第255話 いつものように。

 8月199日……


 いつものように起きる。

 いつものように顔を洗う。

 いつものように歯を磨く。

 いつものようにテレビを見る。

 いつものように麦茶を飲む。

 いつものように食事をする。


 いつものようにすることで、決戦に備える。毎日が大事な1日だ。だが、あえて特別なことはしない。


 外はいつものように暑い。見上げた空は雲ひとつ無い。陽光ようこうさえぎるものは無く、太陽は容赦なく俺たちを照らし続けていた。


 俺は1人、8月の終わりを感じていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る