第264話 帰り道後編

城の外に多くの兵士が集まると、豪華な鎧を着た男が出てくる

「愚かなる者達よ! さっさと降伏せよ!! 我らの言葉も解らない、愚かな者達よ!! 我らには正義がある!!」

男が笑顔で言うと、兵士達が歓声をあげる

「強欲の塊の愚か者よ!! 戦力の差も、解らないクズ!! 人の上に立つ能力もない、能無し!! 都合の良い、正義など無い!!」

エターナリア大声で言うと、兵士達は、動揺し始める

「偽王め!! 正義の鉄槌を受けよ!!」

「王位などどうでも良い!! 正義無き者が何を言っても、妄言にしか聞こえないぞ!! ゴブリンが襲来した時、城で怖くて震えていた愚か者よ!! 民を騙して、贅を尽くす愚か者よ!! 民を蔑ろにする愚か者よ!! 神罰を受けるが良い!!」

エターナリアが大声で言うと、兵士達は男を見ている

「言わせておけば!!! 引き摺り出して、今言った事を後悔させてやる!!」

男が怒り怒鳴る

「理性も無いクズ!! 民よ! 兵士よ! 腹を空かしている、子供達の為に何をするべきか考えよ!誰が必要で誰が不要か!! 行動せよ!! 愚かな貴族に思い知らしめよ!!」

エターナリアが大声で言うと、兵士達が考え始める

「何をしている!! 奴を捕らえよ!!褒美は思いのままだぞ!!」

「荒れ果てた、村や畑は誰が直す!! 荒廃したらお前達はどうなる!! 愚か者達は、何をしてくれる!! 税が払えなかったら、家族はどうなる!! 今偉そうな事を言っている者達は、何をしてくれる!! 答えは、お前達の心に有る!! ゴブリンが来た時何かしてくれたか? 良く考えよ!!」

エターナリアが大声で言うと、多くの兵士が歓声をあげる

「何をしている!! 早く攻撃開始しないと、反逆罪で処刑だ!! やれ!!」

男が大声で言うと、兵士達は、男の方に集まり出して、取り囲む

「お前達!!何とかせよ!! 」

男が周囲の騎士達に言うと、騎士達が武器を抜き兵士を斬ると、兵士達は騎士達を、次々とボコボコにしていく


「御主人様!! 私達の取り分が!!」

アニタが真剣に言う

「御主人様・・・つまらないです」

セレストリアが呟くとキサラとアリスも落ち込む

「御主人様!! 凄いです!! あの時よりも凄いです!! 流石は私の永遠の御主人様です」

エーレンが笑顔で言う

「御主人様、これって不味いですよね? 御主人様の元に多くの兵士が集まりすぎます」

キャスカが真剣に言う

「あ!! 見たらムカついて、言い過ぎた!! ヒリス姫ごめん」

エターナリアが苦笑いする

「アハハハ・・・何て言って良いか解りませんが、内乱は、貴族対兵士になるのですか?」

ヒリスが苦笑いする

「貴族は、虐殺されるね・・・ヒリスが騎士と兵士を登用すると言えば、終わりだよ」

エターナリアが笑顔で言う

「ヘレゼネス・・・言った通り、凄すぎる人です。偉大なるヘリセウス陛下、永代に語り継ぎます。」

ヒリスが言うと、平伏すると、周囲の騎士と兵士も平伏する

「え!! 陛下は無し!! 面倒だから! ヒリスが女王様だよ!!」

エターナリアが慌てて言う

「それならば、ヘリセウス陛下の子を授かりたいと思います。」

「え!! それはダメだ!! エニスが切れる!!」

エターナリアが大声で言う

「奥様ですか?」

「子供も待っているから、帰るよ」

エターナリアが苦笑いして言う

「それでは、ヘリセウス陛下の子供に、我が国を治めて欲しいと思います!!」

「先約が有るから無理!!」

エターナリアが苦笑いすると、外で歓声を兵士達があげている


兵士達に説明をすると、ヒリスが女王に即位する事を兵士達が認め、敵対する貴族達を討伐に出発しようとする

「緑玉愚か者達に、先制攻撃してきて」

エターナリア笑顔で言うと、緑玉達が飛来して着陸するとドラゴン達が上空を飛んでいる、兵士達は青ざめて震え出す

「我が主に愚かにも、敵対した者を消し炭にしてやろう」

緑玉が大声で言うと、兵士達は、青ざめて動けなくなっている

「ヘリセウス陛下・・・ドラゴンが援軍ですか?」

ヒリスが青ざめて聞く

「友達だからね」

エターナリアが笑顔で言う

「我より強い者に敵対するなど、愚かだ! 緑龍王様を一騎討ちでボコボコする、人間達を倒せると思っているのか?」

緑玉が呟く

「見た目で喧嘩売られるだけだよね」

エターナリアが微笑みながら言うと、みんな笑い出す

「本当に愚かだ!! 」

緑玉が言うと、兵士達は理解不能になっている

「クリス緑玉と一緒に行って、どこを潰すか指示してね」

「はい、御主人様」

クリスが笑顔で言うと、緑玉の背に乗って飛んでいく

「早く行かないと、町が消滅するぞ!! 出撃!」

エターナリアが兵士達に言うと、兵士達は慌てて出発する


2日後クリスが戻ってくる

「御主人様、7つの町の門を破壊して、降伏勧告してきました。抵抗が無くてつまらなかったです」

クリスが笑顔で報告する

「これで降伏しなかったら、殲滅戦だからね」

エターナリアが笑顔で言う

「兵士達も急いでいますので、すぐに終ると思います」

クリスが笑顔で言う

「商会の設立準備は、アーナとキャスカにやらせているから、もう少しで出発かな? セリカが追い付けるように、ゆっくり出発しよう」

エターナリアが笑顔で言う

「商会の方は私も手伝いに行ってきます」

クリスが笑顔で言う


数日後、エターナリア達は、国境に向けてゆっくり出発する

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