第31話 Demise/デミス。

【まずは俺のことだ。鹿鳴屋ロクメイヤジュウザブロウだ。オレと分かればどんな名前で読んでくれてもいいが、特に候補が無ければ下の名前で読んでくればいい!】

『わかりました。よろしくお願いします。ジュウザブロウさん。俺は四季島シキシマヒカルです』


 自己紹介をすると、握手をした。ふと気づいた。


『そういえば、アスカには俺の名前って言ってなかった気がするんだが……』


 俺がそう言うと、アスカは焦った様子を見せた。


【あら、そうだったかしら? まぁ、ちょっとリサーチすれば名前くらいすぐわかるものよ】


 笑っているのか、声が震えていた。


【そ、そんなことより説明、説明】


 ジュウザブロウさんを急かしていた。まぁ、別にいいけど。


【わかったわかった。じゃあ説明を始めるぞ。次はさっきオレが倒した気持ち悪いやつのことだ】

『あー、それはアスカから聞いた気がします。〈終焉しゅうえん執行者しっこうしゃ〉ってやつですよね』

【おっ、それは知っていたか。そのとおり、〈終焉の執行者〉だ。オレたちはDemiseデミスとも呼んでいる。名前が長いからな】

『なるほど、Demiseか……。アスカからは正体はよくわからないけど、悪いやつだってことまでは聞いています』

【オーケー。次はこの世界についての話をしよう】

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