第16話 戦う相手。

『戦うって何とだ? そもそもなんで俺が戦わなきゃならないんだ? 人間違ひとまちがいじゃないのか?』


 頭に浮かんだ疑問を投げつける。


人間違ひとまちがいではありません。先程の質問で確信しました。これは間違いないです】

『先程の質問ってのは、8月が何日までかー、ってやつか?』

【はい】

『あんな質問で何がわかるんだ?』

【これから話すことを聞いていただければ、理解できるかと】


 俺はとりあえず話を聞いてみることにした。


【ワタシたちは戦っているのです。〈終焉しゅうえん執行者しっこうしゃ〉と】

『しゅうえんの……しっこうしゃ……?』


 ケンカの相手?

 テロ集団?

 闇の組織?


 聞き覚えがないか、必死に記憶を探るも収穫はなかった。

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