第253話 本当に魔王?
「ここは通さない!!」
4本腕の骸骨から声が聞こえると、動き出す
「セイラ、御願い」
アニタが笑顔で言うと剣を差し出す
「セイントセーバー」
セイラが魔法を使うと、剣が淡く輝く。アニタが笑顔で骸骨に斬りかかると、骸骨は剣で受け止めると、アニタ目掛けて剣を振る
「この!! 腕から砕く!!」
アニタが叫ぶと、骸骨の剣をかわして、腕を斬り落とす。骸骨は、アニタ目掛けて次々と剣を振るが、全てアニタがかわして腕を斬り落とす。
「これでトドメ!」
アニタが笑顔で言うと、英雄の一撃で骸骨を両断すると、剣圧で後の門がくだけ散ると、奥の部屋の中が見える
「アニタどうだった?」
「御主人様、楽しかったです」
アニタが笑顔で言う
「だけど、アニタ、獲物横取りは、良くないよ」
エターナリアが部屋の中を見ながら言う
「横取りしてないです!」
アニタが慌てて言う
「見て、魔族がアニタの攻撃で吹き飛んだから」
エターナリアが真剣に言うと奥の部屋に行く
「あ!! 巻き込んで倒しちゃった!! ごめんなさい」
アニタが笑顔で言うと、みんな笑い出す
「人間め!! 我が息子をよくも殺したな!! 絶望と苦しみに後悔して、死ね!!」
魔王が怒鳴ると、姿が変わっていく、頭の角が大きくなり、全身が鱗に変わり、蜥蜴の顔の様になり、四肢の爪が大きくなっていく
「ん? 魔王かな?」
エターナリアが聞く
「地獄の苦しみ味わうとよい!! 」
魔王が手をかざすと、エターナリアの周りに、黒い触手が現れ、エターナリアに触ろうとすると、エターナリアは、聖なるオーラをまとう、そして、黒い触手が消えていく
「魔王か!! ハッキリ言え!!」
「なんだと!! 何故闇の力が効かない!! 魔王の力が効かない!!何故だ!!」
「魔王・・・やっと会えたな! お前のせいで!! 責任取れ!!」
エターナリアが、怒鳴ると魔王を殴り飛ばすと、魔王は壁まで吹き飛ぶ
「ガハ!! 馬鹿な!!」
魔王が信じられない様に、エターナリアを見ると、拳が視界に入る、次の瞬間、壁にクモの巣状の亀裂が走る
「これが、町で死んだ者達の分!! これが各国の死んだ者の分!!」
エターナリアが怒鳴ると、次々と殴り魔王が血だらけになる
「我は最強の魔王・・・こんな事あり得ない!」
魔王が言う
「これが、エニスの子供の出産に、立ち会えなかった分だ!!」
エターナリアが叫ぶと、聖痕の一撃を放ち、魔王の胴体に大きな穴を空ける
「馬鹿な・・・何故だ! こんな事あり得なーーい!アギャーーーーーーーーーー!!」
魔王が叫ぶ
「そして、これがレインの出産に立ち会えなかった分だ!!」
エターナリアが聖痕の一撃を放ち、で魔王の肩を吹き飛ばすと腕が地面に落ちる
「ぎゃーーーーー!! くるな!! くーーるーーな!!! 化物!! 悪魔!!」
魔王が怯え叫ぶ
「もう消え失せろ!!」
エターナリアが、ファルシオンを抜くと、英雄の一撃を放つと、魔王の体が吹き飛び頭が転がると、光輝く玉がエターナリアの体に吸い込まれる
「権能か?」
エターナリアが呟くと、ステータスを確認する【再生】の権能が有る
「御主人様、凄いです!魔王を余裕で倒すなんて!!」
クリスが笑顔で言う
「これ魔王かな?偽者かもね」
エターナリアが呟くと、魔王の頭をファルシオンで両断する
「偽者? そうかもしれないです。弱すぎます」
アニタが真剣に言う
「じゃあ魔王を探して倒すよ」
エターナリアが笑顔で言うと、全員苦笑いしている
城の中を歩きながら、襲ってくる魔族をアニタとセレストリアとクリスが次々と倒して進む
「キャーーーー! 来ないで!」
女の魔族が、子供を庇うように、抱き締めながら叫ぶ
「女! 魔王はどこだ!!」
エターナリアが真剣に聞く
「魔王の間にいる!! お願い! この子達だけでも助けて!!」
女魔族が涙めで言う
「この子達は・・・魔王の子供か?」
エターナリアが、聞く
「え? 私が魔王の妻と解っていたから、ここまで殺しに来たのでは無いのですか?」
女魔族が、震えながら、聞く
「そんなのどうでも良い!! 喧嘩売ってきた、魔王にしか興味はない!!」
エターナリアが真剣に言うと、女魔族が唖然とする
「魔王は、本物だったのか? あの程度の実力で俺の平穏を壊したのか?」
エターナリアが苦笑いすると、後ろで全員苦笑いする
「あなたが倒したのが、魔王だ!! 」
女魔族が怯えながら叫ぶ
「そうか・・・仕方無い、帰るか」
エターナリアが真剣に言うと、引き返えそうとすると、女魔族が短剣を持ち、エターナリアを刺しにくると、ミシルが腕を掴みへし折ると、地面に転がす
「ぎゃーーーーーーーー!!」
女魔族が痛みにのたうち回る
「殺しに来たのだから、死ぬ覚悟は有るな!! 売られた喧嘩は買う!!」
エターナリアが見下して言うと、剣を手を掛ける
「ダメーー!」
少年が、両腕を広げ立ちふさがり、震える声で叫ぶと、エターナリアは、剣を抜き振ると、女魔族の首筋前で止めると、少年が目を瞑り立ち尽くしている
「少年、怖くないのか?」
「怖い!! 凄く怖い!! どうして、殺しに来た!! 自分達が何をした!!」
「魔王が大軍を自分達の国に送り込んだからだな!! 今の逆の事をやって、攻められたら、何をしたか解らないのか?」
エターナリアが睨みながら言う
「え? どうして? マザー?」
「交戦派が、人間を殲滅の為に攻めたのよ」
「え? だから仕返しに・・・・悪いのは自分達・・・」
少年が涙を流し始める
「解ったか? お前達の罪」
「どんな事をしたの? 」
「戦う事が出来ない人を、子供まで皆殺しだな」
エターナリアが言うと、説明を始めると、少年が震えながら、崩れ落ちで泣き始めると、少女も一緒に泣いている
「お前には、選択肢を与える、1つ目は、この場で死ぬ事だ! 2つ目は、隷属してこの大陸から2度と出ないで、人間を敵視しない事! 3つ目は、徹底抗戦をして、魔族が滅びるまで戦うことだ!!」
エターナリアが少年に言う
「戦って勝てないから、隷属を選びたいです」
少年が考えて言う
「人間ごときに隷属なんて!! そんな屈辱許さない!!魔王の一族の威厳が失墜する!! 潔く魔族が滅びるまで、戦う!!」
女魔族が叫ぶ
「マザー、悪いのは、魔王・・・攻めなければ、こうならなかった・・・だから隷属しても、民は守らないと・・・」
「人間に隷属・・・いやーーーーーー!!」
女魔族が叫ぶ
「お前達が売った喧嘩の、責任を取れ!!」
エターナリアが怒鳴ると【威圧】を使い睨む
「ひぃーーーー!!」
女魔族が叫び、ガクガク震えながら、下から体液が流れ出ている
「情けない・・・失禁か、隷属するか?」
「助けて・・・何でもします」
女魔族が、震えながら言うと、少年が軽蔑するように見ている
「少年名は?」
「ラスプートスです」
「ラスプートス、お前のマザーは、自分の都合しか考えてないな」
「え? はい、その通りです」
ラスプートスが苦笑いする
エターナリアは、女魔族と少女と奴隷契約を結ぶ
「ラスプートスに従え、盾となり、必ず守り抜け」
エターナリアが、女魔族に命令すると誓いを立てさせる
「何故私に隷属の呪いをしないのですか?」
ラスプートスが疑問に言う
「ラスプートス、お前の意思が有る! 次期魔王になり、盟友になる方が良いからな!! お前は約束を守りそうだからな!! それに妹を見捨てないだろ?」
エターナリアが笑い始める
「解りました、約束します」
ラスプートスが真剣に言うと、少女がラスプートスの後ろでほっとしている
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます