険者ランクS・帝都騎士団一群


 激烈な攻撃、堅牢な防御、閃光のような機動力、巧みな魔力制御と属性魔法――と、四拍子揃った地力の高い冒険者。


 特に近距離クロスレンジでの格闘能力は突出しており、一対一タイマンの白兵戦に限定すれば、既に帝都でも三本の指に入る最強クラスの実力者と称して差し支えない。特異職業ユニークジョブという特異性も、それに拍車をかけている。

 弱点らしい弱点もなく、強いて挙げるならソロで活動して来た期間が長い為、集団戦の経験が若干薄いといった所か。


 ただ、年齢的な経験不足と自身の過去への負い目のようなものがあるのか、精神的な面では未熟とも思える一面もある。それらもあって未だ成熟しきってはおらず、戦士としての“完成”には至っていないのだろう。


 故に現状最強の一角でありながらも未だ成長途中。



 アリシア・ニルヴァーナ

 性別:女

 年齢:16

 職業ジョブ:弓師

 武器:大弓

 スリーサイズ:9(女性たちの同様の項目は、鼻からバーストした真っ赤な液体の影響でサイズが見えないようになっている為、以降はないものとして扱う)


 アタックアビリティ:125

 ファイティングアビリティ:95

 スピードアビリティ:125

 ディフェンスアビリティ:105

 マジックスキル:125

 マジックパワードアビリティ:130

 ウエポンズアビリティ:130

 コンダクトアビリティ:140


 アビリティ合計:975


 階級:冒険者ランクB・帝都騎士団一群


 冒険者ギルド総本部高官――ランド・ニルヴァーナの血縁者。大弓での遠距離戦を得意としているが自衛能力も高く、固定砲台以外の役割もこなす事ができ、“射手シューター”としての汎用性には目を見張るものがある。

 それでいながら、彼女には自身が動きながらも戦場全域を見渡す力もあり、指揮訓練無しの現状においても指揮官適性には非凡なものを感じさせる。


 しかし、あくまでも彼女の自衛能力は射手シューターにしては高い止まりであり、近接格闘クロスレンジが泣き所であるのは、他と変わらずであるようだ。



 ジェノ・スクーロ

 性別:男

 年齢:22

 職業ジョブ:剣士

 武器:長剣


 アタックアビリティ:155

 ファイティングアビリティ:155

 スピードアビリティ:150

 ディフェンスアビリティ:160

 マジックスキル:165

 マジックパワードアビリティ:140

 ウエポンズアビリティ:155

 コンダクトアビリティ:175


 アビリティ合計:1255


 階級:冒険者ランクS(竜の牙ドラゴ・ファング所属)・帝都騎士団一群


 攻・闘・速・守・魔・武・指――全てが超一流で揃ったミスターパーフェクト。

 素の才能でSランクに上り詰めた周りに比べて才能がない(本人談)との事で努力の人らしいが、オールラウンダーもここまで極まれば一種の特技と言えるだろう。

 若いながら精神的にも成熟しており、個としても集団の長としても最高クラス。総合力から来る彼の力量は、ここ数十年の帝都の歴史にも名を刻むレベルである。


 ただ、彼自身が上記の自信の価値を自覚しておらず、女心に疎いのが玉にきずか。



 キュレネ・カスタリア

 性別:女

 年齢:20

 職業ジョブ:槍術師

 武器:長槍


 アタックアビリティ:145

 ファイティングアビリティ:140

 スピードアビリティ:160

 ディフェンスアビリティ:140

 マジックスキル:155

 マジックパワードアビリティ:150

 ウエポンズアビリティ:145

 コンダクトアビリティ:150


 アビリティ合計:1185


 階級:冒険者ランクS(竜の牙ドラゴ・ファング所属)・帝都騎士団一群


 全能力値が高次元で揃ったミスパーフェクト。

 前衛・後衛・指揮と幅広くこなし、彼女にも弱点らしい弱点は見受けられない。若いながらも精神的に非常に落ち着いており、状況に応じて柔軟に手を打っていく。

 特に調子のムラの無さと、戦闘中においての人員掌握には目を見張るものがあり、即席パーティーでも安定して多大な戦果を挙げる事が可能だろう。


 単体戦闘能力が突出しているルイン・アストリアス。

 総合力が極まっているジェノ・スクーロ。

 安定性と応用力に秀でたキュレネ・カスタリア。


 現状の共同戦線における個人技の優秀さでいけば、上記三人がスリートップといった所か。



 エリル・アニマ

 性別:女

 年齢:18

 職業ジョブ:魔術師

 武器:長杖


 アタックアビリティ:135

 ファイティングアビリティ:95

 スピードアビリティ:105

 ディフェンスアビリティ:105

 マジックスキル:160

 マジックパワードアビリティ:170

 ウエポンズアビリティ:140

 コンダクトアビリティ:130


 アビリティ合計:1040


 階級:冒険者ランクS(竜の牙ドラゴ・ファング所属)・帝都騎士団一群


 職業ジョブに恥じない典型的な補助役サポーター

 身体強化・戦闘補助・魔力譲渡・治療などを一手に引き受け、後方支援能力の高さには目を見張るものがある。


 加えて、遠距離攻撃魔法の素養にも秀でており、離れた距離から弾幕を張っているだけで一定以下の戦闘員をまとめてシャットアウト出来るというのも驚異だろう。

 ある意味、集団戦では最も重要なポジションであり、状況次第では前衛組よりも厄介な存在となりえる。



 リゲラ・クラック

 性別:男

 年齢:16(ギリギリ早生まれの為、実質17)

 職業ジョブ:拳闘士

 武器:手甲


 アタックアビリティ:140

 ファイティングアビリティ:145

 スピードアビリティ:145

 ディフェンスアビリティ:140

 マジックスキル:120

 マジックパワードアビリティ:125

 ウエポンズアビリティ:140

 コンダクトアビリティ:70


 アビリティ合計:1025


 階級:冒険者ランクS(竜の牙ドラゴ・ファング所属)・帝都騎士団一群


 素早い動きで近付いて殴るという典型的な近接格闘型。基本は押せ押せだが、状況に応じて柔の動きも見せる上に、若くしてSランクの実力者とあって、中距離ミドルレンジまでなら問題なくこなす。

 他の三人が考えて動くタイプであって相対的に直情的な一面が目立つが、地頭が悪いわけではないと思われる。


 泣き所は戦闘オプションに乏しい遠距離ロングレンジでの戦いだろう。

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