第221話 クエールバスコ帰還

数日かけて村の引き渡しを終わらせる

「御主人様、これでこの町も終わりです」

レインが笑顔で言う

「これで子供達を連れて、クエールバスコに向かえば良いね」

エターナリアが微笑みながら言う

「マニタに感謝しないと、いけないです。堅実に考えて交渉をするので、問題がありません。」

「レインの甘える時間が増えて喜んでいる?」

エターナリアが微笑みながら言う

「はい、エターナリア」

「後は、この実か・・・油が使い物になれば、凄い利益になるけど、やっぱり石鹸を作った方が良いかな?」

「料理では使えないのは、解っています。アルセリカとルシアとルティナが試作しています。良い石鹸が出来上がると思います。」

レインが微笑みながら言う

「レシピは秘密にして、粗悪品が出回らない様にしないとね、作成は、全部商会奴隷達にやって貰い販売網は、クエールバスコの本店、王都のプラトン商会にして貰えば良いね」

エターナリアが考えながら言うと、レインが微笑んでいる


「御主人様、商業ギルドの整理も終わりました」

マニタが笑顔で報告に来る

「マニタご苦労様」

「商業ギルドの資金が、無くなっていましたが、ギルドマスターと副ギルドマスターが、流用して、重臣に渡していた事が判明しました。この件で、ブロスカ殿に伝えて有ります。ギルドマスターと副ギルドマスターは、領主に引き渡しましたが、証拠と本人達の自供で、罪は確定しています。」

「ブロスカが後は処分してくれれば良いね」

エターナリアが笑顔で言うと、レインが微笑んでいる

「商業ギルドの貸出し、残り資金が、総額金貨3124枚となりました。返済は、ゆっくり返済して貰う方向で、新ギルドマスターと契約を結びました。」

マニタが笑顔で言うと、契約書を見せるとレインが確認する

「マニタが来てくれて、助かったね」

エターナリアが笑顔で言う

「はい、御主人様マニタの成長が良く見れました。本当に凄くなりました。」

レインが微笑みながら言う

「レイン御姉様ありがとうございます」

マニタが嬉しそうにする


「後はこの実の油と、蜂蜜だね」

「はい、御主人様、蜂蜜は町中の商会と契約が結べました。定期商隊が到着次第、各地で販売できます。」

マニタが笑顔で言う

「商隊を増やす為に、人を育てて、訓練しないとね」

「はい、御主人様人材は沢山いますので、すぐに始めましょう」

レインが笑顔で言う


数日後、クエールバスコに向かって出発する

「エターナリア殿良い旅路を」

ブロスカが真剣に言う

「盗賊が襲ってきたら、返り討ちにするけどね」

エターナリアが笑顔で言う

「ほどほどにしてくださいね」

ブロスカが苦笑いすると兵士が苦笑いしている

「奴隷商より多くの奴隷を連れての旅ですので、気をつけてください」

マニタが微笑みながら言う

「150人は、多いよね・・・鍛えたら各地に分配しないと」

エターナリアが、馬車に乗る奴隷達を見て言う

「1年は楽しめますね」

レインが微笑みながら言うと、後ろでみんな笑い始める


エターナリア達が町を出ていくと、兵士達が見えなくなるまで、見送っている


数日後クエールバスコに到着すると、馬車が数十台の列を作っている

「2日後商談会でしたね」

レインが苦笑いする

「仕方無いかな?」

エターナリアが呟くと、馬車の列を確認しながら、門番が歩いてくる

「まさか!! この馬車の列にそれに護衛・・・アーガナルド商会ですか?」

門番が馬車を見て言う

「帰ってきました。」

エターナリアが降りて言うと、門番が後ろの馬車を確認して苦笑いしている

「色々有って、奴隷が多くなりました」

エターナリアが笑顔で言う

「すぐに隊長に報告してきます」

門番が走っていくと、門番隊長達がやってくる

「エターナリア殿お帰りなさい、泊まる所がしっかりしていますので、お通りください」

門番隊長が真剣に言うと、エターナリア達の馬車が列を外れて、横を通り抜けていく

「ありがとうございます」

エターナリアが笑顔で言うと、門番達に見送られて、屋敷に向かう


屋敷に到着すると、護衛と侍女達が笑顔で出てくる

「御主人様、お帰りなさい」

マタリーナが笑顔で言う

「ただいま、何か問題は無かったか?」

エターナリアが笑顔で聞く

「増築中ですので、少し音が煩いかもしれませんが、留守中何もありません。賊が現れた方が護衛達の暇潰しできたのですが・・・」

マタリーナが真剣に言う

「暇だったか・・・何も無ければ良かった」

エターナリアが笑顔で言う

「え? 馬車に乗っている人達は?」

マタリーナが驚いている

「新しい家族だな・・・色々有って沢山増え過ぎた。」

「部屋が足りないですね・・・それに子供が多いですね」

マタリーナが苦笑いする

「何とかするしかないから・・・どうにかするしかないけど」

「エリスナと相談して、手配します」

マタリーナが真剣に言うと、みんな部屋に戻っていく

「マタリーナ頼もしくなったね」

エターナリアが笑顔で言う

「御主人様が助けてくれた命、私の使命は、御主人様の家と家族を守る事だと思っています。」

マタリーナが真剣に言う

「マタリーナ、頼んだよ」

エターナリアが笑顔で言うと、マタリーナは嬉しそうにしている

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