第252話 暑い日には。

 8月197日……


 昨日は二日酔いもあって、1日家にこもっていた。ゆっくりと体を休ませたから、体調もバッチリだ。


『今日も暑いな……』


 アイスが食べたくなり、俺は外へと出た。


 駅前のコンビニに着いたとき、オトハちゃんの言葉を思い出した。


【これからは男性もこういうの気にしていかないとダメですよー】


『そうだ。スーパーの方に行くか』


 コンビニから徒歩1分。スーパーのアイス売り場へと行く。偶然にも、今日は冷凍食品とアイスが半額だそうだ。


『うわっ、めっちゃ安い……』


 いつも100円以上出して買っているアイスが、100円でお釣りが来るぐらいになっている。アイスを1つ買い、店から出た。駅前のベンチでアイスを開封する。今日はソフトクリームだ。ペロペロと舐めながら食べ進めていく。一気に体が冷やされる。アイスを味わっていると、俺の隣にドカッと腰掛ける人が来た。


【おう、ヒカル!】

『ジュウザブロウさん!』

【まーたここでアイス食べてるのか。……って、オレもなんだけどな】


 子供のように笑いながらアイスを取り出す。


『今回もお揃いですね』

【お、本当だな!】

『あ、そのビニール袋……。コンビニでアイス買いました?』

【あぁ、そうだが……。なんでだ?】

『実はこのアイス。あっちのスーパーで半額で売ってるんですよ』

【え!? マジか!?】

『やっぱりジュウザブロウさんも知らなかったんですね。これからは男性もこういうの気にしていかないとダメなんですよ』

【なんじゃそりゃ】

『受け売りです』


 2人で横に並びながらアイスを食べていた。

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