第48話 カシタリーナとマタリーナ

翌日奴隷商人が2人の奴隷が連れてくる

「エターナリア殿こちらが奴隷です確認をお願いします」

「え?エターが買ったの?どうして?」

「可哀想だったからかな?」

「可哀想?」

「後で話すよ」


「え?お嬢様!!」

タニタとマニタが驚き声を上げる

「タニタ、マニタどうしているの?」

「御主人様に良くしていただいています」

「話しは終ったかな?」

「あ!申し訳ありません」

タニタとマニタは頭を下げて後ろに下がる

「カシタリーナとマタリーナだ仲良くするように」

「畏まりました」

「それぞれ仕事に取りかかれ!」

「畏まりました」

「エター理由教えて!」

「2人は孫娘とされているが、恐らく父親は元副ギルドマスターだ!息子がいない間に息子の嫁との間に作った娘で、そして、息子が気が付きそして殺されたようだ、2人はそれを知っていてそして、腹違いの奴隷の妹や弟が奴隷として売り飛ばされたのも知っていたし、犯罪の事も、そして犯罪奴隷になったのも自分達の番になったと思ったようだ!育てられた理由も貴族の妾にするためだったようだよ」

「え?それじゃ・・・まるで奴隷だよね、自分の意思は無いの?」

「理由はわかった?」

「わかったけど・・・」

「これから2人はどんな風に育てようかな?」

「そうだね、侍女にして適正を見た方が良いかな?」

「カシタリーナとマタリーナは侍女の仕事をしてくれるかな?」

「はい、畏まりました」

カシタリーナとマタリーナ頭を下げて部屋を出ていく


「旅に出る準備を始めようか?」

「王都ですか?」

「レイン、最終的に王都だね」

「解りました、支部を回るのですね」

「立て直しながらになるかな?」

「商隊も必要ですね」

「人員の準備をお願い」

「畏まりました」

「少しカシタリーナとマタリーナを鍛えておくかな?」

「2人をですか?」

「2人が人質にならなければ、タニタとマニタが全力で戦えるからね」

「何日ぐらい鍛えますか」

アニタが尻尾を振って聞いてくる

「5日で良いかな?」

「本気で鍛えるのかな?」

「本気だよ、クリスとセリカも本気で鍛えるからね」

「え?強くしすぎないでね・・・」

「だけど、何故クリスとセリカなのですか?」

「アイテムボックス使えるようになるからかな」

「え?えーーーーーー!」

みんな驚いて声を上げる

「わかったかな?どうして鍛えるか理由は」

「確かに御主人様の近くにいて貰わないと危ないです」

レインが言うとみんな頷く


翌日食料と水を持って迷宮に入る事にする、19層でケシルとミシルが大蛇を瀕死にして進みカシタリーナとマタリーナにトドメを討たせる

「御主人様達はどのぐらい強いのか解りませんが大蛇ごとき余裕なのですね」

クリスが質問すると

「限界に挑戦してみようかな・・・」

「え?まさか本気で?」

エニスが嫌な予感をすると苦笑いする

「強くなって貰うためには本気も見せないとね」

「うっ戦闘狂が復活した」

大部屋に着いてケシルとミシルが殲滅を始めていた

「あ!・・・・凄い早い、大蛇って弱いのですか?」

「凄く強いと聞いていました・・・」

カシタリーナとマタリーナは呆然としている

「さっさと拾ってリザードを倒そうね」

「はい、御主人様」

革と魔石をアイテムボックスにしまい20層に向かうとアニタが次々とリザードを瀕死にしてカシタリーナとマタリーナにトドメを討たせるそして大部屋でアニタが次々と倒して全滅させる

「御主人様の気持ちが少し解ります、リザード弱すぎます」

アニタが言うと

「戦闘狂が移った?」

エニスが呟く

「アニタは剣神だからね仕方ないよ」

「はぁー?剣神・・・」

「みんな強くなったよね」

エターナリアが微笑むとエニスは苦笑いしている

21層に向かい、ドラゴンにみんなで一撃を与えてから口に炎を集めるタイミングで首を両断すると魔石と鱗を残して黒い霧となって消える

「じゃあ次行こうか?」

セレストリアが20層に向かおうとすると

「向かうのは下だよ」

「あ!解りました」

「え?下に向かうのですか・・・・」

セリカが不安そうに言うと

「ここからはクリスとセリカにも戦って貰うよ」

「畏まりました」

クリスとセリカは手が震えている、エターナリアは2人の職業を【見習い勇者】に変更する

21層に向かい赤いナメクジを見つけて

「クリスとセリカで倒してみて危ないと思ったら助けるから」

「畏まりました」

クリスとセリカは2人で赤いナメクジを切り裂いていくと黒い霧になって結晶を残して消える

「余裕有るね」

「はい!大丈夫でした」

「一匹ずつ確実に倒して行こうね、セレストリアは瀕死にさせたらカシタリーナとマタリーナにトドメを討たせてね」

「はい!畏まりました」

赤いナメクジを倒し回り大部屋まで来ると沢山のナメクジがいるのを確認する

「気持ち悪いね」

「確かに・・・・」

「面倒だから、リリス、キャスカ、エニスは魔法で殲滅して、近付いて来たらみんなで片付けよう」

リリスとキャスカとエニスは次々と魔法で焼き払い倒していく

「まま魔法まで使えるのですね」

クリスとセリカは驚き唖然としている、全滅を確認してから魔石を拾い

「次行こうか?」

エターナリアが言うとアニタが下の階に向かいだす、23層でレッドワームと遭遇してクリスとセリカが斬り裂きながら倒す

「まだ大丈夫だね」

「はい、しかし動きが遅いから助かります」

クリスは笑顔で言う、そして倒し回り大部屋まで来るとアニタがドラゴンバスターを持って次々と倒し回り全滅させると魔石を拾い集めて下の24層に向かいレッドアントと遭遇してクリスとセリカは倒すがギリギリだった

「怪我は無いかな?」

「何とか大丈夫です」

少し休憩する事にしてクリスとセリカのステータスを確認してスキルを獲得させていき【小さな勇者】に変更する、カシタリーナとマタリーナは【見習い剣士】に変更してスキルも獲得させるとレッドアントが近付いて来るのをアニタが見つける

「クリスとセリカで倒してみて、アニタは残りを瀕死にしてカシタリーナとマタリーナにトドメを討たせてね」

クリスが剣を振ると一撃で両断してしまう

「え?弱くなった?まさか・・・」

セリカも近付いてきたレッドアントを両断して倒すと

「そんな・・・簡単に倒せるなんて!」

「惚けとしているとアントは沢山よってくるよ」

「あ!申し訳ありません」

クリスとセリカは向かってくるレッドアントを次々と倒していくと最後の一匹を倒す

「じゃあ魔石を拾って休憩ね、すぐに又レッドアントは来るからそれまでに体力回復してね」

「え?はい!」

何度か休憩しながらレッドアントを倒して、カシタリーナとマタリーナもレッドアントと戦えるのを確認して、【剣士】に転職させるとスキルも獲得させる、クリスとセリカも【勇者】に変更させる

「そろそろ26層に向かおうか?」

「28層の赤い角のウサギにした方が戦い易いかな?」

アニタが言うと

「ウッド、カニ、ムカデは面倒だからね」

「はいそうです」

エターナリアは考えてから向かうことにするそして28層に到着して赤い角のウサギと遭遇して、4人で倒させる

「やっぱりギリギリだね」

「はい・・・強いです」

「アニタ、セレストリアで瀕死にさせて4人にトドメを討たせてね」

「了解しました」

アニタとセレストリアは笑顔で次々と瀕死にさせて4人にトドメを討たせていくと一周する

「終わった用だね」

「次はゴーレム?」

「そうだね、4人には無理だから全員で殲滅するよ」

「畏まりました」

全員が同意して、29層に向かいゴーレムを殲滅して回ると大部屋に到着して、エターナリアが炎龍剣をを片手にゴーレムを次々と倒し始め、ゴールドゴーレムが現れるそしてエターナリアの渾身の一撃で両断して倒す

「は?ゴールドゴーレムを一撃でで両断なんてあり得ない・・・」

エニスが驚きながら言う

「流石は御主人様です」

みんなで魔石と鉱石を拾い集めてから30層に向かうとレッドドラゴンに全員で一撃を与えると口に炎を集めた所で首を両断して倒す

「少し休憩したらブラックリザードだね」

「解りました」

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