第100話 褒美と

数日間王都観光をして、カルセトにオークションに出して貰う様に革細工を預けてから王都から出発して帰る事にするが

「エターナリア殿申し訳ありませんが国王陛下が訪問するようにとの事です」

執事が言うと

「面倒なので行きたく無いですね」

「やはりそう言われますか・・・」

執事は苦笑いしていると馬車から王女が降りてきて

「褒美は諦めましたが後ろ楯の為の王家の紋章を与えるそうです」

王女が微笑みながら言うと馬車に乗るように言う

「又何か有ると面倒だから」

「護衛を1人追加して良いですから!!」

「御主人様断っても無駄ですので、行ってから直ぐに帰ってきましょう」

レインが微笑でいる

レインとエニスとセレストリアを連れて王城に向かい


応接室で待っていると国王と王太子夫妻が入ってくる

「今日はこれを授ける」

国王が言うと紋章の入った腕輪を置く

「これは・・・紋章?」

「その通りだ、王家の紋章だ、何か有ればこの紋章を見せると良い、国内だけでなく友好国でも効果はある」

「ありがとうございます」

「こちらは国外との交易の許可証です有効に使ってください」

「ありがとうございます」

エターナリアが笑顔で受け取ると

「冒険者ギルドの支部長に聞いたが、西の疫病の薬を供給しているそうだな」

「はい!足りるか解りませんが供給しています」

「感謝するぞ!これからは王家として対策をするようにする」

国王が笑顔で言うと王太子が

「魔法珠の方ですが確認が取れましたので全て譲って欲しいのですが・・・こちらで足りますか?」

王太子が袋を差し出そうとすると

「解りました、献上します」

「え?・・・・・えーーーーーー!」

国王と王太子と王女が固まると

「どうかしましたか?」

「こんな高価な物を・・・金品は要らないのか?」

「このぐらいは沢山持っていますので献上します」

「え?・・・・・」

国王は苦笑いしながら見つめている

「この大きさなら国宝になる・・・それでも金品要らないのか?」

「100個は有りますから1つぐらいなんとも思いません、それにちょっと迷宮に潜れば取ってこれます」

「100個か・・・・え?そんなに!!」

王太子が青ざめて言うと

「1つ欲しいだけで命落としそうになったのに・・・簡単に手に入るなんて」

王女が涙目になる

「まだ話が有る」

国王が笑顔で言うと

「何でしょうか?」

「レストリアを娶る気は無いか?」

国王が言うと王女が赤くなる

「既に結婚していますのでお断りいたします」

エターナリアが笑顔で言うと

「アハハハ断られてしまったか・・・仕方ないな」

王太子が笑うと王太子妃も笑い出すと王女は涙目になる

「即答で断られると何も言えないな・・・」

国王が笑い出す

「これ以上女性が集まると大変ですから」

エターナリアが微笑みながら言うとレインが笑顔で見ている

「両手に妻と護衛も女性だったな」

「そうです」

「狐耳属と言うと珍しいな」

国王が興味本意で言うと

「迷宮で早く殺して欲しいと奴隷にされたようですけど、強くなって護衛を任せています」

「なるほどそう言うことか・・・かなり身分があるのだな、教えて貰えるか?」

「秘密です、生きているのがばれると面倒になりそうだから」

エターナリアが笑顔で言うと

「と言うと・・・前族長の娘か・・・セレストリアと言う名前だったな」

国王が言うと

「知り合いだったのですか?」

「今の族長は嫌いだが前の族長の時代は交易が有った、まさか生きていたとは・・・確かに面倒事になるな・・・後悔したくないから黙っていることにする」

国王が苦笑いする

「よろしくお願いします」

「エターナリア殿の人柄も解って安心した」

国王がそう言ってから部屋を出ていく

「国王は口を黙らせる為にあれこれ考えていたが何も役にたたない事で手を引いた様ですね、更に魔法珠を献上されてしまったので手段が無くなった様です」

王太子が笑顔で言うと

「面倒事に巻き込まれなければ良いだけなのに・・・」

エターナリアが微笑みながら言うと

「それが中々理解出来ませんから一族に迎え入れようとして、即答で断られると何も言えなくなりますね」

「自由が1番良いのですけど」

「自由が1番ですか・・・なるほど確かに地位は必要にならないですね」

王太子が笑いながら言う

「そろそろ帰りますね」

エターナリアが暇を言うと

「エターナリア様諦めませんので覚悟してくださいね」

レストリアが赤くなりながら言うと

「え?お断りします」

エターナリアが苦笑いして言う

「漏らした所を見られた以上他に嫁に行けませんから!!!!」

「え?何の事ですか?」

エターナリアが言う

「え?・・・・・・えーーーーーーー!もしかして気が付いて無かったのですか・・・・・」

真っ赤になって泣き出してしまう

「聞かなかった事にしてあげてください」

母親が苦笑いしながら言うと

「もう忘れました」

エターナリアが苦笑いして帰る事にする


翌朝準備を終わらせてクエールバスコに向かって出発する事にする

「エター今回は早く帰るだね」

「このまま居たらレストリアがついてきそうだからね」

「それはダメだよ!!浮気は許さない!!」

「納得したかな?」

「仕方ないね、疫病の方確認したら今度は隣国まで行って来ようね」

エターナリアは微笑みながら空を見上げる



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

読んで頂ありがとうございました( ノ;_ _)ノ

100話と言う丁度良い区切りで第一部完了とします??


続きは書き続けるか考えながら少し違う作品を作ろうと思います、現在は奴隷となった人達の国に出発するような話を考えています。


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