第4話 夜更けの声。
目を覚ますと、外は真っ暗だった。スマートフォンで時間を確認すると、日付を
『8月137日』
時間の横には、日付が堂々と表示されていた。あぁ、これは現実なんだ、と受け入れざるを得ない瞬間だった。
ぐぅ〜……
腹の虫が鳴いた。食料を買いに、夜の街へと行くことにした。
こんな時間でも、駅前には多くの人がいる。流石は夏休み。コンビニの前でたむろしている高校生と思われる女の子の会話が耳に入った。
「夏休みももう2週間しかないとか、早くねー」
「それなーベリ早じゃーん」
あと2週間……? 夏休みって、
終わりがわかることで、なんだか気持ちが軽くなった。ありがとう、夜更かしガールズ。心の中で感謝を告げ、コンビニでおにぎりを2個とお茶を買って帰宅した。
家に着いて、おにぎりを10分で平らげると、再び眠気が襲ってきた。安心したせいだろうか。そのまま俺は2度目の眠りについた。
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