第248話 忘れてないからね

王都から黒い魔物が次々と出てくる

「あれ?ゾンビじゃないか・・・」

エターナリアが呟く

「浄化のブレス以外効かない」

緑玉が呟くと、浄化のブレスを放つ

「出し惜しみするから、いけないね」

エターナリアが笑顔で言う

「御主人様、10日前出てきたら、どうしてましたか?」

クリスが笑顔で言う

「え? 仕方無いから、全部貰ったよ! それじゃ緑玉達の経験にならないから、よかった! 不死の軍団最高だね」

エターナリアが笑いながら言う

「やっぱり遊びすぎです」

クリスが笑い出す

「敵で無くて良かった・・・」

緑玉が呟くと、ブレスを撃ち込む


翌日の夜、黒い鎧の軍団が現れると、緑玉達が浄化のブレスを撃ち込むと、鎧達は盾で防ぎ突き進んでくる

「御主人様! やっと出番ですか!!」

アニタが笑顔で言う

「浄化出来ないと、倒せないから、滅多斬りしてから待避するように! 緑玉達がトドメの浄化してくれるからね」

エターナリアが笑顔で言う

「あ!! デカイ奴も出てきた!!」

アニタが嬉しそうに尻尾を振っている

「御主人様、多分暴走します」

ケシルが微笑みながら言う

「殲滅したら、回復担当達の浄化の練習台かな?護衛達頼んだよ」

エターナリアが笑顔で言うと、全員笑顔で歓声をあげる

「御主人様、全員戦闘狂でしたね」

クリスが笑いながら言う

「いくぞ! 怪我はするなよ」

エターナリアが笑顔で言うと、全員突撃していく


アニタは、次々と両断しながら進み、その後をクリスがトドメに聖剣で黒い霧を霧散させる

「速すぎる・・・それも、倒してすぐに復活しようとする鎧に、後ろから来た者が確実に浄化して進んでいる」

緑玉が呟く

「緑玉様、私達はもしかして、荷物番ですか?」

エメラルドが呟く

「我らより強いから、仕方無いが、あの戦い方、人間離れし過ぎている」

緑玉が呟くと、大きな黒い影が次々と現れると、エターナリアの動きを見ている


エターナリアは、大きな黒い影の魔物が出てきたの見て笑みを浮かべて、聖なるオーラをまとい次々と斬り刻み、霧散させていく


「御主人様!! ズルです! 黒い魔物楽しそうに倒して!!」

アニタが羨ましそうに言う

「クリスそっちに行ったぞ」

エターナリアが言うと、クリスが聖剣で一刀両断する

「あれ? 余裕で倒せました」

クリスが笑顔で言う

「聖剣ズルい!! 私も欲しい!!」

アニタが大声で言う

「聖属性か・・・キャスカ魔法有ったか?」

エターナリアが笑顔で、黒い魔物を斬りながら言う

「あ!! 確か・・・セイントセイバーですね」

キャスカが思い出して、アニタの剣に魔法を使うと淡い光が輝き出す

「注意してください。魔法の効果は光が無くなるまでです。無くなったら戻ってきてください」

キャスカが笑顔で言うと、アニタが笑顔で黒い魔物を両断して、霧散させる

「キャスカ!! ありがとう!!」

アニタが嬉しそうに言うと、高速で斬り続ける

「キャスカ」

ケシルとミシルが、微笑みながら武器を、差し出している

「セイントセイバー」

ケシルとミシルの武器が光輝くとケシルとミシルが黒い魔物を斬り、霧散させる

「御主人様、早く思い出してくださいね」

ケシルが微笑みながら言う

「取り分が無くなりそう」

エターナリアが呟くと、キャスカの前に全員列び始めている


「御主人様、魔物が出てくるのが遅いですね」

クリスが笑顔で言う

「折角魔物が出てくるのを、待っているのに、みんなが倒しすぎたからだよ」

エターナリアが笑顔で言う

「もう少しで夜が明けます。」

ケシルが空を見上げながら言う

「仕方無い、挨拶をしてくるかな?」

エターナリアが笑顔で言うと、黒い魔物が出てくる建物に向かう


「おのれ!! 人間め!! 力尽きるのを待っていたか!! だがこれは倒せるか!!」

黒い杖を持った魔族が叫ぶと、魔方陣から黒い魔物が現れると黒い触手がエターナリア達の方に伸びてくる

「雑魚は、数を出してくれ!!」

エターナリアが叫ぶと、聖なるオーラをまとった一撃で、両断すると、霧散して消える

「バカな・・・くそーー」

魔族が崩れ落ちながら叫ぶ

「早く次を出せ!!」

エターナリアが笑顔で言う

「は? 何故だ!!」

魔族が叫ぶ

「訓練にならないだろ!! 強さより数を出せ!」

エターナリアが大声で言う

「はぁ?・・・」

魔族が苦笑いしている

「どうした? まさか!! 出せないなんて言わないよな!!」

エターナリアが睨みながら言う

「このーーー! 人間め!!」

魔族が叫ぶと、魔方陣から黒い魔物が次々と出てくると、みんなが笑顔で倒し続けている

「嘘だ・・・シャドーが全滅するなんて・・・」

魔族が血を吐きながら言う

「終わりか? じゃあ明日、またくるから、それまでに、準備しておけ」

エターナリアが笑顔で言うと、みんな笑い始める

「まさか倒しに来たのでは、無いのか?」

魔族が唖然とする

「挨拶だ!! 毎日黒い魔物沢山召喚して、訓練させてくれ!! 魔族頼んだぞ!!」

エターナリアが笑顔で言う

「はぁ?・・・ふざけるな!! 人間ごとき!! だから攻めこんで来なかったのか!!」

魔族が逆上して、エターナリアに接近すると、エターナリアが殴り飛ばして、魔族は壁まで吹き飛ぶ

「言う通りにしろ!!」

エターナリアが怒鳴る

「にににっ人間め!! これで終わりだ!!」

魔族が叫ぶと、魔方陣に触れ、黒い触手が魔族を取り憑き始めると、魔方陣が魔族の身体に吸い込まれ、魔族が凶悪な姿に変わる

「グギャーーーーーー!! 」

暴れるように、エターナリア達に近付くと、みんなが同時に斬りつけると最後にエターナリアが聖なるオーラをまとい両断すると、黒い触手が霧散していくと魔族の身体が白くなり灰になって、崩れ落ちていく

「御主人様、怒らせるから、自滅しちゃいました!!」

アニタが笑いながら言う

「経験値稼ぎが出来なくなった!!」

エターナリアが真剣に言う

「御主人様、遊びすぎです。帰れなくなります。奥様が待っているのを忘れてないですか?」

ケシルが微笑みながら言う

「楽しみすぎたか」

エターナリアが呟くと、みんなが笑い出す

「御姉様に帰ったら、子供の事を忘れて楽しんでいたと、伝えます」

キャスカが笑いながら言う

「え? 忘れてないから!!」

エターナリアが真剣に言うとみんな笑っている

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