第100話 コンビネーション。

 ジュウザブロウさんはDemiseデミスに近づき、一度止まった。1〜2秒、踏ん張ると飛び上がった。Demiseの真上だ。空中で体を回転させ、くうを蹴り、今度は猛スピードでDemiseに向かう。まるで流れ星のようだ。

 ジュウザブロウさんの一撃がボンネットの部分に突き刺さる。Demiseの動きが止まった。


【ジン!】


 ジンに攻撃の合図をしたようだ。ジンは事前にタイミングがわかっていたように攻撃態勢に入っている。ジンの武器は日本刀のようなものだった。


 一閃。


 ジンが武器を振った。数秒後に4本の腕が斬れた。Demiseは大きな音を立てて倒れた。


【ヒカル! ”コア”を狙え!】


 俺の出番だ。全力で走り、Demiseのところへ向かう。


『”コア”の場所は……ナンバープレートの部分……!』


 Demiseの正面に立ち、構え、息を吐く。落ち着いて、シャルに力を込める。


『ハァッ!!』


 俺は全力の突きを放った。シャルは”コア”を貫き、Demiseは動かなくなった。数秒、時間が止まったかのように静かになった。直後、Demiseは甲高い音を鳴らすと、さらさらと砂状に崩れていった。

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