第46話 任務完了。
【ありがとう、ナイト様】
『ナイト様はやめてくれ。……って、ここは……』
ここは……。
『俺と同じマンション……!?』
アスカと俺は、住んでいる建物が同じだった。アスカはまたイタズラっぽく笑った。
【そう、ワタシは301号室、ヒカルくんは201号室、よろしくね】
アスカは自分と俺を指さしながら言った。まさか、上階の住人とは。俺は言葉を失った。2人でエレベーターに乗って、自分の部屋へと向かう。
『じゃあ、お先に』
俺は2階で降りた。
【うん、おやすみなさい】
アスカがそう言うと、エレベーターのドアが閉まっていった。エレベーターの階数表示が3で止まった。俺は、しばらくぼーっと階数表示を見つめていた。我に返り、部屋へと戻る。
ベッドに倒れ込む。長い長い1日が終わった。そして、長い長い8月が続いていくんだ。頭の中でそう思っているうちに、意識を失った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます