第119話 王都に到着

エターナリア達は宿屋に戻り休むことにすると

「御主人様、ヘラ達が戻ってきました」

レインが微笑みながら言うと

「御主人様の予想通りでした、商業ギルドが獣人を労働者よりも奴隷としか見ていなかったので迫害を受けていた様です、今回の事を話したら町の外で待ち伏せしてくれて、町から逃げ出す商業ギルドの者達を捕らえてくれました。全員で領主様に付き出してくれました」

ヘラが笑顔で言うと

「ご苦労様、疲れたかな?」

「はい!御主人様の役にたてて嬉しいです」

ヘラは笑顔で言う

「このような仕事をこれからも頼むと思うから頼んだよ」

「はい!」

ヘラは元気に言うとみんなと楽しそうに話している


数日間商会の運営の準備と交易をして、美味しい料理を食べて過ごしている

「御主人様出発の準備は終わりました」

レインが微笑みながら言うとみんな馬車に乗り町の出口に向かう

「あ!領主様」

エターナリアは門の所にいる領主を見つけて馬車を降りて挨拶をする

「エターナリア殿此度はありがとうございます」

領主が微笑みながら言うと

「領主様の実力が有るからきっと町は良い方向に向かうと思います、これからもよろしくお願いします」

エターナリアが頭を下げて言うと

「次は王都か?」

「はい!そうです」

「決闘には気をつけてください」

領主が苦笑いして言う

「多分王都に着いたら、狙われますね」

「愚か者を潰しすぎないようにしてください」

領主はそう言うと笑い出すとエターナリア達は出発する


町を出て川を渡り王都へ向かい、順調に進み数日後王都の門が見えてくる

「何の様で来た」

門番が言う

「交易と冒険者ギルドに用事があり来ました」

エターナリアが笑顔で言うと門番は馬車の中を見ていくとエターナリアのギルドカードを見てから

「問題は起こすなよ」

門番はそう言うと通してくれる

レインは宿屋に到着すると戻ってくる

「レイン宿屋は大丈夫だった?」

「手紙の通り、貸し切りにしてくれていました」

レインが笑顔で言うとみんな部屋で休むことにする


翌朝エターナリア達は冒険者ギルドに向かう事にする

「え?!!エターナリア様!」

ギルド職員がエターナリアを見付けて青ざめている

「魔石の買い取りをお願いします」

エターナリアが職員に言うと職員は慌てて応接室に案内してくれる

「エターナリア殿魔石の買い取りでよろしいのですか?」

支部長が部屋に入ってきて言うと

「ちょっと寄ったついでに買い取りをお願いしようと思っています」

「明日にして頂いてもよろしいですか?まだ倉庫に余裕が有りませんので・・・申し訳ありません」

支部長が苦笑いしていると

「明日でも良いですが、全部買い取ってくださいね」

エターナリアが笑顔で言うと

「義務なので買い取らさせて貰います」

「有名になりたくないので、周辺の町に掲示物を送らないでくださいね」

エターナリアがニッコリして言うと

「え?申し訳ありません」

「お陰で喧嘩売られちゃったからね」

「え?何故ですか?」

「腕ためしで喧嘩を売る人が出ますからね」

「はっ!ご迷惑をかけてすいません」

支部長は苦笑いしながら言うとエターナリア達は掲示板を見てから帰ることにする

「御主人様、既に張り出されていますね」

レインが笑顔で言う

「そうだね、近場の依頼は無いかな?」

エターナリアが呟くとみんなで掲示板を見て回り帰ることにする、冒険者達は遠目にエターナリア達を見ている

「エターナリア殿どちらに行かれますか?」

ギルドを出ると王国兵士が声をかけてくる

「こんにちは、市場を見て回ったら宿屋に帰ります」

「解りました暫く護衛します」

王国兵士が笑顔で言うと

「前回の事がまだ有効なのですね」

「面倒事が増えますので、隊長から命令が出ています」

「今回はもっと大きな喧嘩売られそうですがよろしくお願いします」

エターナリアが微笑みながら言うとみんな笑い出す

「隊長に報告をしておきます」

王国兵士が苦笑いしていると市場を見て回り美味しそうな物と本を買ってから一度宿屋に戻り、レインとクリスとケシルとミシルを連れて商業ギルドに向かう


商業ギルドに到着すると

「ギルドマスターに面会したいのですがいらっしゃいますか?」

エターナリアが聞くと

「約束は有りますか?」

職員が笑顔で言う

「約束はしていないのですが、王都に来ましたので挨拶をしたかったのですが」

「確認してきますがどちら様ですか?」

「クエールバスコのアーガナルド商会の者です」

エターナリアが微笑みながら言うと職員は奥に行くと応接室に通してくれる

「アーガナルド商会の方ですね、お久しぶりです」

ギルドマスターが入ってきて言うと

「王都に寄りましたので挨拶に参りました」

エターナリアが挨拶をすると

「魔法珠は何故王都で売らないのですか?」

「客寄せに丁度良いので本店で商談会のみとしています、この頃は沢山の商人がクエールバスコに来て頂いて喜ばしいばかりです」

「そうですか・・・王都に進出はしないのですか?」

ギルドマスターが残念そうに言う

「今は考えていません、色々面倒ですからね」

苦笑いしていると

「進出するなら商業ギルドに加盟を待っています」

ギルドマスターが笑顔で言う

「その時はよろしくお願いします、数日交易をしたら次の目的地に向かいますので、今日は失礼します」

エターナリアが笑顔で言うとギルドマスターは笑顔で見送ってくれる


「これで王都に着いた事が伝わったと思います」

レインが笑顔で言うと

「最初は誰が来るかな?」

エターナリアは考えているとレインとクリスは笑っている


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