第45話 騎士様。

『あぁ……そういや終電は大丈夫か? 俺んちは近いから大丈夫だけど。お金がないなら貸すぞ?』

【んーん、大丈夫。家まで歩いて帰れるし】

『そうか、そいつはよかった。家の方向はどっちだ? 遅いし、家まで送ってくよ』

【あっちよ。お言葉に甘えて、お願いしようかしら。よろしくね、ナイト様】


 アスカはイタズラっぽく笑った。


『ほ、ほら行くぞ』


 アスカが指さした方向に向かって、とりあえず歩き出した。案内されるまま歩き続けた。

 途中でアスカの方が1つ年下なこと、同じ大学に通っていること、オリオンカフェが好きなことを知った。気付くと、アスカの家の前だった。

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