第162話 必殺の一撃。
眉間への攻撃に成功すると、力が抜け、そのまま落下してしまった。落下中に、
『体の大きさのせいか……?』
【ヒカルさん! まだです! ”コア”が破壊しきれていません!】
エンジが叫んだ。
『くそ! マジかよ!』
シャルはDemiseの目玉と眉間に突き刺したままだ。自分の腕だけで、再びあそこまで辿り着かなければならない。不完全ながら、”コア”への攻撃によってDemiseの防御力や再生力が非常に落ちているようだ。指先に
『うぉおおおおお!!』
気合を入れ、登っていく。指先を使い、腰、脇腹、肩甲骨、うなじ、後頭部、そして頭頂部まで登りきった。眉間に浅く刺さったシャルを確認し、飛び降りた。
『これで……終わりだッッ!!』
シャルに蹴りを入れ、更に奥まで突き刺した。Demiseは
【ヒカル!】
遠くから声が聞こえた。地面に落ちる前に誰かが受け止めてくれた。
【ヒカル! 大丈夫か!?】
『ジュウザブロウ……さん……?』
【すぐにオトハが来るからな!】
【すみません、お待たせしました!】
本日2回目の治療を受けながら、俺は意識を失った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます