第198話 お揃い。
グレンの一撃がフトゥーロにダメージを与えたように見えた。しかし、喜ぶ者は誰一人としていなかった。”完成型”とまで言われた
何かがある。
そう感じていた。グレンは一度下がり、様子を見た。少しグラついたフトゥーロは、すぐに腕の再生を行った。
【ほぅ……。なかなかの再生速度だな】
【こりゃさっさと”コア”を狙わなアカンな】
〈こあを……ネラう……〉
【俺の言葉を真似とるな。イツキちゃんのお株を奪わんといてくれや】
〈ァ…〉
フトゥーロが体をよじると腕の形状が変わった。フトゥーロの左腕の手は剣のようになった。
【あの野郎……!】
【おぉ、グレンとお揃いやん】
フトゥーロの腕の形状は、グレンの剣と同じ形をしていた。
〈オソロイ……〉
今度はフトゥーロから仕掛けて来た。
【同じなのは、見た目だけだろうがッ!!】
〈ダロウガ!〉
剣と剣がぶつかりあうこと数回、フトゥーロの剣が先に折れた。
【一気に決める!】
グレンはフトゥーロとの距離を縮め、”コア”を狙って剣を突き刺した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます