第141話 1対1。
空気が振動している。
近く建物を足場にして目標へ近づく。俺の到着に合わせるかのように、目の前に
四足歩行の毛むくじゃらのDemise。大きさは3mくらいだろうか。頭部らしきものは存在せず、触角のような毛が1本出ている。その毛の先端には球体がついていた。おそらく、あれが目のようなものだろう。そして、”コア”である尻尾。幸運にも、まだ気付かれていないようだ。
『この隙に一撃で仕留める……!』
ささっと近づき、尻尾に狙いを定める。俺がシャルに力を込めた、その時だった。Demiseは俺の存在に気付き、後ろ足で攻撃してきた。俺は一旦Demiseから離れ、様子を見た。
すると、Demiseの体から無数の触角が生えてきた。それらは、すべて目であった。数えきれない程の目が、俺を
「絶対に逃さない」
そういうことだろう。お互いに敵を認識し、戦いが始まった。
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