第40話 足りない説明。
【はっはっは。元気がいいなぁ!】
俺は苦笑いしかできなかった。ジュウザブロウさんに降ろしてもらって、話の続きを聞く。
【今、実際に体感したとおり、訓練しないと、ここで力を使いこなすのは難しいのよ。気をつけてね】
『は、はい……』
【身体能力の強化はいいことだけじゃないの】
『なにかデメリットが?』
【レイヤー0へ戻った際の反動よ。単純に何倍とは言い切れないけど、大きな反動があるわ】
『約4倍の力を使っている訳だから、その分疲れも何倍にもなるってことか……』
【普通に歩く程度だったら問題はないと思うけど……。さっき、ヒカルくんがやったように、大きく飛び上がったりするような行動は戻ったときにきっと反動があるはずだから、覚悟しといてね】
笑顔でアスカが言う。俺はこのとき、反動の恐ろしさを知らなかった。
『じゃあ、ジュウザブロウさんとかは戦っていたし、ヤバいんじゃないですか?』
【オレは普段から鍛えているしな、まだマシさ。慣れもあると思うし、次の戦いの時までには多少ヒカルの訓練をしておきたいところだな】
『なるほど……。ジュウザブロウさん、お願いします!』
【レイヤースペースの説明について、もう1点あるわ】
『まだあるのか』
俺は少しうんざりしながらも、アスカの話に耳を傾けていた。
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