第247話 空腹は最高の調味料。

 8月195日……


 スッキリと目覚めた。時刻は朝10時。スマートフォンの通知ランプが光っている。確認すると、ショーマからSONICソニックが飛んできていた。


「明日の夜にでも飯食いに行かねーか?」


 全然気づかなかった。すぐさま返事をする。


『おはよう。ごめん寝てた。飯の話だけど、行くよ! 店は決まってるのか?』


 これでいいかな。家に残っていた食パンを口にしながらニュースサイトをチェックしていた。


 …


 ショーマに返事してから1時間後、返信がきた。


「おはよう! 店はレンに依頼してあるんだ。楽しみにしておいてくれたまえ」

「あ、時間だけど、18時に駅前な。お腹空かせてくるんだぞー」

『了解!』


 簡単な返事を返すと夕方まで時間を潰した。


 …


 18時。時間ぴったしに着くように集合場所へと向かった。


「おーい、ヒカルー」

『2人とも、お待たせ』


 2人は先に待っていた。


「2人とも、ちゃんとお腹空かせてきた? 空腹は最高の調味料、満腹は最低の調味料だからね」

『あぁ、もちろん空かせてきたさ』

「オレはもうペコペコだよー……」


 レンは目を輝かせた。


「それじゃ、出発しようか!」


 どんな店なのか、店に着くまでのお楽しみなのはいつもと変わらずだ。俺たちはレンの後ろを歩き続けた。

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