第98話 王都の1日と異変
冒険者ギルドに到着して
「支部長いますか?」
エターナリアが微笑みながら言うと
「エエエエターナリア殿少しお待ちください」
職員が急いで奥に行く
「慌て過ぎですね」
レインが笑っていると奥の応接室に向かう
「エターナリア殿今日はどの様なご用でしょうか?」
「オークションの代理人を決めてきましたので、知らせに来ました、私の事を聞かれてもクエールバスコの冒険者以外は言わないでください」
エターナリアが微笑みながら言うと
「あ!解りました、エターナリア殿のオークション出す際はカルセト殿を通すようにしますね」
支部長はホッとした顔になる
「それと昨日冒険者達に決闘をしてしまい、王国兵士に預かって貰っていますので、問い合わせが有ればよろしくお願いいたします」
「昨夜連絡が有りましたので愚か者の情報は渡していますが、注意文をギルドに貼り出していますのでこれ以上喧嘩は売られないと思います」
支部長が苦笑いしている
「それではこれで失礼します」
エターナリアが笑顔で言うと部屋を出て掲示板を見ると
「これか・・・」
エターナリアは見て大笑いすると周りの冒険者が見ている
「御主人様・・・有名になりそうですね」
レインが苦笑いしていると他の依頼等も見てから帰る事にすると
「ん?兵士殿何か有りましたか?」
「隊長が護衛する様にと通達が出ています、間違って決闘を申し込まれない様に、冒険者が集まる場所にいる兵士はすぐに護衛をするようにと」
兵士が笑いながら言う
「それは有難いですね」
エターナリアは笑いながら言うとみんな大笑いしている
「隊長がクエールバスコの警備隊隊長にエターナリア殿の事を聞いていたので、決闘を挑む馬鹿がいる時点で愚か者扱いになっています」
兵士が言うと一緒に歩きながら町を案内して貰いエニスを見付ける
「エニスここに居たんだね」
「エターどうして兵士が一緒なの?」
エニスが驚きながら言うと
「監視されているよ、決闘を挑まれない様にと」
「はーーーー?それは有難いね、よろしくお願いいたします」
エニスが笑顔で言う
「ここら辺まで来れば冒険者が来ないので失礼します」
兵士は笑顔で言うと帰っていく
「エニス後は何処を回るのかな?」
「後は生地屋さんだよ」
「じゃあ一緒に行こうか?」
エターナリアが言うとエニスは腕にしがみついて歩き出す、生地を見てから本屋で本を探してから帰ることにする
「あ!御主人様お帰りなさい」
みんなが笑顔で言うと
「ギレリムさんがやってきて後で来てほしいと言っていました」
クーラが笑いながら言う
「何か有ったのかな?」
「クーラさんが門前払いした事をチクチク言っていました」
リリスが笑いながら言う
「結構キツく言ったのね、ギレリムなら泣かして良かったのにね」
エターナリアが笑うとみんなが大笑いする
ギレリムの店にみんなで向かい
「ギレリムいるかな?」
エターナリアが聞くと
「え?・・・エターナリア様ですよね」
店員は青ざめながら奥に呼びに行くとギレリムが出てくる
「エターナリア殿昨日はすまなかった」
ギレリムは苦笑いしている
「久しぶり過ぎたから仕方ないね、儲かった様で良かったね」
「エターナリア殿のお陰だ」
ギレリムが言うと少し話し込んでから帰る事にする代金の金貨の袋を受け取り帰る事にする
宿屋に戻ると豪華な馬車が止まっている
「エターナリア殿ですね」
執事が声を描けてくる
「その通りですが何かご用ですか?」
「姫様がお会いしたいそうです、御一緒してくれますか?」
「失礼ですが、知らない人の誘いに乗る訳にいきませんが・・・」
「クエールバスコでお会いしたと聞いてましたが・・・覚えはありませんか?」
「高貴な姫様に覚えは有りません」
「そうですか・・・・なるほど褒美は要らないのですか?爵位も貰えるかも知れませんが・・・」
執事が微笑みながら言うと
「褒美?何の褒美ですか?理由が解りませんが」
「え?姫様を助けてくださいましたよね?」
「ん?何の事ですか?意味が解りませんが」
「解りました・・・人違いの可能性がありますね・・・帰りましたら姫様に確認します」
執事は苦笑いしながら馬車を開けると姫様が笑顔で見ている
「エターナリア様どうせ何を言っても来ないと思いましたので迎いに来ました」
王女が笑顔で言うと
「姫様が言われた通りの人ですね」
執事が笑顔で言うと
「だから言ったでしょ、この人達は国王の召喚でも来ないと」
王女が微笑んでいると執事は苦笑いしている
「これで失礼します」
エターナリアが微笑みながら言うと宿屋に入ろうとする
「この間の件の口裏を合わせるために御一緒してください」
王女があわてて言うと
「御主人様行く他は無いと思います」
レインが苦笑いしながら言うと
「妻とレインを連れて行くので有れば良いかな?」
エターナリアが呟くと
「勿論ですレイン様とエニス様も御一緒してください」
王女は少し慌てながら言うと
「クーラ、クリス、セリカしばらく留守にするから全員にご飯を食べさせてからゆっくり休むように」
エターナリアが言うと馬車に乗ると王城に向かい王城に入ると豪華な調度品の並ぶ部屋で待っていると
「お父様こちらがエターナリア殿です」
「はじめましてエターナリアです、田舎者なので礼儀作法が出来てないのはお許しください」
エターナリアが言いながら頭を下げると
「娘を助けて頂きありがとうございます、罠にかけた者達はみな捕えたが今回の件は隠す必要があります、それで話なのだがクエールバスコには疫病の状況を確認の為に訪問した事にするが良いな」
「はい!畏まりました」
エターナリアが頭を下げると
「理由は何も聞かないのか?」
「聞くと面倒事に巻き込まれますので聞きたくないですね」
「褒美の件だが何がほしい?」
「褒美?何の褒美ですか?視察に訪れた際に何も無いと言うことになったのでは有りませんか?」
エターナリアが微笑みながら言うと
「そうであった・・・受けとる気は無いのか?」
「受け取る理由が無いので受け取れません」
「それでは・・・・気が済まない」
王太子は苦笑いしていると奥様も苦笑いしている
「お父様無理を言っても断られると言ったはずですよ!無理矢理受け取らせる為の理由を考えてくださいと言ったのに・・・」
「何を言っても受け取る気が無いと何が良いかわからん」
「失礼ながら申し上げます、御主人様は地位も名誉も名声も領地も興味を持っていませんので、アーガナルド商会に他国との交易の許可と後ろ楯になって貰えたらそれが1番と思います」
レインが微笑みながら言うと
「そんな程度の事など褒美の内に入らないが、それが良いならそうするぞ」
王太子は笑顔になると王女は笑い出す
「面倒な商人が近付かなくなるから嬉しいかも」
エターナリアが微笑む
「アーガナルド商会と言うと魔法珠を売り出した商会ですよね」
母親が言う
「そうですね、かなり高額になって驚きましたが」
「ここ数十年売り出されていなかったのですぐに噂が入ってきました」
「そんなに必要なのですか?」
「この子が騙されたのが魔法珠が欲しかったからです」
「え?そうなのですか?聞いていたらあげたのにね」
エターナリアが微笑みながら言うとエニスが微笑んでいる
「まだお持ちなのですか?」
「今日代理人にオークション出品する為に預けて来ましたがまだ持っています」
「え?本当に!!本当に持っていたのですか!!」
王女が声をあげると
「譲って貰えませんか?」
母親が苦笑いしながら言う
「何個ぐらい欲しいのですか?」
「1つ有れば十分ですが沢山有ればいくらでも欲しい所です」
エターナリアはレインに耳打ちしてから
「どうせ解る事なので良いと思います」
レインが微笑むとエターナリアはアイテムボックスを開き魔法珠を並べてどれにするか聞くと
「え?・・・・・えーーーーーー!」
王女は固まると
「ままっまさかああアイテムぼぼぼボックス!!」
王太子も言葉を詰まらせると母親は呆然としている
「どれがよろしいですか?」
エターナリアが微笑みながら言うと
「かか鑑定してもよろしいですか?」
王太子が言うと
「どうぞしてください」
エターナリアが答えると執事を呼び出して鑑定の為に持っていく
「エターナリア殿は商人では無いのですか?」
王女が聞くと
「アーガナルド商会の代表ですが、クエールバスコの冒険者でもあります、王都には魔石を買い取って貰える様に来ましたので、支部長に聞けばすぐに解りますよ」
エターナリアが笑いながら言う
「何故クエールバスコのギルドに買い取らせなかったのですか?」
「買い取りきれないと根をあげましたので、資金も足りないと言っていますね」
「はぁ?買い取りきれない?冒険者ギルドは買い取り義務がある筈だがどうしてだ?」
「アイテムボックスのせいで大量で馬車で運ぶのが難しくなったので王都に持っていく依頼にして貰いました」
「そう言うことか・・・それで王都に買い取りで来たと言う事か、王都の冒険者ギルドなら間違えないな」
王太子は苦笑いしながら言うと
「魔石は買い取って貰えましたがアイテムは買い取りきれないとなりましたよ」
「へ?買い取りきれない?何故だ!」
「倉庫が一杯になって置けなくなったので仕方ないですね」
エターナリアが笑うと
「どのぐらいの量か解らないが買い取りしないといけないな」
「無理でしょう、魔石の買取価格が金貨12万枚越えていましたから」
「え?・・・・十二万枚越えた!!!」
王太子が大声あげる
「桁違いですね・・・金品も必要有りませんね」
「必要有りませんね、知己を得る方が良いですよね」
エターナリアが笑いながら言うと
「ドガーーン!!!!」
物凄い音と共に震動が伝わってくる
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