第149話 次の相手は。

 ベースに着くと、エンジとハルヒ、アスカ、イツキさんがいた。


『みんな、お疲れ様』

【ヒカルくん、お疲れ様。ごめん、ついさっき通知に気が付いたの】

『いや、いいんだ。それよりDemiseデミスのことなんだけど……』

【あぁ。それなら、エンジとハルヒが確認中だ。もうすぐで結果が出るみたいだが……】


 エンジとハルヒがコソコソと会話している。2人の調査結果を突き合わせて、最終確認をしているようだ。


【……よし。これで合ってそうだ】


 結果がまとまったようだ。


【あっ、ヒカルさん。こんにちは。ちょうど今、Demiseの調査が完了したところなんです】

『お、いいタイミングだったな。で、どうなんだ?』

【今のところわかるのは2体の巨大なDemiseということだけですね。とても大きいというのはわかるのですが、分類まではまだ特定できないですね……】

【オイラの直感でもまだわからなかったです】

【いいのよ二人とも。ありがとうね。それにしても、巨大なDemiseか……。どのくらいなんだろう】

【僕が今まで戦って来た中で最大っていうと、7〜8mってとこかな】

『俺が戦ったのが3mくらいだったので、倍以上ですね……。まさか、特撮の怪獣レベルの大きさではないですよね……?』

【そんなのが来たら流石にお手上げさ】


 笑いながら話をしていた。


【ジュウザブロウさんにはワタシから連絡しておくわ】

『そうか。お願いするよ』

 巨大なDemiseとの戦いか。足を攻撃して、移動できないようにするべきか。いや、巨大ということは、防御力が高いかもしれない。足への攻撃が通るのかどうか。腕……いや、頭か……?

 俺が考え込んでいると、イツキさんに背中を叩かれた。


【おいおい、今から考え込んでどうするんだ。どんなやつかもわからないし、考えたって無駄無駄】


 イツキさんは大きく笑いながら歩いて行った。


『まぁ、確かにそうか』

【ワタシは訓練を続けていくけど、みんなは?】

【私とハルヒはまた明日に調査しに来るので、今日は帰りますね】

『……俺も今日は帰るわ。二人とも、途中まで一緒に帰ろうぜ』


 …


 家に着いた。

 巨大なDemise。頭に浮かんだのは、先日の悪夢だった。


『まさかな……』


 俺は考えるのを止めた。

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