第118話 愚か者の商業ギルドマスター

領主の館を出て商会に帰る

「御主人様、領主様は良いのですが、やはり重臣と商業ギルドは何か仕掛けてくると思います」

「直接的に仕掛けてくれた方が良いなぁー」

エターナリアが苦笑いしながら言うと

「今晩は商会に護衛をつけた方が良いと思います」

「レインに任せるよ」

エターナリアが微笑みながら言うとレインは微笑んでいる

「商業ギルドと仲の悪い人はいるかな?」

「普通は商業ギルド相手では従うしか無いですね」

「この町は獣人は肩身狭いのかな?」

「え?御主人様どうしてですか?」

「宿屋で獣人お断りだったからね」

「あ!確かに調べてみます」

レインは考え始めている

「御主人様商業ギルドから使いが来ました」

ケシルが言うとエターナリアは会う事にする

「何か用ですか?」

「商業ギルドマスターから来るようにとの事です」

「何の用だろう、自分には用が無いのでお断りします」

エターナリアが微笑みながら言うと

「え?冗談を!」

「私に用が有るなら自分で来るように伝えてください、こちらには用が無いので」

エターナリアはそう言って奥に戻っていく

「この仕打ち許されると思うなよ!!」

ギルドの使いは怒りながら帰っていく

「御主人様準備をさせておきます」

レインは微笑みながら言うと警備担当に指示をしている


商業ギルドからの使いが何回か来た後

「御主人様また来ました」

エターナリアは会いにいくと

「早速だが、領主様から受け取った交易許可証を返却しろ!!」

「そんな事ですか、命令される覚えは有りません」

「何だと!お前!この町で商売出来なくするぞ!!」

「脅しですか?敵対すると言う事ですね」

「本当に潰させて貰うぞ!!ワハハハ!」

ギルドマスターが言うと

「領主様から商業ギルドを解散するようにと伝えておきます」

エターナリアが微笑みながら言う

「え?ふざけるな!!!そんな事が出来る筈はない!」

「出来ないと思うなら、そんな大きな声を出す必要は無いですね」

「ぐぅ・・・・やれるものならやってみろ!!その前に貴様を殺す!!」

商業ギルドマスターは怒りながら帰っていく


「御主人様見事に喧嘩を売りましたね」

「どんな手を使ってくるかな?」

「エター・・楽しそうにしている・・・何を企んでいるの?」

「レインすぐに重臣の取り立てを実施するよ」

「そこから始めますね」

レインが微笑むと使いを出す


「御主人様商業ギルド職員から重臣の強制徴収を始めました、それでこの帳簿を見つけました」

レインが微笑みながら言うと帳簿を見る

「不正だね、他には出てきたかな?」

「出てきた物は領主様に送っておきました」

レインが微笑みながら言うと

「何か言ってきたかな?」

「重臣の取り調べをするとの事です」

「他の重臣は?」

「3人共兵士に連れていかれました」

レインが微笑みながら言うと

「領主様から来てほしいとの事です」

エターナリアは聞くとすぐに領主の館に向かう


「エターナリア殿を怒らせるとこうなるのだな」

領主は苦笑いしている

「密輸の証拠があれば、領主様の権限で商業ギルドの資産を差し押さえ出来ますからついでに掃除してみようとしたらいろいろ出てきましたね」

エターナリアが微笑んでいると

「すぐにギルドマスターと副マスターの資産を差し押さえするが、その後が怖い・・・」

「怖いと言うと?」

「商業ギルドが潰れると今後が大変だ」

領主が苦笑いしながら言う

「頑張ってください、商業ギルドから嫌われていた人を活用すれば良いだけですから」

エターナリアが笑顔で言う

「そう言うことか・・・優秀なのがいるのか?」

「優秀だからギルドマスターに嫌われて追い出されているだけですからね」

「ワハハハ!!わかった!」

領主は笑いながら納得する

「これで失礼します、恐らく襲撃が有るので、準備をして待ち伏せします」

エターナリアが微笑みながら言うと帰る事にする


商会で待っていると

「沢山の足音です」

アニタが笑顔で言うと

「掃除をしようかな?」

エターナリアは笑顔で言うと商会を出て待ち構える

「貴様ーー!エターナリア!!」

商業ギルドマスターが怒りながら前に出てくる

「あれ?また何か用ですか?」

「貴様だけは殺す!!よくも俺の商業ギルドを!!!」

「あなたのギルドではなくこの町の商業ギルドですね」

エターナリアが微笑みながら言う

「お前達!女は好きに弄んでいいぞーーー!こいつは領主の館の前に晒す!!」

ギルドマスターが命令をすると男達が剣を抜いてエターナリアを見ると

「え?ばばっ化物!!逃げろ!!!」

男達が叫びながら逃げ出すと

「逃げれませんよ」

ケシルが回り込んで微笑んでいる

「申し訳ありません!!」

男達が頭を地面に付けて謝り出す

「何をしている!!雇い主を見捨てて逃げるなど!!許さん!!」

「金は返す!!この人だけは敵対したくない!!」

男が言うと懐から金貨を投げ震えている

「全員でこいつを殺せ!!」

ギルドマスターが叫び回りを見ると

「もう終わったよ?」

アニタ達が全員をボコボコにして積み上げて微笑んで答えると

「馬鹿な!!何故だ!!」

「喧嘩は相手を見てからしましょうね」

エターナリアが微笑みながら言う

「ちょっと待て!!金はやるから見逃してくれ!!もう邪魔はしない!!商業ギルドもあげるから頼む!!」

ギルドマスターは青ざめて言うと

「えーと!後は任せました、全部見ての通りです」

エターナリアが苦笑いしながら言うと店から苦笑いした領主が出てくる

「商業ギルドマスター・・・言い訳は出来ないと思え!!殺人未遂の現行犯だ!」

領主が言うと護衛が苦笑いしながら拘束を始める

「エターナリア殿どうしてあのもの達は逃げようとしたのですか?」

「え?あれは冒険者ですね、金で雇われたのでしょう・・・強さを解っているから逃げたのでしょう」

エターナリアが微笑むと

「冒険者か・・・・」

領主が言うと冒険者に話を聞くと苦笑いしている

「この町で一番強い冒険者が一撃か・・・逃げ出す気になるか・・・賊の無力化の早さも素晴らしかった・・・・・」

領主は苦笑いして連行して帰っていく


翌日商業ギルドは運営を停止してから新しいギルドマスター候補を集めて話し合いを終わらせてから

「エターナリア殿借金は返済するが国外との交易許可証はそのまま使ってほしい、アーガナルド商会がいろいろ交易をしてくれた方が商品が回って商業ギルド自体も利益が出ると判断した」

領主が笑いながら言う

「新しいギルドマスターは良いと言っていましたか?」

「商業ギルドでは商隊を他の町に出すことが出来ないから出来れば自分達からも商品を買ってほしいそうだ!!」

「解りました、隣国まで商隊を出す必要が無いから良いですね」

エターナリアが笑顔で言うと

「やはり・・・エターナリア殿に喧嘩は売れませんね」

領主が笑っている

「今後とも仲良くしてくださいね」

エターナリアはそう言って帰っていく

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