第14話 来訪者。

 天井を見続け、どれだけ時間が経っただろうか。見上げる天井が、この部屋のモノで無いと思うほど、遠く見えていた。


【ヒカルくん……】


 声……? ついに幻聴まで聞こえるようになった。一応、体を起こし、ドアの方に目を向けてみる。そこには、この前家の前にいた思われる女の子が立っていた。


『うぉわぁ!!??』


 急に人がいることと自分の部屋に女の子がいるという状況に戸惑いを隠せなかった。


『え……? なんで……え……? 夢……?』


 混乱する俺を見て、女の子も戸惑っていた。

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