第136話 自信を持って。

【おーい、ヒカルくん】

【ヒカルー!】


 今度はイツキさんとリオンさんだ。


『こんにちは』

【グレンから”ヒカルが不安で泣いてる”って聞いて飛んで来たんやで】

『えぇ!? 泣いてないですって! まったく、あの人は……!』


 見直したと思ったらコレだ。


【はっはっは。思ったよりも元気そうじゃないか】

【せやな。まぁ、これなら大丈夫そうやな。ほな、またな】


 2人はそのまま歩いていった。


【楽しそうね】

『うわっ! 今度はアスカか』

【そんなに驚くことないじゃない。ふふっ】

『アスカはもう帰るのか?』

【えぇ。ヒカルくんは?】

『明後日に向けて体を休ませておきたいから、俺も帰るよ』

【じゃあ、一緒に帰りましょうか】


 2人で帰路につく。


【ヒカルくん。あなたはDemiseデミスより強いワタシたちと戦ったの。あなたは自分が思っている以上に強くなっているはずよ。自信を持って】

『あぁ、そうだな……。それにしても、最近、周りのみんなから励まされてる気がするよ』

【いいことじゃない。それだけあなたを大事に思ってくれている人がいるってことの証拠よ】

『そうなのかなぁ……』


 そんなこんなで家に着いた。


『それじゃ』

【また明後日にでも会いましょう】


 それぞれ部屋へと戻った。

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