第99話 魔族の討伐

慌て出す王太子夫妻と王女は青ざめている

「何が起きたのだろう?」

「早く避難した方が良いな・・・封印が破られたのであれば・・・」

王太子が呟くと

「避難してください!!もう持ちません」

兵士が血だらけで入ってくると倒れると執事も入ってくる

「間に合いませんでした、申し訳ありません」

執事が悔しそうに言うと全員を避難させようとする

「封印していた魔族が復活しますから逃げてください」

王女が焦りながら言うと

「魔族?強いの?」

エニスが笑顔で言うと

「上級魔族なのかな?」

「下級魔族ですが数千年前人を惨殺していた魔族です」

王女は震えながら言うと爆発して塔が崩れ落ちる、そして黒い肌の角を生やした人が出てくる

「あれが魔族?強そうだね」

エターナリアが笑顔で言うと

「みんな連れてくれば良かったね」

エニスが苦笑いすると魔族は立ち尽くす騎士達を次々と切り裂いている

「早く避難を!!」

執事が叫ぶと一緒に歩いていく


魔族は人を引き裂きながら笑みを浮かべている

「弱い弱すぎる・・・つまらんぐらい弱い」

魔族が呟くと両手に魔力を集めて巨大な火の玉を作り建物を吹き飛ばす

「きゃーーーー!」

崩れる建物を見て王女が悲鳴をあげると魔族が気が付いて見るとこっちを見て笑っている

「逃げきれそうに無いねエニス、レイン仕方ないから倒しちゃう?」

エターナリアが笑顔で言うと剣と杖と槍を出す

「もう・・・仕方ないね戦闘狂!!」

エニスが笑顔で言う

「エニスの方が嬉しそうに笑っているよ」

魔族はエターナリアに爪で切り裂きにくるがエターナリアは炎龍王剣を抜き魔族を弾き飛ばす

「あれ?倒せなかった仕方ないか・・・」

エターナリアが苦笑いしながら言うと

「面白い・・・我を後退させるとは!!!」

魔族は笑みを浮かべて火の玉を作るがエニスの火の玉が顔に炸裂する

「あ!倒せなかった・・・次は全力で放つしか無いね」

エニスが苦笑いしながら言うとエターナリアが剣を片手に歩いていく

「なななにが・・・まともにやりあえるなんて!!」

王女が信じられないで見ている

魔族は次々と爪で攻撃するが全てエターナリアがかわしているとエターナリアは時々剣で魔族を傷つけている

「これ程の使い手がいたとは!!我に手傷を負わすとは!!!」

魔族は地面から魔獣を作り出すがエターナリアが一撃で斬り裂き、魔獣は黒い霧になって消えていく、魔族は後ろに飛び退き魔力を溜めて魔法を使おうとするが

「ライトニング!!」

レインの魔法が魔族に炸裂して魔法が止まる、エターナリアが全身に闘気をまとい剣に伝わった所で魔族との間合いを詰めて

「ストラッシュ!!」

剣を振り抜くと後ろの壁事、片腕と胴体が真っ二つに両断する

「馬鹿・・な・・・・あ・り・え・な・い・・」

魔族が呟くとエターナリアは次々と切り裂きに最後は頭に剣を突き立てる

「エニス焼き払って」

エターナリアが微笑みながら言うと後ろに下がりエニスが魔法で焼き払う

「御主人様お疲れ様です」

「レイン浄化も出来たっけ?出来たら浄化もお願いね」

エターナリアが微笑みながら言うとレインは浄化を始める


地面に座って唖然としている王女を見て

「王女様大丈夫ですか?」

エターナリアが微笑みながら言うと王女は失禁していた事に気が付き赤くなる

「まさか・・・魔族を倒せるとは思いませんでした」

王太子が笑顔で言うと

「まあまあ強かったね、ここで有ったことは内緒でね」

エターナリアが笑顔で言うと

「え?何故ですか?」

「有名になりたくないからです!!!面倒事持ち込まれるし!!!!絶対他言無用で!!!」

エターナリアが真剣に言うと

「は?・・・・・解りました・・・」

王太子は苦笑いしながら言うと執事も苦笑いしている

「よろしくね」

エターナリアは軽く言うと王太子は頷いている

「面倒だから早く帰って良いかな?」

エターナリアが微笑みながら言うと

「見ましたよね・・・・」

王女が赤くなりながら言うと

「何の事ですか?」

「いえ・・・何でも有りません」

王女は涙目で母親の所に行く

「内緒にしてくださいね」

母親は苦笑いしながら言うと

「畏まりました」

エターナリアは微笑みながら言う


帰り際

「後は、兵士の皆さんが必死で戦って打ち倒した事にしてくださいね」

エターナリアがそう言ってから歩き出すと

「魔族はどうなった!!」

国王陛下がやってくる

「倒されました」

王太子が苦笑いしながら言うと

「はぁーーーー!何を言っている!!!」

国王が驚き焼き払われた場所を見ると

「誰が倒したのだ!!」

「兵士が必死に戦い倒したと言うことになります・・・・倒した本人が有名になりたく無いから褒美も受け取りません」

王太子が苦笑いしながら言うと

「は?・・・」

国王がエターナリアを見る

「もしかして後ろの御仁が?」

「そうですが褒美は何も受け取りません」

「何故だ!!何故褒美が要らない!!」

「有名になりたく有りませんのでこれで失礼します」

エターナリアが微笑みながら頭を下げると

「は?英雄を称えなくてどうする!!」

「辞退します」

「え?辞退・・・領地を与えるぞ!」

「面倒なので要りません」

「爵位も」

「面倒だから要りません、地位も名誉も名声も領地も要りません!!!秘密にしてくれる事が褒美と言う事で!!!」

エターナリアが笑顔で言うと

「は?秘密にする事が褒美と・・・・宝物庫の宝でも良いぞ!!」

「面倒だから要りません」

「うっ・・・・」

国王は黙り込んでします

「国王陛下無理を言わないで静かに見守りましょう・・・娘の命の恩人ですから」

「は?・・・・・なるほど何も受け取らない冒険者か・・・・」

国王は苦笑いしながら頷き見送ってくれる

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