第34話 禁断の質問。

【今回、8月の最終日が変わったことは認識しているな?】

『やっぱり変わっていたんですね! 最初は150日までって聞いてたんですけど、途中で140日に変わっていました』

【これは、他の国から攻めてきたDemiseデミスの関係で改変されたんだ。マレーシアでの爆発事故があったろう? あの影響だ】

『他のとこでの影響がこっちにも来るんですね……』

【本来、日本には150日にDemiseが来るはずだった。しかし、マレーシアでの一件で、Demiseが日本を狙ってきた。日付がカブらなかったのは不幸中の幸いだ】

『ジュウザブロウさん、いくつか確認したいことがあるのですが、まず1つ聞いていいですか?』

【オレに答えられることだったら全部話す。遠慮せずに聞いてくれ】

『ありがとうございます。現実世界……レイヤー0で8月の最終日と言われているのは、Demiseによる攻撃が行われる日って認識でいいんですか?』

【あぁ、その通りだ。おそらくDemiseの攻撃によって8月……いや、世界が終わる日ということを示しているのだろう。レイヤー0の人間の認識はすべて改変され、最終日を自然と受け入れている。ちなみに日付に関しては、うちの情報解析チームが調査してくれているから、事前に知ることができている】

『……だから急に最終日が変わってもみんな普通だったのか。もう1ついいですか?』

【あぁ、かまわんよ】


俺は1番と言ってもいいくらい、気になったことをジュウザブロウさんにぶつけた。


『この戦いは、いつまで続くんですか……?』


 空気が張り詰めた感じがした。

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