第139話 ウォーミングアップ。

 8月164日……


 今日の24時。Demiseデミスが来る。今はもう夕方だ。昨日は夜ふかしをして、遅い時間に起きる予定を組んでいた。午前中から起きてて、戦うときになって眠いなんて言ってたら情けないしな。家にある残り物で夕食を済ませ、レイヤー2へと向かった。


 ベースにはジュウザブロウさん、エンジ、ハルヒ、ミチヤ、カイユウがいた。


【おう、ヒカル。お前も早いなぁ】


 みんな口々に挨拶をしていた。


『こんばんは。少しは体動かしておきたくて……』

【ウォーミングアップで怪我しないようにな】


 ジュウザブロウさんはからかうように言った。


【ヒカル! 武器の手入れしておいたよ。何か気になることがあったら、気兼ねなく言ってね】

『おぉ、ミチヤ。ありがとう。早速試させてもらうよ』


 シャルを手に取り感触を確かめる。心なしか、軽くなったように思える。精神的なものも関係あるかもしれないが、ミチヤのメンテナンスのおかげでもあるだろう。


『ミチヤ! かなり良い感じだ! ありがとうな!』


 ミチヤは満足げな顔をしていた。シャルを慣らすように軽く振っていると、時刻は23時になっていた。残りのメンバーも続々と集まってきた。それぞれ自身の武器を手にし、感触を確かめていた。

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