第20話 夏の正しい過ごし方。

『あぁ、大丈夫だ。一晩ぐっすり寝て、復活したよ。心配してくれてありがとう。』


 ショーマに返信をし、シャワーを浴びてさっぱりした。バスタオルで髪と体を拭きながらテレビを点ける。そして、ニュース番組にチャンネルを合わせる。つい数日前にはこんな習慣はなかったな、と思いながら爆発事故のニュースがないか見てみる。最後まで見ていたが、今日は無いようだった。

 充電しているスマートフォンに目を向ける。スマートフォンのランプが点滅していた。シャワーを浴びている間に、ショーマからチャットが来ていた。


「それはよかった! 油断せずに安静にしとくんだぞ!」


 だそうだ。お言葉に甘えて、今日は引きこもっておくか。


 涼しい部屋でアイスを食べ、ゲームをし、漫画を読む。これぞ夏の正しい過ごし方だ。


 気がつくと、外は日が落ちて暗くなっていた。時間はもう19時を過ぎている。軽くご飯を済ませ、お風呂へ。こういう無駄な1日がたまには必要だと実感した。

 夜のニュース番組を見る。結局、爆発事故は無かったようだ。8月136日から頭が疲れることばかりだったので、リフレッシュできた。


 明日は約束の8月140日。


 期待と不安が入り混じったまま、早めに眠ることにした。

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