第247話 ゾンビは無限?

エターナリア達が休んでいる

「御主人様!!」

セイラが目を覚ますと、エターナリアの横顔を見て驚いている

「セイラもう大丈夫か?」

「え? あ!! はい、御主人様」

セイラが赤くなり言う

「もう少し休みなさい、強力な魔法を使ったのだから」

エターナリアが笑顔で言う

「はい、御主人様・・・」

セイラが呟くと目を瞑り寝ようとしている

(御主人様、近過ぎます。どうしよう・・・寝れない・・・いつも優しくて、私の事まで、気に掛けて暮れて・・・あーーもう何を考えているの!!落ち着け落ち着け! 奥様とレイン様に申し訳ない!!)


「御主人様、兵士が来ました」

クーラが呼びにくると、エターナリアがテントから出る

「今回は助かった、本気で魔族と戦うのか?」

男が真剣に聞く

「そのつもりだ!売られた喧嘩は、必ず最後まで買う! だから売るなよ」

エターナリアが笑い出す

「売られた喧嘩は買う?」

男が苦笑いする

「意味はその内解るだろう」

エターナリアが笑顔で言う

「もっと早く会っていたら、この剣を託せたのだが・・・」

男が剣を出すと、悔しそうにしている

「御主人様、この剣聖剣です!」

クーラが真剣に見て言う

「クーラ、どうにか出来るか?」

「真の勇者の力が無くては、無理です」

「その通りだ!勇者の力に呼応して、聖剣の力は解放される」

男が真剣に言う

「クリス、使ってみろ」

エターナリアが笑顔で言うと、クリスが受け取り闘気を込めると、聖剣が輝き出す

「これが聖剣? 軽いけど」

クリスが微笑みながら言う

「は? ゆゆゆ勇者様!!」

男が驚いていると、兵士達が青ざめている

「この剣は、返した方が良いのか?」

エターナリアが微笑みながら言う

「え?使いこなせる者が持ってないと・・・意味はありません」

男が苦笑いする

「この剣は、この国の宝なのですか?」

クリスが真剣に聞く

「勇者様が、かつて使われた物です。王家は、預かって、いただけです。」

男が真剣に言う

「それ以上聞くと、面倒になりそうだから、話はこのぐらいで良いか?」

エターナリアが苦笑いすると、男が笑い始める

「名を教えて欲しい」

「名前? 面倒だな・・・好きに呼んでくれ」

「面倒? 名誉は要らないのか?」

「動きにくくなるから、要らないね」

「何か名前が無いと、面倒だ!!」

男が苦笑いしている

「緑玉が、以前仕えた者は、ヘリセウスだったかな?」

エターナリアが思い出しながら言う

「ヘリセウス様・・・伝説の勇者様の名前・・・ドラゴンも一緒に戦ったと、伝承の有る勇者様、ピッタリか・・・緑玉? 伝説の暴れん坊のドラゴン!!」

男が真剣に考えながら呟く

「少し残っている町でも回りながら、王都を潰しに行くかな~面倒な交渉は任せた」

エターナリアが笑いながら言うと、テントに戻っていく

「面倒な交渉? 人使いの荒そうだな・・・楽はさせないのか?」

男が呟くと、笑い始める


エターナリア達は、ゾンビを殲滅しながら、4つの町を回り、王都近くまで到着する

「王都すぐに突入して、殲滅しますか?」

クリスが真剣に聞く

「少し遊ぼうかな? 緑玉やドラゴン達のレベルアップさせたいからね」

エターナリアが笑顔で言う

「クスクス、御主人様です。奥様がいたら言いますよ」

ケシルが微笑みながら言う

「そうですね」

クリスが笑い始める


日が暮れる前に緑玉達を呼ぶ

「緑玉、後ろの6匹に聞いてくれ、俺の奴隷に暫くなってほしいと」

エターナリアが真剣に言うと、説明する

「我が主、全員して大丈夫だ」

緑玉が言うと、一体ずつ奴隷にしていくと、全員全部のスキルを取得させる

「緑玉もスキルを取得させたから、今晩どのぐらい能力が上がったか、確認してくれ」

エターナリアが笑顔で言うと、緑玉が目を瞑り慌て出す

「浄化のブレス!! ゾンビを消し飛ばせる」

緑玉が目を見開いて言う

「頼んだぞ! 古龍になるまで、殲滅するぞ」

エターナリアが笑いながら言う

「我が主、人のスキルを操作できるとは・・・」

「内緒にしてね、面倒になるからね」

エターナリアが笑いながら言う

「この緑玉、命有る限り秘密にする事を誓います」

緑玉が頭を下げて言うとドラゴン達が頭を下げている


夜になると、多くのゾンビが王都から出てくると、緑玉達が炎を放ち焼き払い続ける


10日後、幼龍が成龍に進化して、成龍は老龍に進化する

「なななっなんだ! この力の沸き立つ感じは!」

緑玉が驚きながら言うと、光に包まれながら、少し大きく成長する

「緑玉、おめでとう! 古龍になったね」

エターナリアが笑顔で言う

「我が主に不可能は無いのだな・・・全力のブレスを放ちたい気分だ」

緑玉が嬉しそうに言う

「緑玉様、手加減はしないでも、相手はゾンビです」

エメラルドが呟く

「緑玉様なら、魔族も焼き尽くせそうです」

翡翠が真剣に言う

「今晩は、全力のブレスを撃ち込むぞ」

緑玉が天を見上げて言う


夜になると、黒い影の魔物に、ゾンビ達がゾロゾロと出てくると、緑玉と翡翠とエメラルドが、浄化のブレスを放つと、王都まで焼き払う

「凄い威力だね」

エターナリアが笑いながら言う

「しまった!! 王都まで吹き飛ばしてしまった」

緑玉がエターナリアを見て言う

「申し訳ない、ここまで威力が増すとは、思ってなかった」

エメラルドがエターナリアを見て言う

「どうして、こんなに威力が・・・」

翡翠が考え込む

「我が主、何かしたのか?」

「スキルを、有効にしてあげたよ、最大威力知りたかったからね」

エターナリアが笑顔で言う

「我が主・・・ブレス威力増大? スキル取得させるなら言ってください、我が主のせいで、王都を吹き飛ばしてしまった」

「御主人様の責任です。いつもの事でーす」

アニタが笑いながら言う

「もう馴れましたが、ゾンビをレベルアップの道具としか見てないですね」

ケシルが笑顔で言う

「きっと、もっと出てこいと言われます」

ミシルが微笑みながら言う

「もっと出てきてくれないと、困るね」

エターナリアが笑顔で言うと王都跡を見ている

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