第265話 王都まで帰還

ゆっくり国境に向かっているとら後ろから、セリカ達が追い付いてくる

「御主人様、もしかして、何も無くここまで!! 追い付けないから、焦りました」

セリカが笑顔で言う

「もう少しで国境だね、間に合って良かったよ」

エターナリアが笑顔で言う

「こちらが、2国の誓約書です。」

セリカが誓約書を出すと、説明を始める


「御主人様が、一言言えば、連合王国設立できます」

クリスが笑顔で言う

「面倒だから、自由にさせよう・・・」

エターナリアが苦笑いする

「レイン御姉様が、なんて言うか楽しみです」

キャスカが笑いながら言う

「呆れ返るかな?」

「レイン様なら、予想通りと一言で終ると思います」

クリスが笑いながら言う

「万の兵を言葉だけで、寝返らせたのですから」

アーナが笑顔で言う

「ムカついたから、あんなクズの為に、人々が殺し合いなんて、可哀想だったから」

エターナリアが笑顔で言う

「御主人様は、王の中の王ですから、仕方無いです」

アーナが笑顔で言うとみんな頷いている


国境が見えてくると、騎士が警戒をしている

「何者だ!!」

騎士が警戒をしながら聞いてくる

「アーガナルド商会ですが、遠征から帰ってきました」

エターナリアが笑顔で言うと、クリスが王国交易団の旗を見せる

「え!! まさか!!」

騎士が慌てて馬車を確認をすると、多くの騎士が並ぶ

「お通りください!! ゴブリン討伐ご苦労様です!!」

騎士が大声で言うと、騎士達が笑顔で通してくれる


数日後、王都に到着すると、レオリスが門の所で待っている

「エターナリア殿、どうでしたか?」

「取り敢えず、暗黒大陸で魔王を消し飛ばしてきた」

エターナリアが笑顔で言うと、レオリスが苦笑いすると、騎士達が唖然とする

「だけど、面倒だから内緒ね」

「アハハハ・・・えーと、なんて言えば良いか解りません」

レオリスが苦笑いしている

「子供の顔を見たいから、帰るよ」

「え? えーと、国王陛下に会いませんか?」

「え?面倒だから、会う気無いからね、それに国外の事でしょ」

エターナリアが笑顔で言う

「え? あ!! そうですが、顛末だけでも知りたいと思います」

レオリスが苦笑いする

「取り敢えず屋敷でゆっくりして、手配したら、帰るからね、アーナとキャスカに聞けば」

エターナリアが笑顔で言うと、屋敷に帰っていく


「御主人様!! お帰りなさい」

ステラが笑顔で出迎える

「ステラ何か有ったかな?」

「平和でしたが、国王陛下から、門を守るのを暫く手伝いました」

ステラが真剣に言うと、説明を始める

「騎士も人を育てろ!!」

エターナリアが笑顔で言うと、全員笑い始める


翌朝、朝食を食べている

「王城からの使者ですがどうしますか?」

侍女が苦笑いして聞く

「忙しいから、会えないと伝えてください」

エターナリアが笑顔で言うと、アルセリカが厨房で準備を始める

「エターナリア様!!王城に来てください」

レストリアが笑顔で入ってくる

「こちらをどうぞ」

アルセリカが朝食を差し出すと、席に座り食べ始める


「ご飯美味しかったですか?」

エターナリアが笑顔で聞く

「え? あ!! 美味しかったです」

レストリアが笑顔で言う

「また時間有る時に、食べに来てくださいね」

「はい、エターナリア様」

レストリアが笑顔で言うと、部屋を出ていくと、みんな笑いを堪えている

「エターナリア様!! 一緒に来てください!!」

レストリアが慌てて戻ってくると、みんな笑い始める

「帰られたのでは?」

「え? えーと、執事に笑われました・・・」

レストリアが苦笑いする

「早く帰りたいから、また王都に来た時にしましょう」

エターナリアが笑顔で言う

「一緒に来てください!!」

レストリアが焦り出す

「あ!! レインが居ないから、行きたくない」

「え?!! レイン様が居ないから!! 解りますが・・・お願いします」

レストリアが頭を下げると、エターナリアが苦笑いする


エターナリアは、クリスとアーナとキャスカとケシルとミシルを連れて王城に向かい、部屋に入ると、国王と王太子夫妻とレオリスが待っている

「エターナリア殿、国を救ってくれてありがとうございます」

国王が真剣に言う

「面倒だけど、魔族に喧嘩売られたから、魔王を消し飛ばして帰ってきました」

エターナリアが笑顔で言うと、アーナが説明を始める

「ヘリセウス様か・・・また連合国作りますか?」

国王が苦笑いする

「面倒だから、丸投げしてきたよ」

「エターナリア殿か・・・褒美は、何が欲しいですか?」

王太子が真剣に言う

「自由かな? 後は秘密にする事!!」

エターナリアが笑顔で言う

「やっぱり・・・港町の領主がいないのですが、貰ってくれませんか?」

「え!面倒!! 帰って子供と遊ぶ!!」

「そうですよね・・・無理か・・・6ヶ国の王もならない人に、領地などいらないか・・・」

国王が苦笑いする

「そう言う事で帰りますね」

エターナリアが笑顔で言うと、部屋を出て帰っていく


「エターナリア殿・・・本当に魔王を倒したのか?」

王太子が苦笑いする

「エターナリア様だからです!!」

レストリアが笑顔で言う

「緑龍王に援軍が頼める時点で、敵はいないが、喧嘩売られたから、4ヶ国完全に従属状態になっているな」

国王が呟く

「エターナリア様に、大陸全部の王国が頭を下げるべきです!!」

レストリアが笑顔で言う

「エターナリア殿が怒ったら、どのぐらいの軍隊を作れるのか?」

王太子が呟く

「レオリス! 騎士団に護衛するように伝えよ!! 帰り道、喧嘩売られたら、終りだ!!」

国王が苦笑いして言う

「はい、人避けに護衛させるように伝えます」

レオリスが真剣に言う

「騎士団の仕事は、エターナリア殿を怒らせない事だ!!」

「騎士団が小間使いにもならないか・・・」

王太子が呟くと、全員溜め息をする

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