第146話 振り返り。

 それぞれが帰宅する中、俺は戦場に戻っていた。Demiseデミスの姿は跡形もなく、崩れた建物だけが残っていた。脳裏に焼き付いたDemiseを思い出す。戦いを振り返り、反省点を探していた。


【こんなところにいたのね。勤勉くん】

『勤勉くんじゃねーよ』


 アスカが後ろにいた。


【今日の戦い、どうだった?】

『……無我夢中だった。本能的に体が動いていたと思うよ』

【他のみんなとの戦いと比べて、どうだったかしら?】

『そりゃ全然違っていたよ。体は大きいし、変形なんて初めてだったしな。ただ、やっぱりみんなのほうが強くて、Demiseに対してはそこまで恐怖を感じなかったな』

【少しでもお役に立つことができていたなら嬉しいわ】

『みんなには本当に感謝している』

【まだ反省会は続くのかしら?】

『いや、もう帰るとしようか』

【じゃあ、行きましょうか】


 アスカの戦いの話を聞きながら、家へと向かった。


 …


『それじゃ、また』

【えぇ、また】


 部屋に入り、レイヤー0へと戻る。


 時間は25時前だった。さっさとシャワーを浴び、俺は眠ることにした。

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