第263話 帰り道前編

ベレゼレストリア王国の王都跡に到着する

「御主人様、誰もいません」

アニタが戻ってきて言う

「まだ復興してないか・・・町に向かうよ」

エターナリアが笑顔で言うと、町に向かうことにする


町に到着すると、男が出てくる

「ヘリセウス様、よくぞ無事で」

男が笑顔で言う

「勝手に名前を伝えるから面倒事になったよ! 責任取ってね」

エターナリアが笑顔で言うと、クリスが説明をする

「は? 愚かもそこまでいくと・・・ 魔族に喧嘩売られたから、叩き潰しにいく人に、普通の人が勝てる訳ない!!」

「それが解らないようだから、仕方ないね、後始末宜しく」

エターナリアが笑いながら言う

「後始末?」

「何が有っても、自分達の事は知らないと、無視する事!!その内、妻と子供と遊びに来たら、美味しい料理を沢山用意してくれる事かな?」

エターナリアが考えながら言うと、みんなが笑い出す

「は? 面倒だからですか? 畏まりました。子供は、この国の王になりませんか?」

男が真剣に聞く

「ん? 無理だね、もう先約が有るからね、沢山出来たら、国王になりたいと言う、子供がいたら別だけど」

エターナリアが笑いながら言う

「国王に、そんな魅力無いのか? 仕方ないですね」

男が笑いながら言う

「物分かりが良いのは、良いことだ!!」

エターナリアが言うと、笑い出す

「後、この聖剣返しておきますね」

クリスが聖剣を差し出す

「良いのか?」

「いつか聖剣が、必要になるまで、守ってください」

クリスが笑顔で言う

「伝承として、永代に伝える」

男が両手で受け取ると、真剣に聖剣を見ている


翌日、エターナリア達は、ビレストニカ王国に出発する


キシルトリセルク王国に到着した、セリカは、王都に向かう

「降伏します。我らは過ちを犯しました」

国王が片膝を付いて、頭を下げる

「どう責任を取るのですか?」

セリカが真剣に聞く

「退位して、王太子に譲ります。どの様な要求にも応じます。」

国王が言うと、セリカと打合せする


翌日セリカは、レビレーセルクに向けて出発すると、エターナリア達を追いかける


ビレストニカ王国王都に、エターナリアが到着すると、王城に案内される

「お帰りをお待ちしてました」

クレベルト笑顔で言うと、アーレムが後ろで頭を下げている

「国の運営は上手くいっている?」

「はい、反対する者がいないので、改革は出来ました。ヘリセウス様に王位を譲ります」

クレベルトが真剣に言う

「クレベルト、王なのだから、死ぬまで、国民のために、頑張るように」

エターナリアが笑いながら言う

「宜しいのですか? 」

「ん? 面倒だから、また来るまで、国王宜しく」

エターナリアが笑顔で言うとわみんな笑っている

「畏まりました」

クレベルトが真剣に言うと、エターナリア達は、王城でゆっくり休む事にする


数日後、ヘルカイドル・リーゼス王国に向けて出発する


国境を越えて、王都に向かう

「止まれ!! どこの軍隊だ!!」

騎士が武器を向けて言う

「騎士のヘレゼネスに会う為に寄っただけだけど、いるかな?」

エターナリアが笑顔で言う

「ふざけるな!! 大人しくしろ!!」

騎士が怒鳴り武器を構える

「御主人様、ダメです、喧嘩売られちゃいます」

クリスが苦笑いして言う

「仕方ないけど、ヘレゼネスが来ないと無理だね」

エターナリアが苦笑いすると、数人の騎士がやってくる

「まさか、本当に戻ってくるとは・・・」

ヘレゼネスが真剣に言うと、ひざまつき言う

「ヘレゼネス、結構面倒な事になっているのかな?」

エターナリアが苦笑いする

「実は・・・姫様は理解していますが、公爵家や重臣が理解できてません」

ヘレゼネスが苦笑いする

「喧嘩売られたら潰すから、注意してね」

エターナリアが笑顔で言うと、ヘレゼネスが青ざめている


王城に向かい、話し合いをする

「この度は、ゴブリンからこの王城を奪還してくれた事感謝します。ヘルカイドル・リーゼス王国王女ヒリスと申します」

ヒリスが微笑みながら言うと頭を下げる

「名前なんてどうでも良いけど、回収したら帰るね」

「そうでしたね・・・実は重臣が認めないので困っています。」

ヒリスが悔しそうに呟くと、ヘレゼネスが詳しく説明を始める


「面倒な奴だね」

エターナリアが苦笑いすると、男と兵士が入ってくる

「王印を盗んだ、者だな!!捕らえよ!!」

男が怒鳴ると、兵士がエターナリアに武器を向ける

「やめなさい!! 救国の英雄に武器を向ける事は許しません!!」

ヒリスが真剣に怒鳴る

「黙れ!! お飾りの王女なら、黙っていろ!!早く拘束して、王印の有りかを聞き出せ!!」

男が怒鳴る

「御主人様、やって良いですか?」

アニタが笑顔で言う

「適当に、力の差を見せつけてね」

エターナリアが笑顔で言うと、アニタが片手に金属の棒をもって、兵士達を次々と両腕を砕き始める


「ひぃーーーー!!くくっくるな!! 化物!!」

重臣が尻餅を付いて叫ぶ

「御主人様を、盗賊呼ばわりした罪は、お仕置きの刑!!」

アニタが笑顔で言うと、四肢を殴り骨を砕く

「セイラ、頼んだ」

エターナリアが呟くと、セイラが回復魔法で回復していくと、アニタが容赦なく、四肢を砕いて転がしていく


「ヒリスさん、他に面倒な重臣は?」

「え!! あのー・・・あんなにして宜しいのですか?」

ヒリスが青ざめて言う

「ヒリスさんに敵対するなら、潰した方が早いですからね」

エターナリアが笑顔で言うと、みんな笑い出す

「私には、後ろ楯が有りません。対抗するには、重臣の力が必要でした」

ヒリスが苦笑いして言う

「良い人材を集めれば、国は復興しますよ」

エターナリアが呟く

「内乱に発展します」

ヒリスが呟くと、説明をしていく

「手っ取り早く、従属するか、敵対するか決めて貰いましょう! 早く終らせますよ」

エターナリアが笑顔で言うと、王印を使い手紙を全貴族に送る


「返事は、4家からのみでした」

ヒリスが苦笑いしながら言う

「4家以外は、取り潰しで良いね」

エターナリアが笑顔で言うと、クリスが地図で確認する

「大変です!! 公爵軍が、向かってきています」

騎士が慌てて報告に来る

「手間が省けたね」

エターナリアが笑顔で言うとキャスカとアーナが笑い始める

「数も多いので、危ないと思います」

ヘレゼネスが真剣に言う

「援軍の差を見せ付けるだけだからね」

エターナリアが笑顔で言うと、出迎えに向かう


「御主人様、ちょっと遊ばせてください」

セレストリアとキサラとアリスが真剣に言う

「御主人様、全員、戦闘狂だとお忘れで無いですよね?」

クリスが微笑みながら言う

「好きにして良いよ」

エターナリアが笑顔で言うと、みんな喜んで準備を始める

(お仕置き本気でやるぞ!!)

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