第234話 いつも通り。
『いつもと変わらない、か……。武道の心得があるとそんなもんなのかな』
そんなことを
【ヒカル!】
背後から声が聞こえた。振り返ると、そこにはグレンがいた。
『おう、グレン』
【なにしてんだ? 飯でも食ってたか?】
『いや、なんとなく歩いてただけだよ。グレンは?』
【なんだ暇人かよ。俺はそこのラーメン屋で飯食ってたんだ】
『あー、”異次元”か! 美味しいよな、あそこ』
【たまに無性に食べたくなるんだよな。……あぁ、そうだ。ヒカルのことだから、次の戦いのこと考えてソワソワしてるんじゃないかって思ってたけど、どうなんだよ?】
ギクリとした。
『よ、よくわかってるじゃないか』
グレンは大きく笑った。
【あっはっはっは。お前らしいよ。何をしたって時間は過ぎていくものさ。あと9日でできることなんて
『それ、さっきジンも似たようなこと言ってたな……』
【ジンもいたのか。戦い方は違っても、考え方は似ているのかもな】
グレンはイタズラに笑った。
【満腹になったし、そろそろ帰るわ】
『あぁ、それじゃあな』
グレンは停めてあった原動機付自転車に
『俺は考えすぎなのかな……』
コンビニでおにぎりと小さなサラダを買い、家へと戻った。食べ終わり、シャワーを浴びて、少しテレビを見てからベッドで横になった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます